──学生の頃、打ち込んでいたことはありますか?
昔からスポーツがとても好きで夢中になっていました、得意なこともあって。幼少期から「1位になりたい」「こんな風になりたい」というイメージをもつことが多かったのですが、特に印象に残っているのは、中学生の頃の一大イベントでもある、年に一度のマラソン大会です。私は足が速いほうだったこともあり、毎年「これはもう1位を狙っていくしかない!」と、負けないためには何をすべきかを考えていました。
当時バドミントン部に所属していましたが、部活の練習を終えて帰ってきたあとも、マラソン大会に向けタイムを上げるために自宅の周りを1時間くらい走りこむなど、目標をたててやりきってきました。
やるからには負けたくない思いが強くて、自分でどうすればトップを目指せるかを考えて行動していましたね。今思えば、その負けず嫌いっていう気持ちが今の仕事でもいきている気がします。
結果的に1位にはなれなかったのですが、学年が上がるにつれ10位、6位、5位と順位を縮めることができ、学校を代表する駅伝選手にも選ばれました。すごく嬉しかったことを覚えています。自分で目標を定めて努力し続けると成果にちゃんとつながることがわかりましたし、結果1位はとれなかったのですが、自信にもなりました。
そこから高校、大学と進んでからも、目標をみつけては達成に向けて頑張るということが続きました。例えば、大手コーヒーチェーンでバイトを始めた頃。当時の店長がコーヒーにすごく詳しいコーヒーマスターに任命されていて、それがすごくかっこよく見えた。
「私もかっこよくなりたい。コーヒーマスター目指そう!」というシンプルな動機からですが、大学の勉強と両立しながら、自主的に勉強を始めました。一杯のコーヒーでも、こんなに種類・特徴があったり、ストーリーがあったり……知れば知るほど、コーヒーの奥深さに気付くと同時に仕事も好きになっていきました。
結果、コツコツ身に着けてきた知識が店長からも評価され、コーヒーの知識習得を推進するリーダーという役割をいただきました。自分のために努力したことが、誰かのために発揮できることは嬉しかったですね。