「時短・日短勤務×テレワーク」で、眠っているハイスキルスタッフを活用

2021.04.27

「時短・日短勤務×テレワーク」で、眠っているハイスキルスタッフを活用

十分な経験やスキルを持っているものの、兼業や育児・介護などの理由からフルタイムで働けないため、就業をあきらめている派遣就業希望者は多くいます。そのような方は、時短や日短勤務、テレワークといった働き方を望む傾向にあるのが特徴です。 「ハイスキル保有者」や「即戦力として活躍できる経験者」の派遣を希望される企業は、労働時間や就業日、働く場所の条件を柔軟にすることで、希望する方とマッチングしやすくなる可能性があります。 今回は、「時短・日短勤務」「テレワーク」に関するデータや事例をご紹介いたします。

「時短・日短勤務可」「テレワーク可」案件は派遣スタッフから人気

「時短・日短勤務可」「テレワーク可」の案件は、今派遣スタッフから大変人気です。リクルートスタッフィングにおいても「時短・日短勤務可」「テレワーク可」にすると、ご紹介できる人材が増え、また応募率も上がる傾向にあります。
たとえば、ウェブマーケティング経験のある派遣スタッフ、ビジネス英語使用の可能な派遣スタッフは、「フルタイムのみ希望」より「時短・日短勤務も可」の派遣スタッフのほうが1.3倍の母集団があります(2021年3月時点)。また、出社を前提とした案件と比べて、テレワーク可の案件には、約2倍の応募がありました(2020年9月時点)。

「フルタイムのみ」より、「時短・日短勤務可」の母集団は1.3倍

「フルタイムのみ」より、「時短・日短勤務可」の母集団は1.3倍

事例:【週3×テレワーク】でハイスキル人材をご紹介

実際に、【日短勤務×テレワーク】で求めるスキルを持った人材を派遣した例をご紹介します。

某大手ソフトウェア会社から、はじめにいただいた依頼内容は以下でした。

職種: Webマーケティング業務
業務内容:SEO対策、効果検証、データ分析、資料作成、改善提案
必須条件:上記業務内容経験者&英語スキル ※海外部署との連携が必要なため
歓迎条件:週5勤務できる方  
テレワーク勤務:可

しかし、上記の条件に合致する方がいなかかったため、週5日勤務のフルタイムではなく、週2~4日での募集を提案させていただきました。条件を変更して探した結果、以下のようなスキルや経験を持つ方を、【週3・テレワーク】でご紹介することができました。

保有スキル:英検準1級
業務経験:システム開発のプロジェクトマネージャー・Webサイトやコンテンツの企画、制作・メルマガライティング

派遣依頼をされた会社は、会社全体でテレワークが主流になっており、今回のポジションも派遣先の業務指示のもと、比較的自主的に進めていただける内容であったため、テレワークでも可能とのことでした。

また、紹介させていただいた派遣スタッフの方は、自身で会社を運営しており、テレワークや日短勤務といったスタイルで両立できる範囲内での勤務を希望されていたため、今回のご紹介につながりました。

自分の仕事と両立しながらストレスなく働けている

派遣スタッフの方に、【日短勤務×テレワーク】での勤務状況についてお伺いしました。

Q.テレワークでの勤務はいかがですか
「日々の業務確認や質問などはチャットツールを使って随時やりとりしています。相手が現在対応可能な状況かどうかはオンライン上で確認できるため、オフィス勤務の際に感じていたような“相手の様子をうかがう”といったストレスもありません

Q.週3日勤務で工夫されていることはありますか
「勤務曜日が(火)(水)(木)のため、自身が休みの(金)~翌週(火)の朝までに時差のある海外からも多くのメールが届いています。そのため(火)の朝は余裕も持って勤務を開始し、早急にメールチェック・進捗状況のキャッチアップに努めています」

Q.テレワークによる不安や課題はありましたか
「開始当初は業務レクチャーが対面でなされないことにストレスを感じていました。隣にいれば一緒に画面を見てすぐに解決できることでも、リモートだと画面キャプチャー・共有・説明というプロセスが必要で、その時間を費やすことにもどかしさを感じたこともありました。

現在は、仕事の概要、システムの使い方や進捗共有方法にも慣れ、特段の支障なく円滑な業務遂行ができています。

また、週ごと月ごとに定例が設けられており、進捗共有や振り返り、目標のすり合わせをしながら、コミュニケーション上の不安などもその場で相談しています。

派遣先のみなさんはテレワークに慣れているので、とても働きやすいです。自身の仕事とも無理なく両立できるのでとてもありがたく思っています」

まとめ

現在、多くの派遣就業希望者から以下のようなニーズをいただいております。

「フリーランスの仕事と両立しながら、週2~3日で仕事をしたい」
「子どもの送迎などのため、テレワークで時短の仕事を探している」
「夕方からの介護が忙しく、時短の仕事がありがたい」

このような方の中にはハイスキルをお持ちの方も多くいらっしゃいます。
「時短・日短勤務」や「テレワーク」の就業条件を追加することで、早期の就業可能者のご紹介やよりハイスキルの方のご紹介に繋がる可能性が高くなります。

「時短・日短勤務」「テレワーク」派遣の導入にあたってどう準備したらよいのか、またどのようにマネジメントしたらよいのかなどさまざまな疑問や不安については、リクルートスタッフィングの担当者がサポートさせていただきますのでご安心ください。

路川千晴

株式会社リクルートスタッフィング
総合戦略推進部 総合戦略企画G マネジャー


2006年に株式会社リクルートスタッフィング入社。新規開拓・リテール~大手アカウント営業を経験し、プロフェッショナル領域や時短・日短勤務など多様な働き方の推進や総合的な営業企画を担当。2020年より現職。

派遣のご依頼はこちら お問い合わせはこちら