派遣を依頼する前に決めておくこと|派遣活用の6STEP①依頼

2021.03.01

派遣を依頼する前に決めておくこと|派遣活用の6STEP①依頼

派遣スタッフが安定して就業するためには、業務の認識のズレを是正することが大切です。派遣依頼の前に『基本情報』として業務をイメージできる内容や必要な要件を整理することは、ズレを軽減し安定就業につながります。また、時期や相場などのマーケット情報を派遣会社の担当者と確認することで、ベストマッチングへとつながる可能性を高めることができます。

時期と期間

派遣という働き方は、『臨時的』かつ『一時的』な人材確保を目的としています。そのため、派遣依頼を検討する際は、まずは期間を【いつからいつまで】にするのかを定める必要があります。繁忙期対応や産休の方などの休業代替業務などが事例として挙げられます。

派遣受入期間には制限がある

派遣受入にあたっては、派遣法上『事業所単位』と『個人単位』のそれぞれに原則3年という上限が設けられています。『事業所単位』では派遣先企業にて同じ事業所に派遣できる期間を、『個人単位』では同じ派遣スタッフを同じ組織に派遣できる期間を、各々3年上限としています。

依頼しようとしている業務や組織がこの条件に抵触していないか、期間上限を超えない業務内容になっているかを確認したうえで、依頼内容を整理しましょう。

※詳しくは、「派遣受入可能期間の制限」を参照ください。

依頼に適したタイミング

人材マーケットには、人材が集まりやすい時期や条件があります。一般的に入退社が多い時期は案件が集中し、求職者からすると選択肢が増えるため、同じ条件でも人材確保に時間が掛かることもあります。また、同地域の同職種と比較して諸条件を差別化させる(テレワーク可能、時短勤務可能など)と、人材の集まりはよくなります。派遣会社の担当者と相談しながら、タイミングや条件が適正かどうか最新のマーケットを考慮し派遣依頼をすることで効率的な人材確保につながります。

依頼業務

派遣スタッフとの間に業務の認識のズレを生じさせないためにも、業務内容を明確にしておくことが大切です。派遣元である派遣会社と派遣先企業の間には『労働者派遣契約』が取り交わされることになるため、契約外の業務を依頼することはできません。

業務を明確にする際のポイント

依頼する業務を整理する際に、業務領域をタイプ分類するとイメージの共有に役立ちます。たとえば、縦軸で「専門性の有無」、横軸で「マニュアル化が進んでいるような定型業務か、経験など属人的に判断する内容が多い非定型業務か」に分け、業務を4分類します。派遣依頼をする業務が4つのどこに位置するものなのかを把握し、マーケット情報を加味しながら必須条件と歓迎条件を整理していきます。

各部署の業務特性に合わせて業務配分したうえで、派遣スタッフにお願いする業務を設計しましょう。

派遣依頼ができない業務に留意

派遣には、法的に依頼を受けることができない業務があります。港湾運送業務、建設業務、警備業務、医療業務(※紹介予定派遣は可能)、弁護士・司法書士などの士業が該当します。(該当業務の人材確保が必要な場合は派遣以外での方法を検討することが必要です)

※詳しくは、「派遣が禁止されている業務」を参照ください。

派遣会社に伝えるポイント

派遣会社への依頼時には、以下の7つの点を伝えることでミスマッチの回避や企業ニーズや環境に適した人材の確保へとつなげることができます。

1.依頼背景
2.募集時期・期間
3.就業部署の業務内容と担当業務
4.就業部署の人員構成・雰囲気
5.就業条件・就業スタイル
6.必要なスキル・経験
7.職場環境・福利厚生

上記は、多くの派遣スタッフが着目にしている点です。イメージの相違なく業務遂行やコミュニケーションが円滑に進むようにポイントを踏まえて派遣会社へ依頼しましょう。

「こんな業務も依頼できるのだろうか?」「このスキルの人材はマーケットにいるのだろうか?」などの疑問はお気軽にリクルートスタッフィングの営業にご相談ください。最新のマーケットトレンドや職種別のヒアリングポイントなどもご案内いたします。

※詳しくは、「派遣依頼時に伝えるとよいポイント」を参照ください。

派遣先責任者・指揮命令者

派遣受入にあたっては『派遣先責任者』『指揮命令者』の選任も行います。派遣スタッフに対して、業務の指示を出す『指揮命令者』がいないと、派遣スタッフは業務を遂行することができません。

実務面では『指揮命令者』が業務指示をすると共に、労働時間も管理します。そのため、日毎の業務時間を派遣先企業が管理し承認していきます。『派遣先責任者』は契約の責任者として、業務・時間管理や契約内容に関して派遣元企業との対応をします。

また、指揮命令者以外に業務をフォローする人も決めておきましょう。派遣スタッフが業務面や環境面で困っていることがないか、実務上直接指示をする『指揮命令者』以外にも、フォロー役としての『派遣先責任者』やサポート役としての社員がいることで、安定就業につながります。指揮命令者が不在の際にもサポート体制があることで、業務の滞りが起きることを防ぐことができます。

※詳しくは、「派遣先責任者の選任」を参照ください。

まとめ

派遣スタッフ依頼時のステップとして、期間業務内容・人材要件整理、担当者の選任をご紹介しました。ミスマッチを防ぎ、ニーズにあった派遣スタッフの安定的な就業を実現するために、依頼前に内容を整理し業務イメージを派遣会社と共有することから始めてみはいかがでしょうか。

~派遣活用の6STEP~

派遣を依頼する前に決めておくこと|派遣活用の6STEP①依頼

職場見学の流れと注意すべきポイント|派遣活用の6STEP②職場見学

人材派遣における契約の流れ|派遣活用の6STEP③契約

派遣スタッフ受入前に準備しておくこと|派遣活用の6STEP④受入準備

派遣スタッフのフォロー・マネジメント|派遣活用の6STEP⑤就業マネジメント

派遣スタッフの後任に備える|派遣活用の6STEP⑥契約終了~後任手配

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