転職者におけるキャリアチェンジの実態調査

2021.10.28

転職者におけるキャリアチェンジの実態調査

株式会社リクルートスタッフィングは、2020年4月~2021年8月に前職と異なる業種または、異なる職種へ転職を行った人1,320名(20~40代男女)を対象に、「転職者におけるキャリアチェンジ(業種・職種転換)の実態調査」を実施しました。多くの方がキャリアチェンジをともなう転職をされており、その結果に満足されているようです。

<調査概要>
• 調査目的:転職者におけるキャリアチェンジの実態を把握することにより、雇用流動化推進のヒントについて考える
• 調査対象:コロナ禍でキャリアチェンジを実施した正社員、男女20~40代 n= 1,320
• 調査期間:2021年8月28日~9月1日
• 調査方法:インターネット調査

コロナ禍にキャリアチェンジを実施した転職者の割合

コロナ禍に転職をした人のうち、約6割は前職とは別の業種あるいは職種、そのどちらも異なるキャリアチェンジを行ったことがわかりました。

年代別「未業種&未職種」への転職割合

キャリアチェンジをした約6割の方に、前職と現職の業種・職種を聞いたところ、「前職とは別の業種、別の職種に転職した」、つまり異業種かつ異職種への転職が20~40代のどの年代でも高い割合になりました。

キャリアチェンジをした人の67.6%が「良かった」と回答

直近でキャリアチェンジをしてみた感想を聞いたところ、「とても良かった(30.5%)」「やや良かった(37.1%)」と、約7割の人がキャリアチェンジに満足をしていることがわかりました。
一方で、「あまり良くなかった(4.5%)「悪かった(2.9%)」とネガティブにとらえている人は1割未満という結果になりました。

業種別・職種別キャリアチェンジの動向

業種別にキャリアチェンジの動向をみてみると、異業種に転職した割合(前職と異業種、異職種に転職/前職と異業種・同業種に転職)が一番多い業種は「旅行・宿泊・レジャー(87.5%)」、次いで 「小売/外食(76.7%)」、「商社/流通(72.4%)」という結果になりました。

また、職種別のキャリアチェンジの動向をみてみると、異業種に転職した割合(前職と異業種、異職種に転職/前職と異業種・同業種に転職)が一番多い職種は、「販売・接客(96.1%)」、次いで「建築・土木技術職(85.5%)」、「医療・福祉・介護(81.3%)」という結果になりました。

キャリアチェンジをする際に困ったこと

キャリアチェンジをする際に困ったことについて聞いたところ、以下のように仕事探しから、スキル装着、自身の売り込みなど多岐にわたり課題を感じていることがわかりました。

・希望の条件に合う求人が少なかった(25.7%)
・新しい業界・職種について学ぶことに苦労した(25.2%)
・自分のスキルや経験をどうアピールしていいのかわからなかった(23.1%)

さらに20代では、30代、40代の人と比較して、これらの課題を感じる傾向が強いという結果になりました。

キャリアチェンジに向けたスキルUPの取り組み

キャリアチェンジに向けたスキルUPのために行っていたことを聞いたところ、以下のように積極的に情報収集が行われていることがわかりました。

・希望する業界の具体的な内容について、インターネットで情報収集した(60.0%)
・転職エージェント担当者などから情報収集した(30.1%)
・友人などから情報収集した(21.0%)

一方で、「スクールに通った(12.2%)」「副業で取り組んでみた(7.6%)」と実務経験の機会を得るようなことは、まだ多くの方で取り組まれていない状況でした。

まとめ

新型コロナウイルスの影響もあってか、宿泊や飲食といったサービス業からのキャリアチェンジをされた方が多かったようです。若年層ほど未経験のキャリア形成における課題を感じる傾向があり、情報収集はするもののどのように技術を身に着けるべきか、これまでの経験をどのようにアピールすべきか悩まれているようでした。今後のキャリアチェンジにおいてはそのような点が課題としてあがりそうです。

*本ニュースリリースに含まれる調査結果をご掲載いただく際は、以下のクレジットを明記してください。
クレジット: 株式会社リクルートスタッフィング調べ

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