株式会社リクルートスタッフィングが運営するITSTAFFINGでは、登録スタッフのスキル向上を支援する研修プログラムを多数ご用意しています。今回は、7月15日に大阪、8月26日に横浜で開催されたCODE.SCORE受検会と、「なぜエンジニアはスキルを可視化しなければならないのか」をテーマにした、セミナーの様子をご紹介します。
ITエンジニアの実務スキルの可視化は意外に難しい
突然ですが、ITエンジニアの皆さん。
自分の持っている実務スキルを、他の人に、わかりやすく説明することができるでしょうか?職務経歴書に記載する情報量を大幅に増やして、いままでの仕事内容を細かく説明すれば、実務でどんなことができそうかある程度伝わりますが、どんなスキルを有しているのかはイマイチ伝わってきません。
では、世の中に数多くある資格試験を受け、資格を有しているということを示したとします。しかし、それでは、持っているスキルはわかるけれども、どの程度の実務ができるのかは、説明された相手はなかなか推測できません。実は、企業の採用担当者たちも、まったく同じ悩みを抱えています。
リクルートスタッフィングでは、リクルートキャリアが提供するITエンジニアの実務スキルを可視化するためのサービス『CODE.SCORE』をスタッフの皆さん向けに、いち早く導入。これまでオンラインでの受検によって、実務スキルの可視化をサポートしてきました。しかし「休日はまとまった時間が取れない」や「自宅で集中してテストに取り組む環境がない」などの声が寄せられていたことを受け、大阪と横浜で「実務スキルを可視化する受検会」を、先日開催しました。以下は、その現場からのレポートです。
【現場レポート】会場は満員、追加で席を用意する状態に
受検会に関しては、その後のセミナーの講師を務めたサカタカツミがレポートします。終業後の遅い時間にもかかわらず、たくさんのスタッフの皆さんが、受検会場に足を運び、熱心に試験に取り組んでおられました。
自らのパソコンを持ってくることができなかった方のために、エンジニアスタイルでレンタルのパソコンも用意。とても好評でした。
エンジニアスタイル主催のイベントといえば、美味しいお弁当が定番。この日も試験終了後、リラックスした中で食べられるように、お弁当を用意しました。
スキルを可視化することはなぜ大切なのか?
試験終了後は、ITエンジニアがなぜスキルを可視化しなければならないのか。その理由を、かつて「エンジニア採用はなぜ難しいのか?」などの連載を持ち、エンジニアスタイルなどのクリエイティブ・ディレクションも担当する私、サカタカツミが、セミナー形式でレクチャー。
実は私はITエンジニアの実務スキル可視化をするサービスのクリエイティブ・ディレクションも担当しています。ITエンジニアは自らの実務スキルのレベルを知っておくことの重要性を、生々しい言葉を使って、以下のように説きました。
「同じ仕事していたとしても、実務スキルが高いITエンジニアの市場価値は高い。自分の実務スキルのレベルを把握しておかないと、もしかしたら、安く自分を売ってしまっている可能性もある」
さらに、一枚のスライドを見せて、現状の厳しさを説明。
「同じ職種であったとしても、案件によって時給には大きな差がある。裏を返せば、実務スキルが高ければ、今よりももっと条件の良い仕事に就くことができる可能性が高まる」
そしてもう一つ、実務スキルを可視化するメリットがあります。
「自分の得意不得意を知ることも、とても大切。強みを磨きこみ、スペシャリストになることも大切だけれども、平均的に優れた実務力を持つITエンジニアは確実に重宝がられる。求められるということは、いまよりも良い仕事を得ることができる、ということです」
直接話を聞き、より詳しいことが知りたいという方は、今後開催予定の「あなたのITエンジニアとしての実務スキルを可視化する受検会」と同時に実施されるセミナーにぜひご参加ください。なぜ実務スキルを可視化しなければならないのか、その理由が明らかになります。
あなたらしい働き方をサポートするために
受検会のレポート、いかがでしょうか?
今回はITエンジニアの実務スキルを可視化する試験を受検するイベントを開催しましたが、他にもリクルートスタッフィング、エンジニアスタイルでは数多くのイベントを定期的に開催しています。
■ 過去に実施したイベント
・ DeNA×ITSTAFFING ハンズオン勉強会
・ 自分の能力やスキルを相手に「上手く」伝える方法とは?
・ エンジニア・クリエイターの対人力向上を図るセミナー
さらに、メルマガを通して、皆さんのスキルアップのサポートができるよう、様々なコンテンツを提供しています。当然、その内容はこのサイト(エンジニアスタイル)にもアーカイブしていますので興味のある方はご覧ください。
■ 連載中の人気コラム
・「エンジニアとしてこの先生きのこる」ためのコラム
・ 田中淳子の「人と話すのが苦手だ」と思ったら読むコラム
また、先述しましたが、今後「あなたのITエンジニアとしての実務スキルを可視化する受検会」を随時開催予定です。もちろん、受検料は無料。美味しいお弁当と、キャリアアップに役立つミニセミナーも用意して、皆さんのお越しをお待ちしています。イベント情報はエンジニアスタイルを是非チェックしてください!
「なぜエンジニアはスキルを可視化しなければならないのか」セミナー
【講師】 サカタ カツミ
就職や転職、若手社会人のキャリア開発などの各種サービスやウェブサイトのプロデュース、ディレクションを、数多く&幅広く手がけている。直近は、企業の人事が持つ様々なデータと個人のスキルデータを掛け合わせることにより、その組織が持つ特性や、求める人物像を可視化、最適な配置や育成が可能になるサービスを作っている。リクルートワークス研究所『「2025年の働く」予測』プロジェクトメンバー。著書に『就職のオキテ』『会社のオキテ』(以上、翔泳社)。「人が辞めない」という視点における寄稿記事や登壇も多数。