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【インタビュー】仕事もプライベートもコツコツと。自分を大事にしながら「人の役に立つ」ために

エンジニアとしてのキャリアを考える上で、スキルアップに不安を持つ方は多いのではないでしょうか。株式会社リクルートスタッフィングが運営するITSTAFFINGでは、スキルアップのために努力されている登録スタッフにインタビューをし、普段のお仕事で気を付けていることや、スキルアップのための取組み方についてを、月に一度、定期的にご紹介します。エンジニアとしてのキャリアを積む方はもちろん、これからエンジニアになりたいと考える方にとっても、行動のヒントになるはずです。

今回ご紹介するのは、体をいたわるのも仕事を選ぶのも、「自分を大事にする」ことに繋がっているという依田鉱一さん(44)。働き始めた頃からずっとエンジニアとして、さまざまな会社のシステムを担当されてきました。そんな依田さんに、コツコツと積み上げてきたキャリアと、これから進む方向、スキルアップの工夫などを伺いました。

依田鉱一さん

エンジニアになったからこそ楽しめるものがあった

大学時代から情報関連の学部で学んでおり、興味を持ったことからITエンジニアとして社会人生活をスタートした依田さん。ちょうど携帯電話やメールが日常的に使われるようになり、仕事でも関わった方が面白いと感じたのだという。IT関連の仕事に就いているからこそ、携帯電話やメールなどの裏側の背景やシステムの理解が進み、より興味深く接することができるのだとか。

就職した1社目では、運用保守を主な業務として、都内や近郊のさまざまな会社に出向していた。

「最初の5年間はプラント会社の社内SEとして、システムの運用サポートを担当していました。その後の5年間はSIerのデータセンターで同様に運用サポートを担当。次にお客様の元で1年ほどサーバー構築を担当した後、別のSIerのデータセンターで、最初の仕事同様に運用保守を担当しました」

16年間務めた後に転職し、転職後も運用サポートに従事。現在は、派遣エンジニアとして働いている。

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「最初に勤めていた会社も、さまざまなお客様のもとへ出向していたので、派遣エンジニアと働き方はほぼ変わらないと感じています。派遣エンジニアのメリットは、案件数が多いところ。さまざまな現場を見て、経験を積めるのです。また、自分の希望を叶えやすいという利点もあります。正社員でも意見を汲んでくれますが、そもそもの案件数が派遣とは違うので、妥協しなくてはならない点が多いと思います」

現在の職場には、とても満足しているという。同じ職場に派遣エンジニアも多く、働きやすい。

「ありがとう」と言われることが喜び

仕事でやりがいを感じるのは、誰かの役に立ったと実感できたとき。どんな仕事でも、「ありがとう」「助かったよ」と言われると嬉しいものだ。

「次の日に休みを取っている方から、帰る直前に翌日の仕事を依頼されたことがありました。『○○さんに依頼しているので、返事があったら後続の作業をしてください』と言われたのです。これまで担当したことのない作業領域で、正直プレッシャーを感じたのは確か。翌日、詳しい方何人かに少しずつ聞いてみて、自分でまとめることで背景が見え、資料を更新して作業の担当者に依頼することができました。その後、『説明が不足していたのに、対応していただいて本当にありがとうございました』と言っていただき『やってよかった』と嬉しかったのを覚えています」

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今回の成功は、職場に聞きやすい雰囲気があってこそ。それは依田さんが派遣先を決めるときに、特に重視している点だ。

「孤立していて、誰にも相談できない職場は選ばないようにしています。わからないことを聞けて、協力して仕事を進められる雰囲気を重視したい。派遣先を決める前の職場見学で様子を伺えますから、ミスマッチは避けられます」

不明点を聞きながらとはいえ、淡々と作業を進められるほうが性に合っているという。

「エンジニアといってもいろいろなタイプがあると思いますが、私は淡々と進めていくスタイルです。辛抱強く、やるべきことをこなしていくのが合っています」

コツコツと努力するスタイルが性に合っている

プライベートな時間は、リフレッシュや健康作りに精を出している依田さん。

「週1回程度、スポーツジムに通っています。ボクササイズをやることが多い。少し太ってきたのをきっかけに、昨年の5月頃から始めました。同時に食事にも気をつけて、20kgの減量に成功しました」

20kgとは驚きの数字。しかも、急激なダイエットではなく、徐々に落としてきたのだという。食事も特別なことをするわけではなく、気をつけているのは「腹八分目」。仕事を淡々と進め、コツコツと努力することに通ずるエピソードだ。

そのほか、プライベートの時間を使ってスキルアップも図っているという。

「自宅のPCで、職場ではできないようなOSのコマンドを実行して覚えるようにしています。また、『VMware Workstation Player』をインストールして、仮想環境の構築を試すことも。平日の夜や、土日などを使って取り組んでいます。よく参考にするのは、技術書やIT系のサイトなどです。それから、リクルートスタッフィングで開催していただいている無料イベントは勉強になるし、刺激になっているのでありがたい」

現在は、少し前に購入したLinuxの技術書を中心に勉強している。今後は、プログラミングにも挑戦したい考えだ。

「プログラミングはあまり経験がないので、幅を広げる意味でもできるようになりたい。大がかりなプログラミングでなくても、Excelでマクロを組むといったことで役に立てるのではないかと思っています。以前Rubyのイベントに出席して、実はそれほど敷居が高くないのだと知り、興味を持ちました。プログラミングができれば、選べる案件が増えると思うので、メリットは大きいだろうと思います」

スキルアップの目的は、時給アップはもちろん、一番は「人の役に立ちたい」ということ。周囲の人だけでなく、多くのユーザーの役に立つシステムに携わりたいと思っている。

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そんな依田さんが最も大切にしているのは、「自分を大事にする」こと。ダイエットもその一貫で、自分を大事にするため、健康的に過ごしたいという思いからだ。仕事についても、自分をないがしろにして働くのはよくないと感じている。

バランスよく働き、食事をし、運動する。言うのは簡単だが、誰でもできることではない。自分を大事にしつつ、人に喜ばれるため新たな領域にもチャレンジする。それを自ら実践している依田さんは、今後もさまざまなことを無理なく継続していきながら、キャリアを重ねていくのだろう。