私が学生時代に就職活動をしたのは2011年。東日本大震災の影響が色濃く、内定はもちろん、説明会の予約を取ることすら苦労する状況でした。そんな中、新卒で入社をしたのは、地域活性化や企業のコンサルティングを担う会社でした。コンサルティングに興味を持ったのは、同じ仕事をしていた父の影響です。
最初に手がけたのはダイレクトマーケティング、いわゆる通信販売事業の立ち上げでした。ちょうど食品メーカーなどが自社で通信販売をやり始めた頃で、これから参入を目指す企業へのコンサルティングを担当しました。
ベンチャー企業ということもあり、一時期はベトナムに赴任するなど、会社の組織や事業は日々大きな変化がありました。仕事はとても楽しくやりがいも感じていたのですが、事業や人がどんどん変わる過渡期のベンチャー企業はある意味「特殊な状態」。「大手企業の組織の仕組み」や「大手だからこそ可能な、社会へインパクトを与えることができる仕事」をもっと知りたい・やってみたいと思い、退職を決意。20代というチャンスが多い年代のうちに、再スタートを切ってみようと転職活動を開始しました。