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設計・構築チームのリーダーに挑戦。未経験だからこそ、学びに工夫を

書店勤務だった保坂健さん(52)が、エンジニアに転身したのは27歳のとき。畑違いだったものの、正社員として8年働きました。その後、派遣スタッフになり、現在は設計・構築チームのリーダーに。チャレンジした経緯や心境、今どのように新しい知識を身につけているのかなどをうかがいました。

書店のシステムに興味を持ち、まずは運用から経験を積む

保坂さんがエンジニアになったきっかけは「書店で働いたこと」でした。業務内でパソコンやプリンターが使われるようになり、紙の伝票からデジタルに切り替わって便利さを実感。それをきっかけに、システム関連に興味を持ったのだそうです。

大手のパソコンメーカーに転職し、サポートからスタートしてパソコンに詳しくなります。その後、企業の運用部隊としてサーバー関連の知識や経験を積み重ねていきました。

「先輩に教えてもらいながら、正社員として8年勤めました。その後、派遣スタッフとして働くようになったんです」

派遣スタッフとして10年以上、さまざまな職場を経験したのち、現在は無期雇用派遣サービスのビルディクト社員として、設計・構築部隊にチャレンジ中です。

「今は、設計・構築の仕事を担当しています。初めての経験ですが、配置先の方には経験不足な部分もあるとご理解いただきながら、仕事を進めています」

BUILDICTの営業担当からの勧めがなかったら、「自分からは手を挙げないだろう」と言う保坂さん。後押しがあったから、チャレンジしてみよう、と決意しました。エンジニアとしては経験不足な部分がありながらも、それ以外の経験を活かして現在はリーダーを担っています。

「リーダーをしているのは、5人のチームです。これまでリーダーとしての経験はありますが、技術はメンバーのほうが上。メンバーが仕事しやすいよう、先回りして問題をつぶせるように動くことを意識しています」

リーダー業務にストレスを感じていた時期も

初めての設計・構築業務でリーダーを担うのは相当なプレッシャーが予想されます。どのように乗り越えているのでしょうか。

「入ったばかりのころは、ストレスがかかる時期もありましたが、できないことは『できない』とメンバーに伝え、技術の部分は助けてもらいたいと伝えました。素直にさらけ出したのがよかったのか、その時期くらいからストレスの重圧を抜けた感覚があります。設計・構築の仕事は、大きな仕組みの根幹にかかわっている実感があり、緊張感や責任も大きい。ただ、その一方で大きなやりがいも感じています」

プレッシャーの中で働くコツは「無理をしないこと」だと言います。わからない中で無理をすると嫌になってしまう可能性があるため、無理のない範囲で人に聞いたり調べたりして、「継続」を第一として仕事に取り組んでいます。

常に学びながら、プロジェクトマネージャーなどを目指していきたい

保坂さんにとっては、福利厚生で学びの機会が増えたのも嬉しいポイントでした。

「研修が充実しているのは嬉しいです。動画研修も自分のPCでいつでも学べる。技術書を買って読むには敷居が高い分野でも、動画から取り掛かれるのがありがたいです」

設計・構築のプロジェクトで働くことになってから、技術書を何冊か読んでみたものの、知らない専門用語が多く、イメージもわかないため、なかなか頭に入りませんでした。動画であれば頭に入りやすく、技術書ほど敷居が高くないためにスキルアップしやすいようです。

「できるだけ毎日、20分くらいでもいいから見るようにしています。また、土日の夜も見ることが多いです。スマートフォンでも見られますが、しっかりと時間を確保して、机に向かってPCで見るほうがいいです。書籍は、最初から読むより、知っているところや調べたいところを選んで読むようにしてから、理解がしやすくなりました」

将来は、60歳を超えても、働ける間は働きたい、という保坂さん。

「今のチームにも60代の方がいますが、皆さんお元気です。元気で楽しく働ける60代はいいな、と思います。今のままでは足りませんが、目指すのは自由だと思うのでPM(プロジェクトマネージャー)を目指したい。これまでは、技術や開発をプロジェクトで学んできた方がPMを務めたほうがいいと思っていましたが、僕のように未経験でも、仕事や研修、書籍を通じて知識と経験をためて、レベルアップしていければ、と思っています」

社員として、同期がいるのはこれまでと違う感覚

ビルディクト社員という、これまでと違った環境はどのように感じているのでしょうか。

「今の職場でも、ビルディクト社員の同僚がいます。『同期』というかかわりができるのは、以前の職場のようで懐かしさを感じます。先日、ビルディクト社員が集まるイベントがありましたが、そこでも仲間意識や所属意識が芽生えました。仲間同士つながっていて、心を許せる感覚を持ちました。それは、これまでとは大きな違いとして感じています」

有期の派遣スタッフから無期雇用派遣社員というスタイルに変わり、チャレンジを続ける保坂さん。これからも新しいことを学び続けながら、スキルアップしていくのでしょう。

ライター:栃尾 江美(とちお えみ)

BUILDICT