私は2013年に新卒でリクルートスタッフィングに入社をしました。9年経った今は、社員の育児・介護支援を目的に導入されたV職制度を活用し、1日6時間の時短勤務で営業職をしています。入社して以来、一貫して営業職に携わってきた私ですが、実をいうともともとは教師になりたかったんです。中学生のころの部活の顧問がとても良い先生で、「こんな人になりたい」と憧れていました。そのため、大学も教育学部を選び、教員免許まで取得していました。
ただ、大学4年生になって就職活動をはじめて、教師という夢を深堀りしていくと、教員の仕事がしたいというよりも、誰かの人生に良い影響やインパクトを与えられる人間になりたいことに気づいたんです。そこから「人の人生のきっかけに携わりたい」という想いを軸に、進路変更を決断しました。
人の人生を支えるためには、どんな仕事に就けばいいのか──そう考えていくうちに、一生において、多くの時間を占める「働く」ということに興味を持ち始めたのです。そこで、働く人を支える人材業界に携わりたいと思い、リクルートスタッフィングを選んだのです。
もう一つ、私が仕事をする上では絶対に成し遂げたいことがありました。それは「母になってもキャリアを諦めない」ということです。
私は典型的な昭和の仕事人間の父と、専業主婦の母という家庭で育ったのですが、新卒入社した年に父が亡くなり、母はそこから父がいない人生を送っていました。仕事を始めるにしても数十年のブランクがあり、再就職をするという選択は難しい状況でした。
自分にも同じことが起こるかもしれない──そう考えていたので、結婚したときに夫と「夫婦どちらかが仕事を辞めるのではなく、子育てと両立しながら2人で働こう」と話していました。そして、幸い子宝にも恵まれ、産休・育休制度を利用しながら、1人目を27歳、2人目を29歳で出産しました。