海外で暮らしてみたい――日本で働きながら、そんな夢をひそかに抱いている人も多いのではないだろうか。久水友里恵さんも、海外生活への憧れを追いかけ続けているひとり。とにかくハワイが大好きで、その土地に引き寄せられるように、少しずつ、着実に準備を重ねている。夢を現実のものにするために、彼女がどんなキャリアを重ねてきたのか聞いた。

「いつかハワイに!」文化や歴史に魅せられて

将来は、ハワイで暮らしたい。年々増えていく現地の友人たちとともに、その文化や歴史にふれながら。――それが、久水さんの長年の夢だ。

なんと、物心つく前から、海外のTV番組が好きだったという彼女。中学校1年生のとき、家族旅行ではじめて訪れたハワイに、心の底から魅せられてしまった。

「その旅行をきっかけに、ハワイの文化や歴史にも興味をもったんです。いろいろなことを知るうちに、いずれハワイに住めたらいいな……と思うようになったんですよね」

アメリカ本土、オーストラリア、ニュージーランド。久水さんは学校の短期留学などを利用してさまざまな国を訪れたが、ハワイへの愛はますます募るばかりだった。

短大を卒業すると、「このときを待っていた!」とばかりに、ハワイで1年間の語学留学を決行。そこであらためて、将来ハワイで暮らすことを真剣に考えはじめる。

「帰国してから数年間は、大学の一般事務や、生命保険会社の営業として働いたこともありました。いずれは現地で働くにしても、まずはいろいろな仕事を経験してみたいと思っていたんです。きっと向き不向きもあるでしょうし」

彼女にとって、派遣スタッフとして働くという選択は、他でもない自身の夢を実現するための第一歩だった。

どの仕事も全力、プライベートとの境界線はあいまいにしない

実は久水さん、2年半ほど、とある人材派遣会社にて働いた経験がある。そのとき、はじめて派遣という就業形態があることを知ったそうだ。

「そのうちまた、長期の語学留学をしたい気持ちもあったんです。だから会社の方に迷惑がかからないように、しばらくは派遣スタッフとして期間限定で働き、いろいろな職場を経験してみよう、と思ったんです」

そうして彼女は、2008年のテレマーケティング会社を皮切りに、リース会社、医薬品メーカー、官公庁など、さまざまな職場で、多様な仕事に取り組んできた。リクルートスタッフィングとのおつきあいも、すでに10年近くになる。

仕事と、プライベートの境界線は、できる限りあいまいにはしたくなかった。ON/OFFをはっきりとわけて、働きたいと思っていた。

とはいっても、久水さんは決して楽な仕事を選んでいるわけではない。一つのプロジェクトに最初から最後まで携わることもあるのだ。

「中途半端なまま終わるのは、イヤなんです。お仕事をしている期間は、できる限りのことを全力でがんばる。留学に行く時期も、基本的にはお仕事のタイミングをみて決めています」

少しずつ、着実に。ブレない夢を追い続ける

現在、久水さんが勤めているのは、日本発の総合コンサルティングファームであるアビームコンサルティング株式会社。はじめに就業したのは2011年、もう6年近く前のことになる。

もともと期間限定の仕事だったが、持ち前の明るさとコミュニケーション力、そして責任感を発揮して、現在まで再契約を重ね、今もさまざまなプロジェクトに携わっている。

「10年間いろいろな仕事をしてみて改めて感じたのは、私は人と関わり合いながら仕事をするのが好きなんだということ。今の仕事もそうです。部内アシスタントとして、たくさんの人と接しながら働けるのが楽しいです」

仕事には全力で向き合いつつも、余暇は自分の時間として大切にしている久水さん。10年以上続けているというフラのレッスンや、現地の友人とのコミュニケーションを楽しんでいるそうだ。また年に2〜3回は、ハワイへの旅行を欠かさない。

「毎年4月に、現地でフラの大会があるんです。だから必ずそのときはお休みをいただいていますね」

現在、久水さんと机を並べて一緒に仕事をしているという管理職の方も、「彼女は人生を謳歌しているよね!」と笑う。そのやり取りを見ているだけで、お互いに信頼関係があるのがよく伝わってくる。いずれハワイで暮らしたいという夢も、すでに話しているそうだ。

久水さん、次に長期で渡航する時には、インターンシップのビザを取ろうと計画している。いよいよ次のステップ、“現地で働くこと”へのチャレンジがはじまる――。

「自分が積み重ねてきたキャリアをどう活かせるのか、まずは一度試してみたいんです。今まで派遣のお仕事を通して経験してきたことを、ハワイでの仕事、そして暮らしにつなげていけたらいいなと思っています!」

リフレッシュの時間にも、ハワイのコーヒーが欠かせない

仕事中に欠かせないのは、ハワイ産の「コナコーヒー」。年に2回は旅行で訪れているというハワイで、いつもまとめ買いしてくるのだとか。(タンブラーは、ハワイで購入した日本未発売商品!)

「ブラックコーヒーがずっと苦手だったんですけど、コナコーヒーに出会って飲めるようになったんですよね」と、久水さん。アフリカ産などの珈琲豆と比べると、コクが深く、豊かな香りがお気に入り。

そしてやはり、リフレッシュグッズもハワイアン……? と思いきや、今使っている乾燥対策用のミストの香りは「さくら」。ちなみに「もも」や「みかん」などもあるのだそう。

ライター:大島 悠(おおしま ゆう)
カメラマン:刑部 友康(おさかべ ともやす)

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