「Wordが苦手!」という人の中には、表や図が予想外の動きをしてしまう、という理由があるのでは?表の作成が面倒だったり、レイアウトが崩れたりするのは、ちょっとしたコツを知れば解決!箇条書きから表を作成する簡単な方法や、表と図(画像)の配置の仕組みを四禮さんに教えていただいた。

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講師:四禮 静子さん

有限会社フォーティ取締役。日本大学芸術学部卒業。CATVの制作ディレクター退職後、独学でパソコンを学び1999年、下町浅草に完全マンツーマンのフォーティネットパソコンスクールを開校。講座企画からテキスト作成・スクール運営を行う。一人ひとりに合わせたカリキュラム作成を行い、スクール会員は初心者からビジネスマン・自営業の方まで2,000人を超える。著書に『スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい ~8割の社会人が見落とす資料作成のキホン 単行本』『エクセル方眼紙で文書を作るのはやめなさい ~「他人の後始末」で、もうだれも苦しまない資料作成の新常識』『ストレスゼロのWindows仕事術 ~ムダをなくしてスピード&効率がガンガンアップする使い方』(以上、技術評論社)などがある。

Wordでの困りごとが最も多かったのは、表と図

四禮さんに解説いただくにあたり、事前にWordに関する質問・困りごとをらしさオンラインで受け付けた。最も多かったのは表と図について。今回ピックアップしたのは下記のような困りごとだ。

・箇条書きを表にするとき、表の挿入から作り直している
・表のサイズ変更をすると、表がくずれたりサイズが揃えられなかったりする
・表や図の配置がうまくいかない
・削除していないのに図がなくなってしまう

これらの問題が生じたときに、今回解説するテクニックが役に立つはず。

まず、箇条書きから表に変換するには、箇条書きの段落を選択して段落番号を解除し、そのあとに「挿入」タブ→「表」→「文字列を表にする」を選ぶ。表示されたポップアップ画面で「OK」をクリックすれば、あっという間に表ができるのだ。

表の幅を調整したい場合には、「OK」を押す前のポップアップ画面にある「自動調整のオプション」で、「列の幅を固定する:自動」または「文字列の幅に合わせる」を選択する。

ただし、上記の手順で表を作れるのは、箇条書きの項目の区切りを「タブ」で作成していた場合のみ。「スペース」の場合には作れない。箇条書きを作る段階で「タブ」を使用している必要がある。

いったん表にしたデータを箇条書きに戻したい場合には、表内にカーソルを置いた状態で「レイアウト」タブ→「データ」内の「表の解除」を選ぶだけでOK。

セルの分割やサイズ変更のコツ

Wordの表は、「セルの分割」という機能があり、Excelよりもフレキシブルに変更できる場合がある。ひとつのセル内にカーソルを置き「レイアウト」タブ→「セルの分割」を選び、「セルの分割」ポップアップ画面で、列数と行数を指定すると、その通りにセルが分割できる。

表ができたら表のサイズを整えよう。ただし、そのときにも注意が必要となる。

表全体のサイズを調整したいときには、セルを選択せず、表内にカーソルを置いておくだけにすること。セルを選択した状態だと、そのセルのみに変更が適用されることがあり、表が崩れる原因になるからだ。

一方で、特定のセルの幅や高さをそろえたいときには、該当のセルを選択しておこう。また、セルの幅を均等にしたい場合も同様に、該当の複数セルを選択して、「レイアウト」タブ→「セルのサイズ」内の「幅を揃える」をクリックすればいい。

表の右側に文字を挿入できる/できないとき

通常、表の右側には文字を入力できない。ところが、表の左上にある選択マーク(表の移動ハンドル)をドラッグして動かすと、表の右に文字が配置できるようになる。これは、表をドラッグしたことで、「表のプロパティ」にある「文字列の折り返し」が自動的に切り替わってしまうことによるもの。

表を右クリックして「表のプロパティ」から元に戻せる。設定が変わってしまって混乱したら確認してみよう。


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文字列の折り返しは、表だけでなく、画像や図形の場合も混乱のもとになりがち。画像や図形は、表よりも文字列の折り返しの種類が多くなる。画像や図形を選択したときに右上に表示される「レイアウトオプション」から変更ができる。

「行内」の場合は文字列と同じ扱いになり、画像や図形が大きければ行間が空きすぎてしまうことも。ただし、段落の中央揃えなどが利用でき、便利な面もある。

折り返しを「上下」に設定した場合には、左右に文字を入力できない。一方で、「四角」を選択すると、画像や図形の左右に文字が自動的に回り込むようになる。ほかに、「前面」「背面」などさまざまな設定がある。行内以外であれば、ドラッグしてどこにでも移動ができる。

「行内」以外の場合も、画像や図形はどこかの段落に属しており、それを示すのが「アンカー」だ。画像や図形を選択すると、水色の碇マークが表示される。アンカーが表示される段落を削除してしまうと、画像や図形も一緒に削除されるので覚えておこう。

ショートカットを覚えられない場合はAltキーで呼び出す

表と図以外にも、ショートカットが覚えきれないという質問も多かったため、今回はAltキーでの呼び出し方も紹介した。


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Altキーを押すと、Wordのメニューである「リボン」にショートカットキーが表示され、見たまま押すことでマウスを使わずとも操作ができる。よく使うものを覚えておけば、作業効率が大幅に上がるはず。

表の編集や文字のまわり込み、画像や図形の配置、アンカーなどをマスターして、Wordを上手に使いこなそう。


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ライター:栃尾 江美(とちお えみ)


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