私は、前職「作業療法士」として働いていました。作業療法士とは、心身に障害を持つ方々に向けて、心と身体のリハビリをお手伝いするお仕事です。勤務先はデイケア施設。利用者様に料理やカラオケなどのプログラムを提供し、利用者様同士の交流を促したり社会ルールを学ぶといった、利用者様ごとの目的が達成されるよう、職場のスタッフたちと協力しながら働いていました。
デイケア施設では利用者の方に声をかけて、どんな話でも聴き、受けとめることを大切にしていました。やはり、些細な声がけやコミュニケーションが、互いの関係性を育むと実感していたからです。この経験のおかげで、相手の話を丁寧に「聴くこと」を大事するようになり、普段の仕事や子育ての場面でとても役立っています。
作業療法士はとてもやりがいのある仕事でしたが、夫の転勤をきっかけに1年ほどで退職、広島から東京に引っ越しました。そのタイミングで妊娠・出産。キャリアを一旦手放し、子育てに専念することにしました。
ただ、子どもが2歳を過ぎたころ「仕事をまた始めてみたい」という想いが芽生えたんです。デイケア施設や病院ではない、一般企業で働くのにも憧れていましたし、自分自身まだまだ成長したいという気持ちも少なからずありました。そんなとき、出会ったのがRSでした。タイミングよく保育園が見つかったこともあり、未経験でしたが入社を決意しました。
RSで就業支援のお仕事を選んだのは、もともと「人が働くこと」に興味があったからです。前職のデイケア施設では、復職を目指してリハビリに参加されている利用者の方が何人もいて、彼らをサポートする専門の部署もありました。私は直接関わりがなかったのですが、そばで見ていて「誰かが再び社会で働くことをサポートできる仕事って素敵だな」と感じていたんです。