私のキャリアの原点は、新卒で就職が決まらなかったことにあります。
当時、第一志望のアパレルメーカーの選考を受けていたのですが、最終面接まで進んだ後にお見送りとなってしまいました。たしかな手応えを感じていた分、ものすごく落ち込んで、そのまま就職活動を辞めてしまったんです。
ただ、卒業した後に吹っ切れた気持ちも同時にあって。「新卒という波に乗れなかったのなら、終身雇用という働き方にこだわることなく、いろんな仕事を見てみればいい!」。そう思って、派遣スタッフという形でさまざまな職に就きました。
最初は興味があったアパレル企業に行き、その次はレンタカーの予約受付けを行うコールセンターのチームリーダーのようなポジションを任せてもらいました。その後、ブライダル業界に関心を持ったことをきっかけに、コールセンターで働きながらビジネススクールに通って基礎を学び、結婚式場で営業兼プランナーとして従事していました。
結婚して子どもができたのを機に退職した後は、10年ほど家事と子育てに専念。そして子どもの手が離れてからは、ご年配の方々にスマホの操作方法を教える教室で講師をしていました。就職活動をしていた頃の自分には、思いつかないようなキャリアですね(笑)。
そんな私がリクルートスタッフィング(以下、RS)に入社をしたのは、自分の経験が活かせるかもしれないと考えたからです。
私自身、たくさんの仕事をする中で、「こんな仕事もあったのか」「こんなところに適性があったのか」と視野が広がることが多く、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べる、派遣という働き方の魅力を実感していました。
自分の経歴上、絶対ここに決めなきゃいけないという形ではなく、「あなたの人生、この仕事ってどう?」という見方で、もっと柔軟にいろいろな仕事をしてもいいんじゃないかと思うようになったんです。
当時の職場見学チームは、立ち上げたばかりのころ。私にとって、新しいことに飛び込むにはうってつけのタイミングでした。