2つの仕事を掛け持ちしながら、子育てやお菓子作りを本格的に学んでいる平野恵美子さん(43)。子育てについて学び始めると、親子関係がよくなったり、子どもも好きなことを始めるようになったりと、よい循環がめぐっている。さらにご自身も、いろいろなことにチャレンジする心の変化を感じているのだとか。いま学んでいることやキャリアの重ね方、これからのことなど、平野さんのスタイルをうかがった。

*今回はオンラインで取材を行いました
*掲載しているお写真は、ご本人より提供いただきました

子どもが1歳のころから少しずつ復職

一般事務やテレコミュニケーター、カウンター受付などさまざまな仕事をしてきた中で、接客業が好きだったという平野さん。出産のため仕事を辞めたあと、復職したのも接客業だった。

「以前は子どもが大きくなったら復職したいと思っていました。でも、大きくなるまで待っていたら、それが難しくなるかもしれないという不安も。そこで、子どもが1歳くらいのころから、友人の紹介で始めたのがマンションギャラリーの受付業務でした。主人が土日休みだったので、都合のいい土日に週一日から働ける仕事はありがたかったです」

仕事に出るまでは、一日中子どもと過ごしていてどんよりした気持ちになることもあったのだとか。

「週一日でも、『お母さん』以外の立場でいられるのは心地よかったですね。仕事と家庭のバランスが保たれて、刺激にもなりました。2人目が生まれたときに2年ほどお休みをいただきましたが、今も続けています」

現在は、二人の子どもが小学生になり手が離れたため、ほかに、派遣スタッフの仕事でも週に1~2日勤務している。

「派遣では、秘書のようなアシスタント業務をしています。接客もアシスタントも、機械相手ではなく人と人とのふれあい。『ありがとう』と感謝の言葉をいただいて、自分のふるまいが合っていた、とわかる。そんな心の通う瞬間が好きなんだと思います」

子育てや、お菓子作りの学びをスタート

2つの仕事で無理せずバランスを取りながら、プライベートでも学びを深めているそう。ひとつは、子育て中の母のための講座「美賢女®メソッド」。

「子どもが大きくなって、子どもがつっけんどんになったり、汚い言葉を使ってきたりすると、どうしてもイライラしてしまうことがありました。それに対して強い口調で怒ってしまう自分に悩んでいたとき、この講座に出会ったんです」

心理学をベースとした子育てメソッドは、平野さんに効果てきめんだった。

「イライラすることがなくなり、子どもの気持ちが分かるようになってきました。例えば、『ジュースが飲みたい』と子どもが言うとき、『さっきも飲んだからもうダメ』『もうすぐ夕飯だからダメ』などと言いそうになるのですが、本当は『かまってほしい』という気持ちが潜んでいることがあるんです」

それまでは、子どもの要求を頭ごなしに否定してしまうこともあったそう。それは、平野さん自身がそのように育てられてきたからだと言います。

「『英会話教室に通いたい』と言ったら、『英文法のほうが大事』と習わせてもらえなかったことがありました。だからなのか、子どもにもそうすべきだという固定観念があったんですね」

講座を通して自己開示しながら、思い込みにも気づくことができた。

子どもとの関係がうまくいき、イライラすることも減っていくと、さまざまな興味に気持ちが向かうようになる。次に平野さんがチャレンジしているのは、ローチョコレートやロースイーツというお菓子作り。

「もともとお菓子作りが好きで、仕事のない日はよく作っていました。私も子どももチョコレートが大好きでつい食べ過ぎてしまうので、少しでも体にいいものを……と思って見つけたのがローチョコレート。ローとは『生』という意味で、栄養成分を熱で壊すことなく食べることができます」

ローチョコレートの講師資格を取得するまで学んだ平野さん。今ではロースイーツの講師資格にも手を伸ばし勉強中だとか。

「お母さん」を第一に仕事を続けていきたい

美賢女®メソッド、ローチョコレート、ロースイーツと、教える側になって広めていきたいと考えている。

「集客の準備をしながら、夏くらいをめどにスタートしたいと考えています。講師業の仕事が増えても、『2人のお母さん』として働いていきたいですね」

あくまで、お母さんとしての自分を忘れずにいたいという。

「子どもは2人とも娘なので、何でも話してくれるような存在でありたいです。最近、長女が韓国語を勉強し始めたので、親子ともども好きなことをやっていけたらいいなと。やりたいことを見つけて羽ばたけるようにサポートしていきたいです」

小物はピンクでそろえて、学びの時間も楽しく

2つ上に掲載している写真は、ローチョコレートの道具の一部。お気に入りのレシピは、ホワイトチョコレートの材料にカボチャやサツマイモなどの粉を加えたカラフルなチョコレートだとか。ココアパウダーは入れないなど、自分で考えて工夫できるのが楽しい。子どもと一緒に作ることも多いそう。

学びに必須なパソコンやノートは、大好きなピンクでそろえている。オンラインで講義を受けたり、ノートを取ったりも、好きな小物ならより楽しい。

ライター:栃尾 江美(とちお えみ)

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