「生活に充実感がなく、パッとしない」「毎日ダラダラ過ごしてしまい焦りだけが残る」なんて思いにとらわれることはないだろうか?そんなときに有効なのが「朝活」。『朝活手帳』のプロデュースを手掛け、『「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン』などの著者である池田千恵さんは、これまでの人生が好転した要因にいつも朝活があったのだとか。池田さんの経験をたどりながら、具体的な朝活の始め方、挫折しない方法などをレクチャーしていただいた。

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講師:池田 千恵さん

株式会社 朝6時 代表取締役/国家資格キャリアコンサルタント
慶應義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の働き方改革、生産性向上の仕組みを構築しているほか、個人に向けては「攻めの朝活」で今後の人生戦略を立てるコミュニティ「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。12年連続プロデュースの朝専用手帳「朝活手帳」など著書多数。最新刊『「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン』(日本実業出版社)はビジネス書評サイトflierで2020年の年間ランキング3位となった。

いろいろなことが上手にできないタイプだった

今でこそ、ベストセラー作家のひとりである池田さんだが、「もともとできる人だったわけではなかった」と言う。

「慶応義塾大学は二浪で入りました。暗記を頑張って入学したものの、もともと勉強のできる人にかなわず、在学中は暗黒時代。就職活動では30社落ち、外食ベンチャーに入りました。そこでは重要な仕事を一切任されず、悔しくてトイレで泣いたこともあります」

そんな池田さんがスタートしたのが朝活だった。思い返すと、受験で二浪目に成績が上がったのは、朝型勉強にしてから。予備校の授業を厳選し集中することで、それまでとは比較にならないほど成績が伸びた。

仕事で上手くいかず、朝活をスタートしたものの、すぐに好転するわけではない。失敗したら翌日に気を取り直して振り返る。それを繰り返すことで、冷静な判断ができるようになっていった。

「早起きするようになり、少しずつ評価されるようになっていきました。太陽の恵みもありがたく、前の日に落ち込んでいても、朝になると前向きになれます。これは、科学的にも証明されているんですね。さらに、これまでの人生を考えてみると、朝早く起きるほどにものごとが好転しているとわかったんです。最終的に、朝の時間を最大限使える『4時起き』に行き着きました」

朝の種まきが一生を左右する

池田さんは「朝の種まきが一生を左右する」と言う。「時間ができたらやろう」と思っているだけで手が付けられないことを、朝の時間にやるのだ。

そこでおすすめなのが、アナログの手帳。スマホやパソコンでは他のことに気が散ってしまうが、アナログ手帳なら書くことに集中できるのだそう。

「スマホやパソコンでは、スケジュール管理をしようとしても絶対にそれだけでは終わりません。皆さんも覚えがあると思いますが、メールをチェックして、そのうちに過去の写真を見たり、動画を見てしまったり」

つまり、アナログ手帳を使うことでデジタルデトックスにもなるのだ。

さらに覚えておきたいのは、朝活に「攻め」と「守り」があること。攻めとは「Wantの朝活」。主体的にしたいことを考え、少しでも手を付けることに朝活の時間をあてる。守りは「Have toの朝活」で、仕事や課題など、やらなくてはならないことをする時間だ。

「Have toばかりになると朝残業のようになり楽しくないのですが、Wantばかりでも夢追い人のようにふわふわしてしまいます。おすすめは、Have toを減らす時間を30分、Wantを増やす時間を30分」

もともと夜型の人でも、「始業前の1時間は誰でも作れる」と言う。

池田さんがプロデュースしている「朝活手帳」を使って、具体的な方法をレクチャーしていく。まずは、「Have toの朝活」では、朝やることとその時間を前日のうちに決めておくこと。もし時間通りに起きられなかったら、時間を無視したタスクリストとして使えばいい。


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「Wantの朝活」では、「こうなったら最高だ!」という理想の自分をイメージして、それに関する行動をする。例えば、海の見える場所に住みたいなら、物件探しをするのもいい。また、朝活手帳にある「好きを100個シート」を使って、好きを100個書いていくのもおすすめだそう。


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振り返る時間を確保し、ダラダラから脱する

朝の1時間に加えて、さらに取り組みたいのが、毎週と月2回の振り返り。手帳を買ってもうまく使いこなせない人は、「振り返りが甘い」と池田さん。

朝活手帳には「今週のスッキリリスト」と、「月の中旬と月末の振り返りシート」が用意されている。

「毎週の振り返りは、休み明けの朝にやるようにしています。今後進めたいプロジェクトや、将来やりたいこと、提出課題、読みたい本などを書いていきます。また、月2回の振り返りでは、ワクワクした気持ちになれる未来予想のメモなども。月に2回振り返るだけで大きく変わります」


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よいことばかりありそうな「朝活」。ところが、いろいろ詰め込んでしまうと、ちゃんとできるか心配……。そんなときのために「挫折したときの立てなおし方」も紹介した。

「寝坊してもいい。小さな『できた』を積み重ねることが大事です。習慣化するには、『嬉しい』『楽しい』『気持ちいい』ほうがいいので、その気持ちを大事にすることがカギです。もうひとつ、『できた/できなかった』の二元論ではなく、『朝活松竹梅』もおすすめしています。朝活のパターンで一番うまくいったのを『松』、その次が『竹』、最低限が『梅』として、いずれにしても『○○ができた』と考えてみましょう」

また、二度寝してしまったときなども「戦略的二度寝をした」と解釈するといい。日中のパフォーマンスを最大化するためだったと気持ちを切り替えれば、いい気分になるのだとか。

アナログ手帳と朝の時間を使って人生が好転していくイメージができたら、そのときが朝活をスタートするタイミング。朝活に振り回されることなく、さまざまなツールを上手に使って楽しく続けたい。

ライター:栃尾 江美(とちお えみ)


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