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自分の足を知って、ぴったりの靴を身につける。それこそが自信につながっていく

自分にぴったりの靴で毎日を過ごす――簡単なようでいて、実は難しいのかもしれない。「デザインが気に入って買ったのに、歩くたびに痛くてたまらない」という苦い経験は、誰しも覚えがあるのでは?自分の好みだけでなく、サイズやタイプを知ってぴったりのものを身につけるのは、我慢せず自分らしさを大切にすることにもつながる。

そんな女性たちの「らしさ」をサポートすべく、徹底的なサイズの測定や、履き心地の改善のための靴の調整、買い物への同行といったサービスを提供しているのが、シンデレラ代表取締役の松本久美さん。靴業界で13年間働いてきた松本さんに「働く女性と靴」をテーマに話を伺った。

靴は楽しみにもなり、苦痛にもなる

「靴は、メイクと似ていると思います」と言う松本さん。洋服などのファッションとは違う、というが、靴とメイクはどんなところが共通しているのだろう。

「使いこなせたらすごく有効ですが、不快感も生み出します。また、『会社に行くために仕方なく』といった義務になってしまうと辛い。逆に、好きな靴やメイクは気分も上がります。例えば、お気に入りの高いヒールを履いている自分の姿がショーウィンドウに映ったら、やはり普段とは気持ちが違うのではないでしょうか」

靴の中でも特に、ハイヒールは自分に自信をくれるアイテムなのだとか。

「お客様の中には、『ハイヒールは女の戦闘服』とおっしゃる方もいます。仕事で勝負に出るときは、8cmや9cmといったヒールを履くそうです。私も、ハイヒールを履くと自分に自信が持てる気がします。新しいことにトライしたいとき、少し躊躇してしまいそうなとき、ハイヒールを履いて自信を持っていると、乗り越えられるきっかけになることもあるんです」

合わない靴で激痛を経験した展示会

過去、松本さんは靴を作る側だった。デザイナーを担当していた頃に重視していたのは、履きやすさやフィット感ではなく、見た目の美しさだったそう。自らがデザインを手がけたハイヒールで、まさに「痛い思い」をすることになる。

「展示会で、自分が手がけたハイヒールを履いて8時間ほど立ち続けていたら、甲の部分が当たって青くなるほど痛かったんです。その靴は先が尖っているタイプで、私の足には合わなかった。自分の足の形すら知らず、非常に辛かった覚えがあります」

当時の松本さんは、日常的にハイヒールを履いていたわけではなかったが、毎日履く場合には深刻な問題だ。

「3000円くらいの安い靴を何足も買って、『すべての靴が痛い』とおっしゃる20代のお客様もいました。基本的に値段の安い靴は、土台になるパーツに強度がなく足を支えきれないため、日常的に履くには向かないのです。測定するとご自身が思っていたサイズも実際と違っていたので、一緒にお店で1万円くらいの靴を選び、調整もしました」

基本的に、市販品がぴったりと足に合うことはないため、調整は欠かせないのだとか。その後、痛くない靴を手に入れた彼女はどうなったのだろう。

「半年後、2足目を買うためにお会いしたとき、見違えるように大人っぽくなっていたんです。合わない靴を履いていると『引きずり歩き』になってしまいますが、サイズが合っていれば美しく歩けますし、姿勢もよくなるんですよね」

気持ちや姿勢、筋肉の付き方など、さまざまな意味でマイナスになる「痛い靴」。足に合う靴を履けばプラマイゼロになるだけでなく、ぐっとプラスに上がっていく。まさにその人「らしさ」が、前面に出てくるのではないだろうか。

さまざまなシーンで使い分けをしてほしい

起業前は、なんと派遣スタッフとして働いていたという松本さん。働きながら、起業の準備を進めていたという。さまざまな事業を考えたが、ずっと自分が関わってきた「靴」で起業したいと思い立つ。当時履いていた靴は、それまではあまり履くことのなかったハイヒール。

「派遣先のIT企業で法人営業をしていた頃、社内では5cm程度のヒールを履いていましたが、営業先へ訪問するときには8cmや9cmのハイヒールで気合いを入れていました。同じように、働く女性にはぜひ使い分けをしてもらいたいです。例えば、長時間の立ち仕事をするときには辛くない5cm以内のヒール、プレゼンなどで気合いを入れるときには自信があるように見える8cmヒール、荷物の持ち運びがあるときにはウェッジソールなど、TPOに合わせると快適ですし、知的な感じに見えますよね」

ただ中には、ハイヒールを履かない人もいる。だからといって、靴選びをないがしろにしていいわけではない。内勤の人にも、注意して欲しいことがあるのだそう。

「スリッパなどかかとのない靴を履くと、かかとの安定しない『パタパタ歩き』になってしまいます。オフィス内で履き替える場合にも、必ずしっかりしたかかとのある靴を選んで欲しいですね。かかとがないと疲れる上に、腰や背中、骨盤のゆがみにつながることもあります」

また、「女性はライフステージが変わると靴も変わる。その都度、妥協しないで欲しい」とも。確かに、仕事先の環境によっても変わり、母になればフラットな靴の出番が増える。自分らしさを失わないためには、「仕方なく」ではなく楽しい気持ちで選びたいもの。

現在は、オフィスに来てもらってサービスを提供しているため、遠方に住む人も利用できるようにシステムを整えているという。また、極度に足の幅が狭いといった少数派のために、コストを押さえて小ロットの製造ができる仕組みも構想中だ。大好きなことを続けながら会社のミッションである「世の中から痛い靴を消し去る」を実現する。それこそが、松本さんが大切にする「らしさ」なのだろう。

株式会社シンデレラ
代表取締役 松本久美さん
大阪モード学園卒業後、大好きだった靴の業界で13年を過ごす。デザイン・製図・縫製・営業・販売まで、靴が作られ顧客の手元に届くまでの川上から川下まで、すべてを一通り経験し、その後IT業界へ転身。現在は、女性のヒール靴の履き心地コンシェルジュサービス「シンデレラシューズ」のリリースを準備中。併せてリアル施術でも、女性のハイヒールの履き心地の改善を行う。

ライター:栃尾 江美(とちお えみ)
カメラマン:刑部 友康(おさかべ ともやす)

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