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見た目も中身も変えることで自信をもてた。次は、憧れる大人になりたい

「お前からだったら買わないよ」。グループリーダーから言われた言葉をきっかけに、一営業職として目覚めた佐々木翔悟さん(24)。その頃は体重90kgで外見にも中身にも特に気を配っていなかった。身も心も進化を遂げたいま、「確かにあの頃の自分からは何も買わない」と笑う。そんな佐々木さんに、これからのことについてうかがった。

同じ日々のくり返しに焦りを感じ、転職を決意

高校卒業後、秋田から埼玉に出てきて、大手印刷会社の工場で勤務していた佐々木さん。3年が経ったころ、焦りを覚えだした。

「ずっと工場のライン作業で、対機械なので喋ることが一切ないんです。毎日同じことのくり返しで、自分これしかしてないなって。人生経験薄いなって。当時の上司に相談してみても、仕事を辞めるなと言われるばかり。なので、休みの日はアルバイトをしてほかの仕事を経験したり、そこで出会った人に色々話を聞いてみたりしました」

そうするうちに、人とコミュニケーションをとる仕事をしたいと思うようになった。営業職なんか面白そう。さっそく佐々木さんは、転職サイトに登録したり、転職イベントに参加して、実際に仕事を探しはじめたが、段々と正社員以外の選択肢が頭をよぎるようになった。

「言い方が悪いですけど、正社員は会社にずっとお世話になる存在というイメージがあったんです。自分には営業職で働いたのち、起業したいという目標ができていたので、経験を積めるという視点で仕事を探すと、派遣やアルバイトで働く選択もいいのかなって思うようになりました」

日々の働きを評価され、ステップアップを打診された

いまの就業先は3社目。テレコミュニケーターと携帯販売の2社を経て、希望の営業職に就いた。電気通信の会社の海外法人事業部で就業し、外資系のお客様に自社のモバイルや固定電話、ネットワーク機器などを提案している。

当初、佐々木さんは顧客フォローという形で就業した。営業の補佐として、営業の獲得したお客様のもとに通い、営業をサポートするのが仕事だ。

「月に一度お客様の会社を訪問して、まず顔を覚えてもらうことからはじめるんです。コツコツと名刺交換して、信頼を積み重ねていく。基本外回りで、ほとんどデスクにいなかったですね」

そうやって日々駆け回る佐々木さんに転機が訪れた。就業して1年が経ったころ、就業先の部長から「営業職にならないか」と打診されたのだ。

「ちょうどそのころ、僕自身も本格的に営業やりたいなって思っていたんです。なので、ぜひ!って。営業補佐から営業ということで、いいステップアップになりました」

徹底した自分改革!そうして身につけたのが絶対的な自信

いまでこそ、清潔感があってハキハキと話す佐々木さんだが、営業として就業した当時はほぼ正反対の見た目だったそう。

「髪は肩くらいまで長くて、体重は90kg。挨拶もほとんどできていなかったし、ビジネスマナーなんて何も知りませんでした。だからグループリーダーからは怒られまくり(笑)」

そんな佐々木さんにグループリーダーが言った「お前からだったら何も買わないよ」という言葉が胸に刺さり、「変わろう!」と一念発起。まずは見た目から変えることにした佐々木さん。それまで既製品のスーツを着ていたが、オーダーメイドのスーツに変えることを思いつく。とはいえ、理想のスーツを着るためには自分改革も必要。ということで、ダイエットをはじめた。

「3ヶ月で20kg以上落として、筋肉もつけました。それまで適当な生活をしていたんですけど、食事も自炊するようになったし、睡眠時間もしっかり確保しています。そのおかげか、肌艶が良くなりました(笑)」

いま、佐々木さんのクローゼットにはオーダーメイドしたスーツが10着も並んでいるそう。そのスーツを着て、大切に選んだネクタイやネクタイピン、カフスを身につけることで、自信を持って日々の業務に取り組めるとのこと。

「あと、ビジネスマナーの本を買って名刺の渡し方から勉強しました。まず目に見えるところから変えていって、そのうち声のトーンとかも意識するようになりました。半年くらい経つと、グループリーダーからも『変わったね』っていってもらえるようになったし、何よりも営業として結果を出せるようになったので、自信がもてるようになりました!」

“格好いい大人”になるために、一つひとつ意識して動く

佐々木さんの次の目標は起業。美容・スキンケア・医療関係で考えているそう。

「美容業界は2025年には1兆円産業になると予想されているらしくて、いま一番伸び率がいい業界と言っても過言ではないと思います。そういう時流を読んでというのもありますし、自分自身、営業として見た目を気にするようになって、美容の大切さを実感したのが理由です」

5年後10年後の自分のために、アフターファイブや休日は、カフェやバーで色々な人と話してみたり、セミナーに参加している佐々木さん。将来は“格好いい大人”になりたいと語る。

「佐々木さんみたいになりたい、って憧れられる存在になりたいですね。歴史上の人物でいうと坂本龍馬。“目指す”力が強いじゃないですか。彼に近づくためにいま自分の中で一番足りないのも“目指す”力なんですけど。ちょっと意志が弱いというか、すぐ妥協しちゃうんですよね。そこを今後意識して改善していきたいと思っています」

営業職として、人からどう見えるかを気にして選んだ

手帳やバインダー、鞄、靴と革製品を多く愛用している佐々木さん。月に一度は馬の油でメンテナンスをしているそう。「ずっと大事に使って、一緒の時間を共に過ごしていきたい」と語る。

手帳は部長クラスがこぞって使うというフランクリン・プランナー。特徴は「価値観」というページがあること。また、営業マンとしてのエチケットとして、笑顔を確認するための鏡と、出先でついてしまったタバコなどの匂いをケアするための消臭剤も欠かせない。消臭剤は色々試してみて、シトラスがほのかに香るプラウドメンに落ち着いた。

ライター:小山 典子(こやま のりこ)
カメラマン:上澤 友香(うえさわ ゆか)