英語を身に着けたいと思っても、書店に行けば英語の本があふれ、英語の勉強法は山ほどある。自分にぴったりの勉強法はなかなか見つからないものだが、英語インストラクターの神林サリーさんがおすすめするのは「英語手帳」。英語で手帳を書くと、他の勉強法にはないさまざまなメリットがあるのだとか。書籍でも紹介されている英語手帳の書き方を、らしさオフラインで教えてもらった。

講師:神林 サリーさん
英語インストラクター。学習カウンセラー。
アメリカ留学後は、モデルをしながら通訳・翻訳学校でプロの英語を習得。オーストラリアでの就労経験や、大手英会話学校の講師、外資系企業の秘書、営業、通訳などのビジネス経験を活かして、現在はフリーの英会話インストラクターとしてSally先生の愛称で活躍する。著書に『やさしい英語で「不思議の国のアリス」を読もう』(KADOKAWA)、『Sally先生のバイリンガル英会話学習法』『英語でショート・スピーチ』(研究社) 、『たったひとことでモテる英語の伝え方』(技術評論社)など多数。

毎日手軽に習慣化して、自分サイズの英単語を

「今日はライティング講座なので、スピーキングはほとんどしませんが、最初に英語で自己紹介をしていただきます」とサリーさん。

まずはウォームアップのために深呼吸をしたり、肩を回したり、首を回したりしてリラックス。その後、「アー」と声に出して緊張をほぐしていく。

自己紹介のための例文をスライドに移し、それに沿って近くの人と自己紹介をする。

A: Hello, my name is __. (ニックネーム)
B: I’m ___. Nice to meet you.
A: Nice to meet you, too!

ポイントは、名字を言わないこと。ファーストネームか、ニックネームにするのがポイントだ。近くの席の人と、和気あいあいと自己紹介をしあう。

英語で手帳を書くメリットは5つあるのだとか。それぞれ、サリーさんは次のように説明する。

・毎日英語を使う習慣ができる

「『お勉強』として英語を使うのは楽しくないが、手帳や日記を書くならハマります。毎日続けることで、ゆくゆくは日常会話のスピーキング力がアップするんです」

・自分サイズの英単語が覚えられる

「単語はどうしても覚えなくて使えるようにはなりません。でも、市販の単語帳では自分に関係がないから覚えられないという現状。また、前置詞が特に難しいのですが、毎日使っていれば覚えられます」

・間違えてもOK! 気軽にできる

「自分用の手帳に書くだけなので、会話と異なり間違えることに抵抗がないんです。『恥ずかしくない』というのが、私たちに合っています」

・人に見られてもわからず、見た目がオシャレ!

「手帳を人に見られても、内容がすぐにわからないのがいいんですね。おしゃれ風でもあるので、女子に向いています。スマホではなく、手を動かして書くことが効果的です」

・目標達成し、夢がかなう

「手帳術としても、夢を書くのはよいとされています。日々目にするので叶いやすくなるんですね。私も、これによりたくさんの夢を叶えてきました」

それぞれの手帳タイプに向いた書き方とレッスン

手帳には、マンスリーやウィークリーなど、さまざまなタイプがあり、それによっておすすめの書き方が異なる。それぞれを説明しながら、参加者に対してサリーさんが例題を出していく。

・マンスリー

マンスリーは書くスペースが少ないので、できるだけコンパクトに書いていく。

①まずは単語から
センテンスではなく、単語で書けばOK。
Ex: go to, eat, meet, enjoy, work, study, join,

②時刻もネイティブ風 
時刻は19:00などと24時間制で書くのではなく、7:00pmと書くのがネイティブ風。

③特定の場所はat/@ 地域や地名はin
場所はatまたは@、地域や地名はinと覚えればOK。例えば、「渋谷のカフェ」は「at cafe in Shibuya」となる。

④人との約束はw/
withを「w/」と略して書くと、誰と約束しているかを記せる。例えば、「w/Sally」と書く。

⑤大文字、小文字の使いわけ
地名や固有名詞は、大文字で書く。

⑥日付は略して
手帳に書かれているなら不要だが、書く必要があるなら「December 26th」と正式に書くのではなく、「Dec.26」と書く。

次に、例題が出され、それぞれが時間を取って各自手元の用紙に記入していった。

①1月12日
友達のAと銀座で13:00に映画を観に行く
1:00pm movie w/ A in Ginza

②1月23日
19:00~Bカフェで新年会をする
7:00pm New year’s party @Bcafe

この程度なら、多少単語を調べる必要があっても、それほど負担にならず続けられそう。

そのほか、「ウィークリー」「バーティカル」のコツも同様に紹介し、各自で例題を解いていった。

目標を書いて夢を叶えよう

最後が、「目標」。各ポイントは次の4つなのだそう。

①have toからwillへ 
I will ○○(動詞の原型).
I will be a/an ○○(名詞).
②ワクワクを大切に
③目標が叶ったらどんな気持ちになるか
④チョコチョコ目にする、軌道修正もあり

こちらも、それぞれ時間を取って用紙に書いていく。手が止まってしまう人もいたが、軌道修正すればいいのでひとまず気軽に書くといいという。自分の限界を定めず、強いイメージを持ちながら書くことがポイント。

例えば、次のような目標はどうだろうか。

I will use English at work.
I will be a secretary.
I will get Mr. right.
I will keep my daily planner every day.
I will publish my new book.

Mr. rightとは、理想の彼のことなのだそう。人には言いづらいことも気軽に書けて、間違っていても誰も気にしない英語手帳は、たくさんのメリットがありそうだ。英語で書く予定や夢は、日本語よりポジティブな気持ちで書けたようで、レッスン後の懇親会では、参加者同士で書いたものを見せ合いながら、楽しそうに会話する姿が見られた。手帳を新しくして、夢をかなえながら英語力もアップしていきたいもの。気軽に続けられる方法を選ぼう。

ライター:栃尾 江美(とちお えみ)
カメラマン:坂脇 卓也(さかわき たくや)
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