チャット・メール・報告書など。事実や意見を正確に伝えなければならない「仕事文」では、どのようなことを意識するといいのでしょうか。今回は、ムダなやり取りが多くなりがちなチャット文を例に、文章を書くうえで外せない準備についてご紹介します。

テーマ

チャットを送る前に
意識したいこと


文章をいきなり書き始めていませんか?

どんな文章にも必ず目的があります。ところが、相手に伝わらない文章には「目的が弱い・ぼんやりとしている」という傾向があります。目的を意識していないチャットやメールの場合、何度もやり取りをすることになったり、誤解が生じたりするケースも。

▼チャットを送る前に「メッセージの目的」を意識せず、書き始めてしまうと…

A
資料の草案をお送りします。
ご確認お願いします。

B
確認しました。

A
修正点はありますか?

B
特になかったです。

A
ありがとうございます。最後のページに分析データを追加いただけますか。

B
了解です。

考えずに送り始めてしまったAさんのチャット文に対して、「時間のムダだから、用件は一度にまとめて伝えてほしい」というBさんの本音が聞こえてきそうです。

文章を書く前に「何のために書くのか」を明確にする

チャットやメールに限らず、文章を書き始める前には、「何のために書くのか(送るのか)」という目的を明確にすることが大切です。例えば、仕事の依頼をする文章の場合、その目的(=ゴール)は「仕事の依頼内容を伝えること」ではなく、「相手から快諾をもらうこと」です。

仕事のゴールを意識することによって、構成、表現、情報の取捨選択などを最適化しつつ、目的達成に必要な文章を書くことができます。

▼目的を明確にしてからチャットを送ると、ムダなやり取りが減る

A
資料の草案をお送りします。
ご確認のうえ、最後のページに分析データを追加いただけると助かります。よろしくお願いします。

B
了解です。

特にチャットの場合は、熟考せずにテキストを打ち込みがち。伝わらない文章や、気遣いに乏しいメッセージを相手に送らないためにも、「この文章を送る目的は?」「目的が○○だとすると、どう送ろう?」と、テキストを打ち込む前に考える必要があります。

考えることでそのメッセージは「伝わる仕事文」へと変化。相手との意思疎通につまずくことなく、あなたの目的を最短で達成することができるはずです。

仕事文のキホン1

この文章を送る目的は、
何だろう?と考える習慣をつける


次回は、仕事文のキホン2。だらだらと文章を長く続けがちな方におすすめする「一文一義」をご紹介します。お楽しみに。

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監修:山口 拓朗さん
伝える力【話す・書く】研究所所長/山口拓朗ライティングサロン主宰。出版社で編集者・記者を務めたのちライター&インタビュアーとして独立。27年間で3700件以上の取材・執筆歴がある。現在は執筆や講演、研修を通じて「論理的に伝わる文章の書き方」「売れる文章&コピーの作り方」「ファンを増やす!文章術」など実践的なノウハウを提供。ビジネスパーソンを中心に1万人以上への指導経験がある。2016年からアクティブフォロワー数400万人の中国企業「行動派」に招聘され、北京ほか6都市で「SuperWriter養成講座」を23期開催。“令和のトキワ荘”を標榜する「山口拓朗ライティングサロン」では、「自分らしさ」を活かして文章表現を楽しむ人や、SNSを使って自身のコンテンツを世の中に広めたい人、出版を目指す人たちなどをサポート中。中学2年生にもわかる言葉で解説する丁寧な語り口に定評がある。著書は『チャット&メールの「ムダミス」がなくなるストレスフリー文章術』(KADOKAWA)、『マネするだけで「文章がうまい」と思われる言葉を1冊にまとめてみた。』(すばる舎)、『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』(明日香出版社)、『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』(共に日本実業出版社)、『ファンが増える!文章術 「らしさ」を発信して人生を動かす』(廣済堂出版)など25冊以上。中国、台湾、韓国など海外でも20冊以上が翻訳されている。
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