職場で英語を使う機会がある人や、これから勉強したいと思っている人も多いのでは?商談や交渉事といった難しい会話はできなくても、電話や来客の対応など、ちょっとしたフレーズを覚えておくと便利。英会話講師の神林サリーさんに、よくあるシチュエーションに絞って具体的なフレーズを教えてもらった。今回もオンラインライブ配信での開催となったが、むしろ照れることなく会話にトライできると好評だったようだ。

講師:神林サリーさん
英語インストラクター。学習カウンセラー。アメリカ留学後は、モデルをしながら通訳・翻訳学校でプロの英語を習得。オーストラリアでの就労経験や、大手英会話学校の講師、外資系企業の秘書、営業、通訳などのビジネス経験を活かして、現在はフリーの英会話インストラクターとして活躍する。著書に最新刊 『イケメン英会話フレーズ』をはじめ、『英語で手帳を書こう』『Sally先生のバイリンガル英会話学習法』『英語でショートスピーチ』『たったひとことでモテる英語の伝え方』などがあり、累計16万部突破。

電話応対でまず確認したいポイントと英語フレーズ

講師の神林サリーさんは、子どものころから洋画が好きで、英語の世界に憧れ、自分で工夫をして英会話を勉強してきた。高2の夏に初めてアメリカに行ってから、バックパッカーの旅や、英会話学校での仕事を経て、派遣スタッフとしてビジネス英会話を経験。その後、通訳や翻訳のフリーランスとして活動した後、英会話講師として独立した。根っからの英語好きで、英語を通じてさまざまな体験をしてきたそう。

レッスンの最初は、簡単な自己紹介のエクササイズ。サリーさんは元気に参加者へ語りかける。

「誰も見ていませんが、声に出して必ずやってみてください。『英語が話せないのですが、どうすればいいですか』という質問を受けますが、話すことなく話せるようにはなりません。声に出して練習してみましょう」

自己紹介の練習が終わったら、早速本題へ。「とっさの電話に対応したいテレフォン英語フレーズ」を紹介した。

‘How can I help you?’などは決まり文句なので覚えてしまうとよい。また、‘May I~’から始まる疑問文は語尾のアクセントを上げるといった基礎的なことも紹介した。この会話フレーズを、先ほどの自己紹介と同様に繰り返し練習していく。

相手の名前が聞き取れなかった場合や、スペルを確認する場合などのフレーズも教えてもらった。

・相手の名前が聞き取れなかったら、落ち着いて聞き直しましょう

Could you repeat your name please?

・名前のスペルを確認したいとき

How do you spell your name?

・ゆっくり話してもらいたいとき

Could you speak a little slower, please?

また、社内の人が不在だった場合には、次のように対応する。

「he/she」の表記は、呼ばれている人の性別によって言い換える。「him/her」も同様だ。ここでも「Could you~」といった疑問文は語尾を上げて発音することに気を付けよう。

‘Can I take a message?’と聞くのは、勇気がいりますよね。『相手の言葉を聞きとれなかったらどうしよう』と思ってしまう。でも、そんなに難しいことは言わないと思うので、勇気を出して言ってみましょう」と、サリーさんのアドバイスがあった。

覚えておきたい受付のときに使える一言

次に、「受付や簡単な挨拶で使えるレセプション英会話」として紹介したのは、次のようなフレーズ。

ここでは、「Ms.」の読み方に注意。女性を「ミセス」「ミス」と言い分けていたのは古く、今はほとんど使わない。「Ms.」は「ミズ」と濁るように読むので覚えておく必要がある。

さらに、約束があるかを確認したい場合や、飲み物を勧める場合などもレクチャーした。

・約束があるかを確認したいとき

Do you have an appointment?

・少しお待ちいただくとき

Please have a seat and wait here for a moment.

・飲み物を勧めるとき

Would you like something to drink?

これらのフレーズは覚えておくと、とても便利だそう。配信中も何度も声に出して読むことで練習した。

英語の勉強は、3つのポイントを押さえて

サリーさんは生徒から「自己紹介ができないんです」という相談をよく受けるという。それは、「言うことを決めてしまうのがおすすめ」なのだとか。

「型」を決めて、自分の部署名や趣味などをあらかじめ調べて押さえておく。代表的な部署名や、趣味の言い方も紹介した。

最後に、サリーさんがおすすめする勉強法を紹介した。キーワードはEasy & Fun。簡単に楽しく続けることが英語上達のコツだ。

1.時間がない、を解決する毎日1分音読習慣
2.3行英語日記をつけてみる
3.勉強ではなく、使うクセをつける

「どんなに忙しくても、一日のうちで『1分が取れない』人はいません。中学で習う文法でできるようなフレーズを1分間、とにかく音読してください。次におすすめの3行英語日記は、続けている人はどんどん英会話が上達していきます。日本人はインプットなら比較的得意ですが、アウトプットがなかなかできません。スピーキングやライティングといったアウトプットをして、チャンスがあったら勇気を出して使ってみてください」

1分音読習慣や3行英語日記などは、時間がとられないのでやる気になれば今日からでもできそう。たくさんの生徒を見てきたサリーさんおすすめの方法だけに、説得力がある。

講義の終わりには質問タイムが設けられ、チャットを通してたくさんの質問が集まった。具体的なフレーズや、勉強法に対する質問など、とても活発。これを機に、日々英語に触れて、いざというときに使えるようにしていきたい。

より詳しく学びたい方は「らしく学ぶ」より動画をご覧ください。
https://www.r-staffing.co.jp/rasisa/entry/202004243147/

ライター:栃尾 江美(とちお えみ)
カメラマン:坂脇 卓也(さかわき たくや)

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