コラム執筆:サカタカツミ
合同会社シゴトトセイカツ代表。らしさオンラインではクリエイティブディレクターを務める。著書に『こんなことは誰でも知っている!会社のオキテ』がある。

働き方のルールがさらに変化する予兆

いずれリモートワークの時代が来ると以前から言われ続けていました。が、そのいずれが訪れる気配は、それほど顕著ではありませんでした。サテライトオフィスなどを作って運用したり、リモートワーク推奨日を設定してメンバー全員が自宅で作業したりと、先進的な取り組みとして紹介されてはいましたが、逆にいうと、まだまだごく少数の事例、いわば兆しの域を出ませんでした。

しかし、いまやリモートワーク自体は珍しくありません。まだまだ出社前提という企業も多い反面、オフィス自体を縮小や廃止、という思い切った施策を打つところも現れています。新型コロナウイルスによって、働く環境は劇的に変化してしまったのです。それに伴い、働き方そのものを変えていこうという動きが少しずつ出ています。

効率よく働くワークスタイルが検討され始めている

仕事の効率化、という言葉自体もずいぶん前からビジネス社会では課題になっていますが、いままでとそれほど変わらなくてもいい、もしくは変化に伴う代償の大きさに躊躇してしまって、前例のままにという選択肢をとっていた企業も少なくなかったのですが、そこにも変化があらわれているようです。

いままでは当たり前だった、けれども、今後はさらに効率良く働くことができるワークスタイルを追求する状況になることで、これまた当たり前だった雇用形態にも大きな変化が出始めています。週休4日が可能な制度を導入する企業もあらわれていますから、周囲の状況に気を配り、新しい情報をキャッチし続けないと、いつの間にか取り残されてしまう、ということになりかねません。

複数の仕事を持つ、そんな時代がやってくる

兼業可能や副業を認めると、就業規則などの改訂をおこなう企業も増えてきました。いままでの雇用制度の変化をネガティブに捉えるのか、ポジティブに考えるのかはここでは論じません。しかし、考え方によっては、この状況は、いままで一つの仕事に就いて、その能力しか伸ばすことができなかったのが、複数の仕事に就くことで多数の能力を伸ばす可能性が出てきたと、捉えることもできるはずです。兼業や副業という表現より、複業という言葉がピッタリとくるのかもしれません。

らしさオンラインのメイン読者である派遣というワークスタイルを選んで働いているみなさんも同様、というよりも、むしろ複業という働き方の先駆者と言える人たちがたくさんいます。このサイトのらしく働くというタブで紹介しているみなさんの中にも、そういう方がたくさんいらっしゃいます。複業なんてイメージできないと思ったかたも、ぜひ参考にしてみてください。

https://www.r-staffing.co.jp/rasisa/entry/category/work/

働き方の選択肢が増えた、から、できること

通勤するのは無理だけど自宅でなら働ける、そんな状況で仕事に就くことはなかなかできない状況が長く続いていました。フルタイムでとか、週5日とか、いろいろな条件が働きたいという思いを妨げている、そういう状況ではなくなりつつあります。働き方の選択肢が増えたことによって、自分らしいワークスタイルが選べる時代が近づいているのです。

めいっぱい働くコツ、それは、こんな時代だからこそ、いままでの経験を可視化し、スキルに対して興味を持ち、視野を広げ、新しいチャレンジをすること。自分のライフスタイルに合わせて働き方を選ぶことができる、この状況をチャンスだと捉えて、次の一歩を踏み出してみる。それが新しい時代の働くルールなのです。

第1回 経験をわかりやすく言語化しよう
https://www.r-staffing.co.jp/rasisa/entry/202006163357/

第2回 スキルについて興味を持つこと
https://www.r-staffing.co.jp/rasisa/entry/202007283679/

第3回 この時代に働き続けるためのちょっとしたコツ
https://www.r-staffing.co.jp/rasisa/entry/202009014051/

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