
時代はいつも変化している
時代の変化という言葉はよく目にすると思います。しかし、その言葉の意味を当事者として考えることは、日々の生活の中ではそれほど多くないかもしれません。けれども、この時代に働き続けることを考えると、その言葉の重みを当事者として理解する必要があります。
といっても、それほど難しいことではありません。いまの五十歳前後の人だと、社会に出て働き始めたころのことを思い出してみてください。いまのように一人に一台パソコンが当たり前のようにある、という環境ではなかったはずです。そう、時代は変化したのです。
まずは流されること(良い意味で)
時代は変わる、ということを前提にすると、働き続けるコツは2つあります。
まずは「流されること」です。流されるという言葉は、捉えかたによってはネガティブなイメージを持ってしまいます。主体性がないとか、軸がないとか、ぶれているとか。しかし、時代が変化して、いままでと働く環境が激変する可能性がある。大きく変わらなくても、皆さんに求められることが刻々と違ったものになる状況がいつか起きるかもしれません。
そんな中で、頑なになってしまうことは、実はかえってマイナスになってしまうことも多いはず。
ビジネスの世界で成功している人の中にも「最初はこんなふうに考えていたけど、結局うまくいかなくて、別の道を模索してみたら、先が拓けた」と話しているのをよく見かけます。
ただ、良い意味で流されることって、実は「変化を恐れない」のと同じ意味合いを持ちます。そう言葉を置き換えるとポジティブな印象に変わりますが、今度は「変わることは勇気がいる」と心配してしまう人もいるでしょう。
そこで働き続けるための2つ目のコツ、成長を意識することの出番になります。
ささやかでもいいので、成長を意識すること
「いくつになっても成長できる」という台詞を耳にすることは少なくないと思います。が、実際にそれを実感できる行動をするのは骨が折れます。コツコツと努力することは大変だし、そもそも仕事においてなにをすれば「いまからでも成長できるのか」その方法がわからないという人も多いでしょう。
そこで意識したいのは、周囲で働いている人たちです。最近はリモートワークも多くなってきているのでリアルに行うのは難しいかもしれませんが、まずは職場をグルっと見渡してみる。そして、そこで働く人たちを意識する。
意識して働きぶりを見ていると「自分にもできること」と「自分にはできないこと」があるのに気がつくはずです。どんな些細なことでもかまいません。
文書の作りかた、作表のテクニック、会話においての受け答えの巧みさ、挨拶やお辞儀などの姿勢の良さなど、あらゆることに目を向けてみて「あ、これは自分にはできてないな」と思ったら、一つずつ身につけて、できることを増やしていくのです。できることが今よりも増えること、それが成長なのですから。
時代の流れに乗って、新しいチャレンジを惜しまないこと。シンプルですが、一番簡単な「働き続けるコツ」なのです。さて、次回は「めいっぱい働く」ための新しいルールをご紹介したいと思っています。お楽しみに。
第1回 経験をわかりやすく言語化しよう
https://www.r-staffing.co.jp/rasisa/entry/202006163357/
第2回 スキルについて興味を持つこと
https://www.r-staffing.co.jp/rasisa/entry/202007283679/