「新しい働くルール」と題してお届けしているコラムの第2回。新しい生活様式が浸透し始めたことに伴って、気がついたらおうちで過ごす時間が長くなっている、そう感じている人もいるはずです。そんな時間を活用して自分をレベルアップしたいと思っているあなたに『ちょっとだけお得に』スキルを身につけるためのルールを、今回は伝授します。

コラム執筆:サカタカツミ

合同会社シゴトトセイカツ代表。らしさオンラインではクリエイティブディレクターを務める。著書に『こんなことは誰でも知っている!会社のオキテ』がある。

そもそもスキルとはどういうものか?

まず、皆さんがスキルと聞いて、真っ先に思い浮かべるのは『資格』でしょう。資格には国家資格から始まって、民間資格までさまざまですが(興味がある方は、インターネットで検索して調べてみるのもおすすめ。例えば、厚生労働省のホームページにある「資格・試験情報」ページには、たくさんの資格があって驚かされます)多くの場合、一定の学びを経て、試験を受け、水準に達した人だけが、それを名乗ることができるものを指しています。

しかし、スキルという言葉には、それ以外の意味も含まれています。この原稿を書いているコンピューターに内蔵されている辞書で、その意味を簡単に調べてみました。

訓練や経験などによって身につけた技能。ある人が有している力量や技術。腕前。熟練。(スーパー大辞林より引用)

皆さんがいままで働いてきたこと(もちろん、働いてきたこと以外でもスキルは身についていますが、今回は仕事に関するコラムなので、働いた場面に限定します)によって身につけた『できるようになったこと』をスキルと呼んで良いようです。

ただし、資格などと違って『できるようになったこと』を証明するのは、なかなか骨が折れる作業です。例えば、ある仕事を長年やってきて、できるようになったことがたくさんあるとします。しかし、それを端的に誰かに説明しようと思っても、なかなか難しいはず。こう書くとピンときた方もいるかもしれません。

そう、履歴書や職務経歴書は、自らできるようになったこと、つまり、スキルを第三者に適切に説明するためのツールの一つなのです。できる限り具体的に細かく書いておくことで「なるほど、こういう経験をしているということは、こんなスキルが身についているということか」とか「こういう企業で働いていたということは、あんなスキルを持っているはずだ」と、相手が想像しやすくなります。

スキルとは『学んだこと』と『経験から得たできること』の掛け合わせでできている。そう考えると、自分のスキルを整理して説明しやすく、そして、スキルアップするコツも理解しやすくなるはずです。

なるだけお得にスキルを身につけよう

ここで言うスキルは経験ではなく学びで身につく部分。資格取得やOA関連の技術を伸ばしたいと思っても、費用がかかるというのが現実。しかし、実は、厚生労働省や文部科学省などのホームページを見てみると、多くの公的支援が用意されています。詳しくは『スキルアップ 公的支援』や『資格取得 公的支援』で検索すると、意外に知らなかった制度が用意されています。ただし、制度を利用するためには、厳密な受給資格が必要だったり、提出書類が多かったりするので、気軽に始めようというわけにはいかないかもしれません。

まず学んでみたい、という気持ちが芽生えたら、このサイト『らしさオンライン』で用意している『らしく学ぶ』というカテゴリーを利用してみるのも、おすすめです。
まだ見たことがないという人は、まずは覗いてみてください。ここではしっかりと学ぶというコンテンツではなく、まずは学んでみようかな、というきっかけになるような短めの、でもわかりやすい動画をアップロードしています。ここからスタートして「面白い」とか「もっと深く知りたい」と思ったら、自分のスキルをアップするためのちょっとした投資をしてみるのもいいでしょう。

さらに、リクルートスタッフィングに登録していただいている派遣スタッフの皆さんには、無料で受講できるセミナーや研修制度があります。きめ細かに、今の仕事に役に立つプログラムを用意しています。スタッフの皆さんは、こちらを活用するのが最もお得ですね。

今後も長く働きたい、ずっと求められる存在でいたい、そう思っているならば、まずはスキルアップを意識するところから始めてみませんか。そして、次回は「長く働くためのルール」をお届けしたいと思っています。お楽しみに。

第1回 経験をわかりやすく言語化しよう
https://www.r-staffing.co.jp/rasisa/entry/202006163357/

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