オンラインミーティングの機会が増え、普段は使わないフレーズの必要性を感じた方も多いのでは?あるいは、オンラインミーティングが気軽になったことで、英語を使う機会が増えた方もいるかもしれない。そこで、「オンラインならでは」のフレーズを、神林サリーさんがシーン別に紹介。雑談のようなスモールトークから、前半、中盤、後半まで、「これさえ知っていれば」をマスターしよう。
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今回はクイズ形式で紹介。ミーティング前の準備フレーズから
はじめは、オンラインミーティング前の準備フレーズから、「あるある」というフレーズをクイズ形式で紹介していく。
1-1.オンラインMTGの日程は7/10 10時です。
Our next online meeting ( )( )( ) July 10th at 10am.
1-2.事前に共有した資料はご確認いただけましたか?
Have you ( ) the ( ) document ( ) ?
1-3.お打ち合わせのURLをお送りいたします。
I’ll ( ) you the URL for ( ) online meeting.
答えはそれぞれ、以下の通り。
1-1.Our next online meeting (will)(be)(on) July 10th at 10am.
事前に知らせるため、未来形になる。また、日時の前置詞は『on』。ただ、Julyだけなら『in July』になるので覚えておこう。時刻は『at』となる。
1-2.Have you (read) the (shared) document (yet)?
「ご確認いただけましたか?」なので現在完了(have+過去分詞)を使う。readは過去分詞なので、スペルは同じだが「red」と同じ発音となる。「共有した」にはsharedを使う。「もう~していただけましたか」で「現在完了+yet」を使う。文字ではなく話す場合には、語尾のイントネーションを上げる。
1-3.I’ll (send) you the URL for (our) online meeting.
「送ります」なので「I’ll=I will」を使い、動詞の原形「send」を置いて未来形に。日本語では「私たちの(オンラインミーティング)」といういい方はしないので見落としがちだが、この場合英語では所有格の「our」が入るので注意。
ミーティング直前のスモールトーク鉄板ネタ
ミーティングが始まるまでの少しの時間、「雑談するのが難しい」とスモールトークについての相談も多いのだそう。
「『これを知っておけば何とかなる』という5つを紹介します。注意してほしいのは、コロナの話と政治の話。スモールトークにはふさわしくないので避けるか、話題に出てもさらっと流すのがよいと思います」とサリーさん。
おすすめは次の5つだそう。
「外国に住んでいる方に『暑い』『寒い』を聞くと驚くことがあったりするのでおすすめです。天気の話は『It』で始めます。週末やホリデーの話は、コミュニケーションなので、大したことをやっていなくてもいい。近況報告も同じですね。『How have you been doing?』といった感じで聞くといいでしょう。趣味の話なら、最近凝っているものなどを話すと楽しい。『I’m into~』で『~に凝っている』という意味なので、具体的に話せます。最後に、食べ物の話はみんなが共通の楽しみ。『昨日何食べた?』などもいいですよ」
スモールトークについて何がいいのか英語圏の方にヒアリングをすると、やはりこの5つが鉄板という結論になったのだとか。
オンラインミーティング中によく使うフレーズ
次にオンラインミーティング中によく使うフレーズを前半、中盤、後半に分けてクイズ形式でサリーさんが解説。そのうちのいくつかをここで紹介していく。
会議の前半でよく使うフレーズは、例えば以下のような文がある。
3-1. お部屋いい感じですね。え、バーチャルでしたか?!
Your room ( ) nice. Oh, is that a virtual ( )!?
3-2.マイクをミュートにしていただけますか?
( ) you mute ( )?
答えは次の通りだ。
3-1.Your room (looks) nice. Oh, is that a virtual (background)!?
「~に見える」という意味で「look」を使う。現在なので三単現のsが付く。バーチャル背景のことは「virtual background」と呼ぶ。これも覚えておくといいだろう。
3-2.(Can) you mute (yourself)?
最初の空欄に入るのは、CanでもCouldでもいい。「あなた自身の」と説明するために「yourself」を付ける。
中盤に使うフレーズとして、下記のような例文を紹介した。
4-1.画面共有していただけますか?
Is it ( ) for you to ( ) your ( ) with us?
4-4.チャットに書いていただけますか?
Could you please ( ) that ( ) in the ( )?
それぞれ、次のように解説した。
4-1. Is it (okay) for you to (share) your (screen) with us?
「Is it okay for you to~」は、「~していただいていいですか?」というお決まりフレーズなので覚えておくといい。toの後には不定詞として動詞の原形が来る。共有するは「share」、画面は「screen」となる。またここで、「with us」という「私たちに」の言葉が入る。日本語では入らないのでなかなか出てこない人が多いのだそう。
4-4. Could you please (type) that (out) in the (chat)?
「書く」なので「write」と考えた人も多いかもしれないが、一般的には「type out」と言う。また、「チャット欄に」は「in the chat」。こちらも覚えておくと便利だ。
後半で便利なフレーズは、一般的な会議でも使えるものが多い。
5-1.ここら辺でまとめに入りましょう。
Let’s ( ) it ( ).
5-4.議事録は後ほどお送りいたします。
I’ll send you the ( ) with ( ) stamps of our meeting.
答えは次のようになる。
5-1. Let’s (wrap) it (up).
「wrap up」に「まとめる」という意味があり、「wrap it up」はお決まりのフレーズ。
5-4. I’ll send you the (notes) with (time) stamps of our meeting.
議事録を辞書で調べると「minutes」となっているが、実際に使うのは「note」なのだそう。例文の「with time stamps」は、何時何分にこの発言があった、という記述のある場合で、それがないのであれば「I’ll send you the notes of our meeting.」でOKだ。
具体的なフレーズと、サリーさんのポイントを押さえた解説。これらをマスターすれば、英語のオンライン会議も気が楽になったり、進行しやすくなったりするはず。オンラインならではの独特なフレーズを上手に使いこなしていこう。