オンラインミーティングの機会が増え、普段は使わないフレーズの必要性を感じた方も多いのでは?あるいは、オンラインミーティングが気軽になったことで、英語を使う機会が増えた方もいるかもしれない。そこで、「オンラインならでは」のフレーズを、神林サリーさんがシーン別に紹介。雑談のようなスモールトークから、前半、中盤、後半まで、「これさえ知っていれば」をマスターしよう。

*本記事内容を動画で学ばれたい方はこちらからご視聴ください

講師:神林サリーさん
英語インストラクター。学習カウンセラー。アメリカ留学後は、モデルをしながら通訳・翻訳学校でプロの英語を習得。オーストラリアでの就労経験や、大手英会話学校の講師、外資系企業の秘書、営業、通訳などのビジネス経験を活かして、現在はフリーの英会話インストラクターとして活躍する。著書に最新刊 『朝から晩までイケメン英会話フレーズ』をはじめ、『英語で手帳を書こう』『Sally先生のバイリンガル英会話学習法』『英語でショートスピーチ』『たったひとことでモテる英語の伝え方』などがあり、累計18万部突破。

今回はクイズ形式で紹介。ミーティング前の準備フレーズから

はじめは、オンラインミーティング前の準備フレーズから、「あるある」というフレーズをクイズ形式で紹介していく。

1-1.オンラインMTGの日程は7/10 10時です。
Our next online meeting (  )(  )(  ) July 10th at 10am.

1-2.事前に共有した資料はご確認いただけましたか?
Have you (  ) the (  ) document (  ) ?

1-3.お打ち合わせのURLをお送りいたします。
I’ll (  ) you the URL for (  ) online meeting.

答えはそれぞれ、以下の通り。

1-1.Our next online meeting (will)(be)(on) July 10th at 10am.

事前に知らせるため、未来形になる。また、日時の前置詞は『on』。ただ、Julyだけなら『in July』になるので覚えておこう。時刻は『at』となる。

1-2.Have you (read) the (shared) document (yet)?

「ご確認いただけましたか?」なので現在完了(have+過去分詞)を使う。readは過去分詞なので、スペルは同じだが「red」と同じ発音となる。「共有した」にはsharedを使う。「もう~していただけましたか」で「現在完了+yet」を使う。文字ではなく話す場合には、語尾のイントネーションを上げる。

1-3.I’ll (send) you the URL for (our) online meeting.

「送ります」なので「I’ll=I will」を使い、動詞の原形「send」を置いて未来形に。日本語では「私たちの(オンラインミーティング)」といういい方はしないので見落としがちだが、この場合英語では所有格の「our」が入るので注意。

ミーティング直前のスモールトーク鉄板ネタ

ミーティングが始まるまでの少しの時間、「雑談するのが難しい」とスモールトークについての相談も多いのだそう。

「『これを知っておけば何とかなる』という5つを紹介します。注意してほしいのは、コロナの話と政治の話。スモールトークにはふさわしくないので避けるか、話題に出てもさらっと流すのがよいと思います」とサリーさん。

おすすめは次の5つだそう。

「外国に住んでいる方に『暑い』『寒い』を聞くと驚くことがあったりするのでおすすめです。天気の話は『It』で始めます。週末やホリデーの話は、コミュニケーションなので、大したことをやっていなくてもいい。近況報告も同じですね。『How have you been doing?』といった感じで聞くといいでしょう。趣味の話なら、最近凝っているものなどを話すと楽しい。『I’m into~』で『~に凝っている』という意味なので、具体的に話せます。最後に、食べ物の話はみんなが共通の楽しみ。『昨日何食べた?』などもいいですよ」

スモールトークについて何がいいのか英語圏の方にヒアリングをすると、やはりこの5つが鉄板という結論になったのだとか。

オンラインミーティング中によく使うフレーズ

次にオンラインミーティング中によく使うフレーズを前半、中盤、後半に分けてクイズ形式でサリーさんが解説。そのうちのいくつかをここで紹介していく。

会議の前半でよく使うフレーズは、例えば以下のような文がある。

3-1. お部屋いい感じですね。え、バーチャルでしたか?!
Your room (  ) nice. Oh, is that a virtual (  )!?

3-2.マイクをミュートにしていただけますか?
(  ) you mute (  )?

答えは次の通りだ。

3-1.Your room (looks) nice. Oh, is that a virtual (background)!?

「~に見える」という意味で「look」を使う。現在なので三単現のsが付く。バーチャル背景のことは「virtual background」と呼ぶ。これも覚えておくといいだろう。

3-2.(Can) you mute (yourself)?

最初の空欄に入るのは、CanでもCouldでもいい。「あなた自身の」と説明するために「yourself」を付ける。

中盤に使うフレーズとして、下記のような例文を紹介した。

4-1.画面共有していただけますか?
Is it (  ) for you to (  ) your ( ) with us?

4-4.チャットに書いていただけますか?
Could you please (  ) that ( ) in the ( )?

それぞれ、次のように解説した。

4-1. Is it (okay) for you to (share) your (screen) with us?

「Is it okay for you to~」は、「~していただいていいですか?」というお決まりフレーズなので覚えておくといい。toの後には不定詞として動詞の原形が来る。共有するは「share」、画面は「screen」となる。またここで、「with us」という「私たちに」の言葉が入る。日本語では入らないのでなかなか出てこない人が多いのだそう。

4-4. Could you please (type) that (out) in the (chat)?

「書く」なので「write」と考えた人も多いかもしれないが、一般的には「type out」と言う。また、「チャット欄に」は「in the chat」。こちらも覚えておくと便利だ。

後半で便利なフレーズは、一般的な会議でも使えるものが多い。

5-1.ここら辺でまとめに入りましょう。
Let’s (  ) it ( ).

5-4.議事録は後ほどお送りいたします。
I’ll send you the (  ) with ( ) stamps of our meeting.

答えは次のようになる。

5-1. Let’s (wrap) it (up).

「wrap up」に「まとめる」という意味があり、「wrap it up」はお決まりのフレーズ。

5-4. I’ll send you the (notes) with (time) stamps of our meeting.

議事録を辞書で調べると「minutes」となっているが、実際に使うのは「note」なのだそう。例文の「with time stamps」は、何時何分にこの発言があった、という記述のある場合で、それがないのであれば「I’ll send you the notes of our meeting.」でOKだ。

具体的なフレーズと、サリーさんのポイントを押さえた解説。これらをマスターすれば、英語のオンライン会議も気が楽になったり、進行しやすくなったりするはず。オンラインならではの独特なフレーズを上手に使いこなしていこう。

ライター:栃尾 江美(とちお えみ)
SPECIAL SITE
ABOUT

あなた「らしさ」を応援したいWorkstyle Makerリクルートスタッフィングが運営する
オンラインマガジンです。

JOB PICKUPお仕事ピックアップ

リクルートスタッフィングでは高時給・時短・紹介予定派遣など様々なスタイルの派遣求人をあつかっています

Workstyle Maker

『「らしさ」の数だけ、働き方がある社会』をつくるため、「Workstyle Maker」として働き方そのものを生み出せる企業になることを目指しています。