在宅勤務などで自宅で過ごす時間が増え、「自宅の居心地の良さ」が生活に欠かせないと感じている方も多いのではないだろうか。心穏やかに過ごすために、きれいなお部屋をキープしておくことがマストになりつつある。片づけをして、さらにリバウンドしないため、『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』の著者である石阪京子さんに、片づけに対するマインドや、すぐに役立つノウハウを教えていただいた。

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講師:石阪 京子さん

片づけアドバイザー。宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片づかないことで理想の暮らしができないと諦めている多くの人に出会う。自分にできることはないかと女性目線での建築設計、引っ越し後のアフターフォローとして家の片づけを提案。独自のメソッドは、一度やれば絶対にリバウンドしないのが特徴で、これまでさまざまな片づけ方法を試したり、プロに頼んではリバウンドを繰り返してきた人たちの「最後の駆け込み寺」となっている。現在は、収納監修、片づけレッスンほか、北海道、東京、名古屋、大阪、広島、福岡など各地でのトークイベントやオンラインセミナーを開催。多くの女性に暮らしの整え方についてのアドバイスを行っている。著書に『これが最後の片づけ!』 (ダイヤモンド社)『夢をかなえる7割収納』(講談社)など。新刊は『人生が変わる 紙片づけ! 』( ダイヤモンド社)。

「きれい」をキープできる片づけ。最も大事なのは「マインド」

「いちばん大事なのはマインドなんです」と熱く語る石阪さん。片づけのテクニックやスキルは数あれど、実際に「行動」に移すためには、マインドがまず大切だという。

「テクニックやロジックは本にもいっぱい書いてあります。だから今日は心で聞いてほしい」という石阪さんが、最初に紹介したのは2つの事例。

実家の二間を3人家族で使っているというAさんと、シングルマザーとして子育て中のBさん。Aさんは片づけることにより離婚の危機だった家族が仲良くなり、Bさんは、親子ともに不調だったメンタルが改善し、前向きに暮らせるようになった。ビフォー&アフターの写真を見比べると、どちらも見違えるほどに変化している。

「片づけられない人は、だらしないわけではない。私のレッスンを受ける方は皆さん『真面目』。また、『こだわりが強い』から、完璧にやりたくて道具が増えてしまう。さらに、『愛情深い』から、お土産や思い出の品を捨てられません」

そんな人でもリバウンドしない片づけができる方法があるという。

片づける目的を定め、片づける順番も考えて

「多くの方がリビングから片づけようとしますが、みんなが使うものが出しっぱなしになっているので片づけにくいんです」

石阪さんがおすすめするのは次の順番だ。

1.物置部屋
2.キッチン
3.洗面所
4.玄関
5.リビング

まずは、使っていないものが入れられている物置部屋からスタートすると良いのだそう。引っ越したときのダンボール箱が置きっぱなしになっている家も多いようで、それを処分すると広い空きスペースができる。

次にキッチンなどの水回り。キッチンでは、「米びつストッカー」「天ぷら鍋」など専用ツールが多くて場所を取りがち。代用できるものは処分する判断をすると良い。

最後に、玄関やリビングなど、パブリックスペースをお客様目線で片づける。

「いざ実行!となるその前に、家族会議をして、片づける目的を明確にしてください。『友達を呼べる家にする』『在宅ワークができるスペースを作りたい』『みんなで家事ができる家にしたい』などを家族で決め、それをトイレに貼っておいてほしいんです。最初に紹介したAさんもBさんも、それぞれに確かな目的がありました」

目的を決めたら、部屋割り、つまり「個人の枠」も決める必要がある。パブリックとプライベートに分け、リビングはパブリックスペースとして個人のものを置かないようにする。

忙しい人は、「考える」時間を外出先でもできるようにすると良い。片づける場所を写真に撮り、仕事の空き時間などに「要/不要」の判断をする。自宅では、その判断に従って「赤いシールは捨てるもの」「黄色いシールは売るもの」とシールを貼っておくと、「赤いシールは捨ててね」と家族に頼むこともできる。

捨てる以外の方法として、保管クリーニングや、買い取り業者なども知っておくと良い。フリマアプリでは売れるまで自宅が片づかないので、まとめて処分できるものがおすすめだ。

やってはいけないことと、モノの手放し方

石阪さん曰く、「やってはいけないこと」もたくさんある。

「収納用品を最初に買わないでください。また、小さな引き出しから片づけてもいけません。大きいものからやらないと、辻褄が合わなくなります。思い出のものから取り組むのもNG。思い出に浸ってしまい、『何時間経っても景色が変わらない』なんてことになりがちです」

他には、人のものをとやかく言わないようにするなど。お互いのものを混ぜないで収納するのが大事だとか。そして、片づけに欠かせないのは不要なものを手放すこと。その判断もなかなか簡単ではない。

「まず、同じアイテムを全部出して比較してください。洋服が別の場所にあったら、すべて持ってきて比較します。そうすると、同じものがいくつもあったりして、手放しやすくなるんです。タオルやシャツなど何枚も必要なものは、定数を定めましょう。洗濯や出張が間に合うか、という観点で決めていきます。洗剤などのストック品は、『多くても』1個まで。消耗が早くないものはゼロでも大丈夫です」

捨てられないのは、ものとしっかり向き合っていないからだとか。「また買いたいと思う?」「誰かに譲りたい?」など考えていけば、答えは自分の中に見つかるのだそう。

他にも、収納枠のつくり方、仕切り方、羽毛布団の仕舞い方など、さまざまなテクニックを次々と紹介していく石阪さん。終盤に、リバウンドしないコツと、片づけの意義を説明してくれた。

「1回片づけてもリバウンドしてしまう人がぜひやってほしいのは、写真を撮ること。毎日片づけて、写真を撮る。それをSNSに上げてもいい。自分の中で達成感が持てる方法を見つけてください。2週間くらいすると『片づけないと気持ち悪い』となっていきます。暮らしの基礎を整えるのは、お金をかけずに幸福感を上げること。『たかが片づけ』ではなく、片づけこそが人生を変える基礎だと思っています」

質問タイムでも、参加者の質問にてきぱきと答える石阪さん。「子どものテストや工作物が増えてしまう」「夫のものが散らかっている」「書類が片づかない」など、さまざまな悩みに的確に答えていく。

片づけの目的、心構えから、すぐに役立つテクニックまで盛りだくさんのWebセミナー。これまで片づけられなかった人は、新しい自分に変わるきっかけにしてもらいたい。

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ライター:栃尾 江美(とちお えみ)


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