
エンジニアでなくても知っておいた方がいいテクノロジーの話をお届けします。
今回のテーマ
「ウェッピーで保存お願いします」と言われたら、何のこと!?とドキリとしませんか。ウェッピーとは、画像ファイル形式の一つです。JPEGやPNGと何が違うのか、「エンジニアスタイル」*からの一部転載で、やさしく解説します。
*リクルートスタッフィングが運営するエンジニア向けサイト
JPEG やPNG。どれを使えばいい?
画像ファイル形式には、JPEG 、PNG、GIFなどがあります。普段よく目にするのは、これら3つではないでしょうか。
どのようにその画像を使うのか。使用する用途に合わせて、ファイル形式を選択する必要があります。
■PNG(ピング)
・画質を下げたくない場合や、背景透過させたい場合に使用する
・グラデーションや複雑なイラストの場合、JPEGよりも容量が大きくなってしまうこともある
■JPEG(ジェイペグ)
・画質が若干低下しても、それほど影響がないものに使用する
・上書き保存するだけでも、画質が劣化してしまうので注意
■GIF(ジフ)
・表示できる色数が256色しか無いため、色数の少ない画像に使用する
・アニメーション表示も可能
ExcelやWordなどに貼り付ける画像や図は、PNGではなく、JPEGで十分なケースもあるかもしれません。ファイルの容量が大きくなってしまうと、読み込みに時間がかかってしまいます。それぞれの用途に合わせて、ファイル形式を選択するようにしましょう。
ウェッピーで保存して、と言われたら
もしも、「ウェッピーで保存をお願いします」と依頼されたら、[ファイルの種類]から[WEBPファイル]を選択すればOKです。
JPEGやPNGしか選択がない場合は、パソコンに保存してから、Adobe Photoshopなどを使い、変換を行います。
では、このウェッピー、どのような特徴があるのでしょうか。ご紹介します。
■WebP(ウェッピー)
・画質が低下しないPNGのような役割を担えるだけではなく、写真においても、JPEGより高い圧縮率を実現
・PNGやJPEGよりもファイルサイズが小さいながらも、同等の画質を実現
・GIFのようなアニメーションにも対応
ウェッピーは、PNG・JPEG・GIFの3つのファイル形式すべての置き換えを目指して、2010年に開発されています。便利なファイル形式にも関わらず、なぜ今注目されているのか。その理由は「エンジニアスタイル」の以下記事、『サクッとわかるITトレンド』よりご覧ください。
▼なぜ今になって使用が広がる?
▼知っておきたいテクノロジーの話:DX
▼知っておきたいテクノロジーの話:Officeスクリプト
サクッとわかるITトレンドの解説
増井 敏克さん
増井技術士事務所代表。技術士(情報工学部門)。情報処理技術者試験にも多数合格。ビジネス数学検定1級。「ビジネス」×「数学」×「IT」を組み合わせ、コンピュータを「正しく」「効率よく」使うためのスキルアップ支援や、各種ソフトウェアの開発、データ分析などを行う。著書に『基礎からのプログラミングリテラシー コンピュータのしくみから技術書の選び方まで厳選キーワードをくらべて学ぶ!』(以上、技術評論社)、『IT用語図鑑[エンジニア編]』、『iPhone1台で学ぶプログラミング 日常の問題を解決しながら、論理的思考を身に付ける本』(翔泳社)などがある。