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MicrosoftのAI「Copilot」:伝える力をアップ!文章のブラッシュアップ

Copilot なにできる? ネガティブ文章 どこまで変わる?

MicrosoftのAI「Copilot(コパイロット)」のできることをお届けする本連載。今回は「自分の書いた文章をブラッシュアップする方法」。

せっかく書いたメールやチャットの文章も、相手に意図が伝わるかどうか、心配なときがありますよね。そんなときCopilotに聞いてみると、どんな答えが返ってくるでしょうか。AIの賢い使いどころを知って、「伝える力」も上げていきましょう!

Copilotで「文章をブラッシュアップする」
INDEX

  • ネガティブな文章を伝わりやすい文章に変える
  • 自信のない文章を魅力的かつ、読みやすくする
  • ターゲットを明確にしたわかりやすい文章に書き換える
 
Copilot
Copilotには、Microsoft 365 Copilotなどの有料サブスクリプションが存在するが、本稿が解説するのは「無料のCopilot」であり、つまり誰でも契約なしで使えるCopilotを示す。ちなみにCopilotはMicrosoftアカウントさえ用意すれば、Mac(macOS)、Chromebook(Chrome OS)のほか、スマートフォンでも利用可能だ。

ネガティブな文章を伝わりやすい文章に変える

文章は「何を伝えるか」だけでなく、「どう伝えるか」がとても重要です。 たとえ内容が正しくても、表現がネガティブだと、読み手の気持ちを沈ませてしまったり、伝えたいことが十分に届かなくなったりします。

一方、ポジティブな言い回しを使えば、読み手に安心感や前向きな気持ちを与え、自然と行動を起こしたくなるような力を持たせることができます。

ネガティブなトーンで書いてしまった文章がある場合は、Copilotで「ポジティブな表現に書き換えてください。」と指示すれば、文字通りに文章を前向きで魅力的な表現にリライトすることができます。

注意 プロンプトには機密情報を含めない
AIに指示を出すプロンプトには、個人情報や業務上の機密情報を含めてはならない。これは情報漏洩や不正利用のリスクを避けるためだ。
 
MEMO AIでのリライトの特性
AIは元の文章をリライトする際に、箇条書きに書き直してしまうことが多い。 箇条書きにしたくない場合には「箇条書きにはしないでください。」という一文を加えるとよい。

 

早速、書き換えの指示の例を見てみましょう。まず、私がこんな文章を書いたとします。

▼例:私が書いたネガティブな文章

ビジネスマナーにおいて挨拶をしないことは、基本的な礼儀を欠き、職場の信頼関係を損なう原因となる。時間にルーズであることは、信用を失い、業務の遅延や商談の失敗を招く恐れがある。敬語や言葉遣いが乱れていることは、相手に不快感を与え、社内外の関係悪化につながる。

この文章を以下のようなプロンプトと合わせてCopilotに指示を出してみます。

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以下の文章を、ポジティブな表現に書き換えてください。なお、箇条書きにはしないでください。

[私が書いたネガティブな文章]

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Copilotに文章と書き換えの指示を出す
指示を入力した後に、「Shift」+「Enter」を二回押して元文章を貼り付ける(メモ帳などにあらかじめ元文章を作成しておいて、「Ctrl」+「V」)。

すると、以下のようにポジティブな表現に書き換えてくれました。

▼Copilotが書き換えたポジティブな文章

ビジネスマナーにおいて挨拶を交わすことは、基本的な礼儀を示すだけでなく、職場での信頼関係を築く大切な一歩となります。時間を守る姿勢は、周囲からの信頼を高め、業務の円滑な進行や商談の成功にもつながります。また、丁寧な敬語や適切な言葉遣いを心がけることで、相手に安心感や好印象を与え、社内外の良好な関係を育むことができます。こうした日々の積み重ねが、より前向きで協力的な職場環境をつくり出すのです。

Copilotによるリライト(ポジティブ)
Copilotによるリライト(ポジティブ)

なお、Copilotでの文章のリライトは、改行をあまり挿入しないことが多く、読みにくいため、追加で「適切な改行を入れてください。」と指示してもよいでしょう。

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[先の回答に続けて] 適切な改行を入れてください。
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Copilotの回答。改行が追加され、読みやすくなった。
Copilotの回答。改行が追加され、読みやすくなった。

文章の印象は、読む人の気持ちや行動に大きく影響します。

ポジティブな表現を心がけることで、相手のモチベーションを高め、あなた自身の印象もより良く伝わるはずです。

もしネガティブな表現になってしまったときは、Copilotを使って前向きな文章に書き直してみましょう

MEMO AIによる出力内容の特性
AIは確率的な生成モデルであるため、同一の質問や指示を繰り返しても、毎回同じ応答が得られるとは限らない。文章のリライトにおいても同様で、同一の原文と指示内容であっても、語彙や構成が異なる結果が生成される可能性がある。

自信のない文章を魅力的かつ、読みやすくする

文章を書いていて、「これで伝わるかな?」と不安になることはないでしょうか?

言いたいことは書けているはずなのに、どこか回りくどく、読みづらくて魅力が足りない文章になってしまうことがあります。

このように自身で文章を書いてみたものの不安や不満を覚える文章は、Copilotで「シンプルで誰にでも読みやすく、魅力的な文章にしてください。」と指示して、読みやすい文章にします。

▼例:私が書いたわかりにくい文章

効果的なプレゼンには、聞き手の受容的姿勢を前提とした構成の工夫が求められ、整合性と理解促進の両立が望まれます。発話速度や抑揚、視線配分、身体動作が集中維持や説得力補完に寄与し、対話的姿勢が信頼醸成に繋がるとされます。

この文章を以下のようなプロンプトと合わせてCopilotに指示を出してみます。

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以下の文章を、シンプルで誰にでも読みやすく、魅力的な文章にしてください。箇条書きにせず、適切な改行を入れてください。 [私が書いたわかりにくい文章]
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すると、以下のようにわかりやすい文章に書き換えてくれました。

▼Copilotが書き換えたわかりやすい文章

効果的なプレゼンを行うには、まず聞き手が話を受け入れやすいように、内容の流れや構成を工夫することが大切です。話の筋が通っていて、わかりやすいことが、理解を深めるポイントになります。
また、話すスピードや声の抑揚、視線の使い方、身振り手振りなども、聞き手の集中力を保ち、伝える力を高める要素です。さらに、相手と向き合う姿勢や、対話を意識した態度は、信頼感を生み出すうえで欠かせません。
伝える技術だけでなく、聞き手との関係づくりも、プレゼン成功の鍵になります。

Copilotによるリライト(わかりやすく)
Copilotによるリライト(わかりやすく)

あれほどわかりにくかった文章が、シンプルで、読みやすく、そしてわかりやすくなりました。

ちなみにここでは文章にしましたが、プレゼンシートなどで活用する場合には「箇条書き」にしたほうが示しやすくなりますので、場面によってプロンプトを調整するとよいでしょう。

ターゲットを明確にしたわかりやすい文章に書き換える

文章を書くとき、誰に向けて書くか――つまり「ターゲットの想定」は欠かせない要素です。

たとえばAI活用について語るなら、日頃からAIに親しんでいる人と、まだ使い始めたばかりの初心者とでは、伝えるべき内容も語り口もまったく異なります。

こんなときも、Copilotを活用すれば、「初心者向けにやさしく説明してください。」などと一言添えるだけで、読み手にぴったりの文章を生成することができます。

▼例:私が書いたAIのプロンプト説明

AIへのプロンプトは、文脈・目的・語彙の精緻な設計を要する知的指示体系であり、曖昧性や情報欠如は応答精度を損なう。明晰かつ的確な問いが、AIの潜在能力を最大限に顕在化させる鍵となる。

この文章を以下のようなプロンプトと合わせてCopilotに指示を出してみます。

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以下の文章を、AIをあまり利用したことがない初心者向けにやさしい解説にしてください。箇条書きにせず、適切な改行を入れてください。 [私が書いたAIのプロンプト説明]
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すると、以下のように初心者に向けたやさしい文章に書き換えてくれました。

▼Copilotが書き換えた初心者向けの文章

AIに質問やお願いをするときは、「プロンプト」と呼ばれる文章を使います。このプロンプトは、AIに何をしてほしいかを伝えるための指示文です。
うまくAIに答えてもらうには、プロンプトの内容がとても大切です。たとえば、話の流れ(文脈)、目的(何を知りたいのか・何をしてほしいのか)、そして使う言葉(語彙)を丁寧に考えて書くことがポイントです。
もしプロンプトがあいまいだったり、必要な情報が足りなかったりすると、AIは正確な答えを出しにくくなってしまいます。
逆に、はっきりとした質問や、目的が明確なプロンプトを書くことで、AIは持っている力を最大限に発揮して、より役立つ答えを返してくれるようになります。

Copilotのリライト(初心者向け)
Copilotのリライト(初心者向け)

元文章のAIのプロンプト説明は間違えてはいないものの、初心者にはわかりにくいものでしたが、Copilotに「初心者向けに」と指示してリライトすることにより、誰にとってもわかりやすい説明になりました。

・・・

いかがでしたか。

文章に自信が持てないときでも、Copilotで「ポジティブに」「わかりやすく」などと指示してリライトさせれば、伝わる力をぐっと高めることができることがわかりました。
なお、AIにおける回答の共通事項ですが、出力結果は必ずしも正しいとは限らないため、内容が適切であるかは必ず自分の目で確認するようにしましょう。

 

▼これまでの「Copilotなにできる?」
誰でも無料で利用できるAI「Copilot」の基本的な使い方
マイクロソフトのAI「Copilot」×Excel IF関数編:空白セルの処理
マイクロソフトのAI「Copilot」×Excel AVERAGE関数編:文字列セルの対処
マイクロソフトのAI「Copilot」×Excel IFS関数編:条件分岐をIFS関数でスッキリ書く
マイクロソフトのAI「Copilot」:音声会話の使い方完全ガイド

筆者 橋本 和則さん
Microsoft MVP(Windows and Devices)を20年連続受賞。Surface MVPでもある。ビジネスの現場に即したパソコンの解説を得意とし、Windowsの操作・カスタマイズ・ネットワークなどをわかりやすく個性的に解説した著書が多い。著書は80冊以上に及ぶ。『安心して働くためのパソコン仕事術』『Windows 11完全ガイド』(SBクリエイティブ)『Copilotビジネス活用術』『帰宅が早い人がやっている パソコン仕事 最強の習慣112』『先輩がやさしく教えるセキュリティの知識と実務』(翔泳社)など。

※本記事に記載されている会社名、製品名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。
※本稿に記載されている情報は2025年9月時点のものです。