【2023年度上期版/営業事務編】派遣依頼時に活用できる最新マーケットデータ

2023.12.26

【2023年度上期版/営業事務編】派遣依頼時に活用できる最新マーケットデータ

営業事務職に関する、2023年度最新マーケットデータをお届けします。案件数、営業事務職を希望する派遣スタッフの割合、平均時給など、営業事務の派遣依頼をする際にぜひ参考にしてください。

【営業事務】案件数推移と2023年度上期の特徴

営業事務職における2021年度4月~2023年度9月までの案件数は以下のとおりです。

特徴
・毎年3月をピークに案件数が伸びる傾向。1月~3月にかけて例年案件数が増大します
・5月~12月は案件数が落ち着きます

2023年度上期の傾向
・2021年度はコロナ禍後の需要の伸びによるイレギュラーな動きがみられたため、2023年度下期は2022年度より下の水準で同じような動きを見せると予測されます

【営業事務】案件数割合と希望する派遣スタッフの割合

営業事務職の案件数は全体の11%で、一般事務・OA事務についで案件数が高い職種です。希望する派遣スタッフも全体の15%と、他職務に比べると探しやすい職務と言えるでしょう。

営業事務は、取り扱う商品や取引先、仕入れ先などにより、仕事の特徴が出る職務です。派遣スタッフも、「次は〇〇な商品を扱う受発注を行いたい」「ECサイト受発注をやってみたい」など、具体的な内容で仕事の選択をすることがあります。そのため、具体的な案件提示をすることで、興味を持たれやすくなります。

【営業事務】エリア別案件数割合

都道府県別の営業事務の案件数は以下のとおりです。

東京23区では約60%の営業事務案件が出ており、次いで大阪府約13%、愛知県約6%、神奈川県約4%と続きます。宮城県、福岡県、北海道、広島県でも募集があり、全国的に二ーズのある職種といえるでしょう。

営業事務の業務におけるエリアの特徴はあまり見られません。営業と同じフロアで営業アシスタントと受発注を担ったり、受注センターなどで受発注業務のみを専門で処理したり、管理部門内で購買手続きと合わせて行ったりと、企業によって携わり方は異なるかと思います。また、売掛金処理や消込など、経理との線引きも必要な業務であるため、どの業務をどこまで任せられるかを明確にしておくとよいでしょう。

【営業事務】都道府県別時給一覧(2023年9月時点)

都道府県ごとの営業事務職の平均時給は以下のとおりです。

エリアごとの全職種平均時給と比べて、関東圏における営業事務は5%前後金額が低い傾向があります。
専門職の経理事務や貿易事務に比べると、簿記やTOEICなどの資格が必要とされない案件が多いことも影響しているでしょう。一方、一般事務・OA事務職と比べると、同等もしくは少し高めの設定です。経験者を希望する案件が多いこと、自身で判断しながら顧客との対応や調整なども行う業務になることが多く、業務レベルが高めの案件も多く存在するためと考えられます。

なお、派遣スタッフの時給は派遣会社と派遣スタッフとの合意に基づいて決まるため、あくまで他エリア・職種との比較として参照ください(「派遣料金」とは別になります)。

【営業事務】案件レベル目安

リクルートスタッフィングでは営業事務の案件レベルを4段階にわけています。依頼する業務だけではなく、判断を求められるレベルや、知識・経験などを複合的に判断します。そのため、案件依頼時に何の業務をどのように行ってもらうのか、社員からの指示はどこまであるのかなど、ヒアリングを行います。レベルがあがれば、該当スタッフが少なくなるため依頼段階で業務レベルの調整を行うこともあります

レベル4:
基礎的なスキルを利用しつつ、指示に沿って対応することが求められる

レベル3:
専門的な知識を必要とし、指示を仰ぎつつそれを個人で判断しながら対応することが求められる(顧客と直接やり取りし、日常的に調整や交渉が発生する)

レベル2:
高度なスキルと専門性を要し自ら判断・工夫をしながら対応することが求められる(クレームの2次対応、高度なシステム知識が必要、外国語のコミュニケーションを使った調整等)

レベル1:
高度な専門性を要するだけでなく、社内外の関係者とコミュニケーションを取りながら、自ら発案企画する、改善提案を行うなど、ビジネススキルを求められる

【営業事務】派遣依頼するときのコツ

営業事務の派遣を依頼する際は、以下の点を明確にして派遣会社に伝えておくとよいでしょう。

・顧客(BtoB/BtoC)、商材とその特性(付属物とすべて揃えて納品、半製品を受注後製品化する、リース契約での在庫戻り確認後の発送など)
・受注生産か、在庫取りよせ・在庫調整か
・受注~納品までの期間と関係部門、取引先、仕入れ先など
・業務の種類と処理件数:何をどこまで行うか、月間の処理件数など(経理や購買部門、貿易部門などとのすみわけ)
・締め日などのスケジュール
・月間の処理件数、月初・月中・月末や年間などでの繁忙時期
・使用システムやOAスキル、Excelなどでの処理方法や件数など

派遣依頼時のポイントについての詳細はこちら記事を参考にしてください。

【営業事務/営業アシスタント編】派遣依頼時に伝えるとよいポイント

まとめ

営業事務職に関する派遣の最新マーケットデータをお届けしました。変わらない傾向値もありますが、状況は常に変化しますので、派遣依頼の際はリクルートスタッフィングの担当者にぜひご相談ください。

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