【2023年度上期版/経理事務編】派遣依頼時に活用できる最新マーケットデータ

2023.11.16

【2023年度上期版/経理事務編】派遣依頼時に活用できる最新マーケットデータ

経理事務職に関する、2023年上期最新マーケットデータをお届けします。案件数、経理事務職を希望する派遣スタッフの割合、平均時給など、経理事務の派遣依頼をする際にぜひ参考にしてください。

【経理事務】案件数推移と2023年度上期の特徴

経理事務職における2021年度4月~2023年度9月までの案件数は以下のとおりです。

特徴
・毎年3月をピークに案件数が伸びる傾向。1月~3月にかけて例年案件数が増大する
・5月~7月は案件数が落ち着く

2023年度上期の傾向
・2022年度3月から2023年度4月にかけての落ち幅が大きかった
・波形としては例年どおりだが、高止まり傾向もみられるため、下期にかけての上昇は緩やかになると予測される

【経理事務】案件数割合と希望する派遣スタッフの割合

経理事務職の案件数は全体の8%程度で、事務職のなかでは、一般事務・OA事務(51%)、営業事務(12%)に次いで多くなっています。

経理事務を希望する派遣スタッフは全体の12%程度です。ただし、重複希望もあるため、条件により経理事務からOA事務など別職務を選ぶケースもあります。案件数・希望派遣スタッフの数の割合が比較的同等で、マッチングしやすい職種のひとつと言えるでしょう。

【経理事務】エリア別案件数割合

都道府県別の経理事務の案件数は以下のとおりです。

東京23区では約62%の経理案件が出ており、次いで大阪府約14%、神奈川県約4%と続きますが、全体的に広範囲で募集があります。また、経理事務はエリアによっての業務の特徴がみられる職種です。本社管理部門での募集と支店内経理募集の両方があり、東名阪では本社管理部門案件の割合が高く、他エリアでは支店内経理業務の案件数が増えます。本社の募集では、売掛金管理や財務での資金管理など、特定の仕事を大量に処理する業務が多く、支店内経理では、総務・経理・人事など複数の管理業務を一手に担ったり、営業事務と兼任したりする案件もあります。専門的な知識や会計スキルが必要となるため、高度なスキルを求めると少ないリソースでの人選を行うことになり、案件レベルの調整が重要でしょう。

【経理事務】都道府県別時給一覧(2023年9月時点)

都道府県ごとの経理事務の平均時給は以下のとおりです。


これまでエリアごとの平均時給と比べて、経理事務は金額が少し高い傾向がありました。しかし、2023年度上期は全体的な平均時給の上昇率に届かず、エリアによっては全職種の平均時給と大きな差がみられなくなりました。ただし一部では、高度なスキルを持つ経理事務の需要がみられ、他職種と比較しても高時給な経理事務の募集もあります。

なお、派遣スタッフの時給は派遣会社と派遣スタッフとの合意に基づいて決まるため、あくまで他エリア・職種との比較として参照ください(「派遣料金」とは別です)。

【経理事務】案件レベル目安

リクルートスタッフィングでは経理事務の案件レベルを4段階にわけています。依頼する業務だけではなく、判断を求められるレベルや、知識・経験などを複合的に判断します。そのため、案件依頼時に何の業務をどのように行ってもらうのか、社員からの指示はどこまであるのかなど、ヒアリングを行います。レベルがあがれば、該当スタッフが少なくなるため依頼段階で業務レベルの調整を行うこともあります。

レベル4:
基礎的な会計スキルを利用しつつ、マニュアルおよび指示に沿って対応する

レベル3:
専門的な知識を必要とし、指示を仰ぎつつ、個人で判断しながら対応できる

レベル2:
高度なスキルと専門性を必要とし、自ら判断・工夫をしながら対応できる

レベル1:
高度な専門性を要するだけでなく、社内外の関係者とコミュニケーションを取りながら、自ら発案企画する、改善提案を行うなどのビジネススキルを求められる

【経理事務】派遣依頼するときのコツ

経理事務の派遣を依頼する際は、以下の点を明確にして派遣会社に伝えておくとよいでしょう。

・処理件数、処理内容(浅く広い知識が必要か、ひとつのことに深く取り組むか)
・月次の〆日、残業割合など月ごと年度ごとの動き
・現金/手形などの取り扱い、ネットバンキング決済有無

派遣依頼時のポイントについての詳細はこちら記事を参考にしてください。

【経理事務編】派遣依頼時に伝えるとよいポイント

まとめ

経理事務職に関する派遣の最新マーケットデータをお届けしました。変わらない傾向値もありますが、状況は常に変化しますので、派遣依頼の際はリクルートスタッフィングの担当者にぜひご相談ください。

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