皆さんから寄せられた困りごとを解決するこのコラム。回答者は職場のメンタルヘルスを研究されている関屋裕希さんです。

「やりたかった仕事ではないなぁ」そんな思いを抱えながら働いている方も、少なくないのではないでしょうか。今回は「やりたかった仕事ではない」と感じたときの心の向き合い方について。同じような気持ちを抱える方の心が、少しでも軽くなれば嬉しいです。

働くうえで感じている困りごとも募集しています。詳細は記事の最後をご覧ください。

Q. やりたくないことを頑張るのが仕事…?

多分頑張れば、続けていけば、仕事はできるようになると思う。ただ、やりたかった仕事ではないなぁと日々思っている。でも、仕事ってそういうもの?やりたくないことを頑張るのが仕事なのか…やりたい仕事に就けるかどうかもわからないし、皆どんな気持ちで仕事してるんだろう。(50代)

やりたくないことを頑張る。これが仕事…?と感じてしまったら

お悩みを送ってくださって、ありがとうございます!

やりたくないことを頑張るのが仕事なのか、やりたいことを仕事にできるのか。

仕事に関わる永遠の命題かもしれません。

自分のやりたいことがはっきりしているのであれば、それを仕事にするために行動していくことができます。

ただそれも一朝一夕で叶うものとは限らず、その過程では、「やりたいと思えない仕事」をすることは少なからずあるでしょう。

また、やりたいことを仕事にしていたとしても、今やっている仕事100%すべて自分のやりたい仕事、という場合は少なく、誰しもが抱える悩みでもあると思います。

日々、やりたくない仕事を続けるのは辛いものです。そこで、気持ちが前向きになる考え方を3つご紹介します。

仕事は「やりたい」「やりたくない」の2種類だけではない

はじめに考えてみたいのが、仕事には、「やりたい仕事」と「やりたくない仕事」の2種類しかないのか、ということです。

中には、「大切だと思える仕事」、「意味を感じられる仕事」というのもあります。

たとえ、目の前の仕事が自分のやりたいことのど真ん中ではなかったとしても、それを「大切なことだ」と感じることができれば、「私は毎日、大切なことに関わっている」と感じながら仕事をすることができたら、それも働きがいや満足につながります。

「知っていること」を増やしてみる

意外と知らない人が多い、会社の社史。見てみたことはありますか。

「どうして社史?!」と思われるかもしれませんが、社史には、創業から現在までの流れや、その会社がどういった理念や目的をもって創設されたか、どのような製品やサービスを提供してきたのか、業界や社会にどう貢献してきたかなどが書かれています。

中には、創業者の想いや、危機をどう乗り越えてきたのか、裏話が書かれている企業もあります。

それらを紐解いてみると、関わっている仕事の成り立ちや意義に気づくことができて、同じ仕事でも違う景色が見えてきます。

自分が関わっている会社や仕事のことをよく知らないままでいるより、仕事に意味を感じやすくなります。

回り回って、誰かの喜ぶ顔につながっている

目の前の仕事が、社会とどうつながっているかをたどってみるというのもおすすめです。

「社会とのつながり」というと難しく感じるかもしれませんが、シンプルに「自分の会社が提供している製品やサービスを使う人は誰か」を思い浮かべてみて、その製品やサービスがあることで、その人たちが助かること、うれしいこと、もしくは、ないと困ることを書き出してみます。

目の前の仕事だけを見れば、単純だなと思う作業だったり、似たようなことを繰り返しているな、と思うことだったとしても、どんな仕事も、誰かの喜ぶ顔につながっていたり、誰かの生活を助けていたりと、しっかり社会へとつながっているものです。

そして、「大切なこと」「意味を感じられること」を通じて得られる仕事への手ごたえが、自分の「やりたいこと」へとつながっていくこともあります。

働くうえで感じている困りごとを募集しています

以下のアンケートフォームより、働くうえで感じている困りごとをぜひ教えてください。一部抜粋してこのコラム掲載を通して回答いたします。

今回の受付は終了いたしました。メッセージやご意見をお寄せいただき、ありがとうございました。

■注意事項
・いただいた内容は、本企画のみに使用いたします。それ以外の目的では一切利用いたしません。
・全ての困りごとに対する回答はお答えいたしかねます。ご了承ください。

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回答者:関屋 裕希さん
福岡出身。臨床心理士。公認心理師。博士(心理学)。東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員・精神保健学分野 客員研究員。大学院時代は「怒り感情」をテーマとした研究に従事。専門は産業精神保健(職場のメンタルヘルス)であり、心理学の知見をもとに、ストレスマネジメントに関する講演、企業の組織的なストレス対策に関するコンサルティング、執筆活動を行っている。著書は『感情の問題地図』『モチベーションの問題地図』(技術評論社)など。

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