【実例:ハイスキル・即戦力人材が派遣を選ぶ理由】ケース②フルリモートや時短など、条件優先の元正社員

「中途採用でも見つからないのに、即戦力となるようなハイスキル人材が派遣にいるの?」「ハイスキル人材は正規雇用を希望しているのでは?」と疑問に思われる方も多いでしょう。しかし、多様な働き方が促進されるなか、ハイスキル人材にこそ「派遣」という働き方が魅力的に映る理由もあるのです。ハイスキル・即戦力の派遣社員(ハイスキル派遣)を4つのケースに分けてご紹介します。
ハイスキル派遣ケース②フルリモートや時短など、条件優先の元キャリア社員
今回ご紹介するケースは、大手企業などにおいて正社員として勤務経験するなど豊富なキャリアをもつ方が、ライフスタイルの変化などによりフルリモートや時短といった条件を優先として仕事を選んだ結果、派遣にたどり着いたというパターンです。
厚生労働省が公表した「令和4年(2022年)派遣労働者実態調査」によると、「派遣労働者として働いている理由」として、「自分の都合のよい時間に働きたいから」が 30.8%ともっとも高くなっています。また、リモートワークが普及した昨今では、時間だけでなく在宅勤務など働く場所の自由も派遣を選ぶ理由として多くなっているようです。
出典:「令和4年(2022年)派遣労働者実態調査」厚生労働省
【事例】私が派遣を選んだ理由
01 「介護のため週4日勤務で経験を活かす」
Aさん(貿易事務)
大手企業の法務として、海外/日本法人間での版権の買付・交渉などを約15年担当してきたキャリアを持つAさん。契約担当マネージャーとして海外及び国内の取引先と契約書・支払に関する交渉・手配・進捗確認を行ってきましたが、家族の介護が必要となり、やむなく退職。家族の回復の目途がたったところで、就職活動を開始しました。
まだ介護の懸念もあるためフルタイム勤務は厳しいと考えていたところ、週4日勤務の、海外との海上運送手配というこれまでの経験が活かせそうな業務を派遣で見つけました。
02 「リモート+時短 なら、雇用形態に特にこだわりはなかった」
Bさん(IT職)
大手メーカーでプログラマー・システムエンジニアとして16年勤務経験があるBさん。産休・育休、そして配偶者の海外駐在により、自身の職歴に7年のブランクが空いていました。育児やコロナ禍による外出規制などの理由により、「リモート+時短」ですぐに働き始められる派遣を選択。データエンジニアに興味があり、データ分析に関わることができる仕事で、かつ自分のスキルアップも望める職場が望ましい、と仕事を探したところ、「業績管理のためのBIツールデータの基盤をSQLなどで作りこむ」という案件を発見しました。

「同条件の社員募集があればそちらを選んでいたと思いますが、雇用形態に特にこだわりはなく、先に応募したい仕事が見つかり、必然的に派遣登録することになった、という経緯です。」
03 「仕事選びの優先順位は、フルリモート可能であること、経験・スキルが活かせること」
Bさん(IT職)
システムエンジニア、プロジェクトマネージャー(PM)として20年のキャリアがあるCさん。コロナ禍前は正社員で働いていましたが、家庭の事情により一度退職。1年ほどで状況は落ち着いたものの、依然イレギュラーな対応が必要な状態だったのでリモート希望で仕事を探したところ、働き方に自由度がきく派遣での仕事に行きつきました。

「中途採用ではなく派遣がよい、と探したのではなく、働き方の希望に即して仕事を探していたら派遣の形になりました。前職では就業経験の長さからPMや上流工程の作業がメインになっていましたが、ITスキルを活かしたクリエイティブ業務がやりたくなったというのもあります。仕事選びの優先順位は、フルリモートワーク可能であること、経験・スキルが活かせること。私の場合は具体的なプログラミングの専門スキル(システム環境や開発言語)を指定して探しました。業務内容にはこだわりはなかったものの、「業務内容が幅広いこと」は気にしました。今の仕事は、単一作業や簡単な作業だけやっていればよいというわけではなく、いろいろな事をできるため、やりがいを感じています。」
まとめ
ハイスキル・即戦力人材に共通して見られるのは、自身のスキルを活かすことができ、さらに成長できる場を探していることです。そのため、企業への貢献意欲が高い点も共通してみられる特徴と言えるでしょう。今後も人材の流動化は避けられず、また専門性の高い業務の必要性はますます高まると予想されます。豊富な経験をもつ即戦力人材をお探しの際は、ぜひ派遣の活用もご検討ください。