「ずっとここで働きたい」直接雇用にもつながるフェアネスという企業文化|株式会社マネーフォワード

「ずっとここで働きたい」直接雇用にもつながるフェアネスという企業文化|株式会社マネーフォワード

派遣スタッフの定着率が非常に高く、長く働かれる方が多いというマネーフォワード。また、派遣スタッフから、正社員やアルバイトなど、直接雇用への転換を希望される方も多いといいます。その背景には、「Fairness(フェアネス)」というバリューをはじめ、創業当時から大切にしている企業文化がありました。
今回は、株式会社マネーフォワードの人事 村田さん、CS※本部・本部長 田中さん、そして2021年3月に派遣スタッフから正社員になられた牛島さんに、カルチャーフィット醸成の方法、長く働きたいと思った理由などを伺いました。
※カスタマーサポート

3つのバリューと5つのカルチャーがフィットする方に、長く働いてもらいたい

マネーフォワードには、以下の3つのバリュー

  • User Focus(ユーザーフォーカス)
  • Technology Driven(テクノロジードリブン)
  • Fairness(フェアネス)

そして、以下の5つのカルチャーがあります。

  • Speed(スピード)
  • Pride(プライド)
  • Teamwork(チームワーク)
  • Respect(リスペクト)
  • Fun(ファン)

多くの派遣スタッフが長く就業されるのは、これらのカルチャーフィットを大切にされているからだといいます。

5年間で18名の派遣スタッフが直接雇用に。長く働かれる方が多い

――派遣スタッフに期待されていることを教えてください。
村田さん 
派遣スタッフの方には、人的リソースが不足している、早めに人材を確保したいといったような困ったときの助っ人としての活躍を期待しています。ただし、一時的に業務をお願いするというよりも、弊社のカルチャーがフィットする方には、ぜひ長く働いていただきたいと考えています。

――派遣スタッフを依頼される際に、どのような点を大切にしていますか。
村田さん
就業後に派遣スタッフがカルチャーギャップを感じないよう、派遣依頼時には、候補者の方に会社のカルチャーをご説明いただくようお願いしております。また、職場見学の際にも、候補者の方にしっかりお話しするようにしています。その際に、ベンチャー企業なので意思決定や変化のスピードが速いことなども合わせてお伝えしていますね。

――派遣スタッフの就業期間はどのくらいですか。
村田さん

派遣会社と派遣契約を更新すると、多くの派遣スタッフの方が弊社での就業継続を希望してくださるようです。結果として、多くの派遣スタッフが年単位で就業されています。業務をお任せするなかで、正社員やアルバイトといった直接雇用をおこなうケースも多く、この5年間で18名の派遣スタッフの方が直接雇用になっています。もちろん、「派遣スタッフとして働きたい」という方もいらっしゃるので、どのような働き方を選ばれるのかは個人の意思を尊重しています。

初日で消えた不安。「ずっとここで働きたい」と思った理由

派遣スタッフとして就業してから2年目に正社員になられた牛島さん。マネーフォワードは派遣スタッフとしては2社目の会社でしたが、就業前から正社員への希望があったわけではなかったそうです。

派遣スタッフとして働くことにもメリットを感じていた

――派遣前から正社員として働きたいと考えられていたのでしょうか。
牛島さん

いいえ、どちらかというと「ずっと派遣スタッフとして働くのもいいかな」と考えていました。職場が自分に合わなくても、次の職場にチャレンジしやすいのが、派遣スタッフで働くメリットだと思っていたためです。

――マネーフォワードで正社員として働きたいと思われたきっかけを教えてください。
牛島さん 

実は、初日から「ずっとこんな会社で働きたい」と思ってしまいました。初めてのベンチャー企業での就業だったので、スピード感についていけるか心配もあったのですが、就業初日に1日かけてオリエンテーションをやってくださり、そこで会社のミッションやビジョン、カルチャーへの理解が深まりました。ここまで丁寧に会社の説明してもらったのは初めてだったので、すぐに不安は消えましたね。そのほかにも、部署ごとのオリエンテーションで、具体的な業務内容などの説明があり、安心して仕事をスタートすることができました。

「ずっとここで働きたい」と思ったのは、とにかく周りの方がいい人ばかりだったからです。チーム内でのサポートはもちろん、オフィスで道に迷っていたら面識のない他部署の人が声をかけてくれて…一緒に働いている人たちへの仲間意識が次第に強くなっていき、「この会社の一員になりたい」と思いましたね。

正社員になり、より踏み込んで仕事ができるように

――現在正社員として牛島さんが担当されているお仕事の内容をお聞かせください。
牛島さん

CS本部でアシスタントをしています。入社される方の準備や、働く人の環境づくり、プロダクト理解を深めるためのスクーリングにおける受講者と講師陣の橋渡しなどが主な業務です。業務範囲が明確に決まっているわけではないので、手を挙げればいろいろなことに挑戦できるやりがいがあります。これまで経験のなかったGAS(Google Apps Script)などプログラミング要素のある業務にチャレンジもでき、知識や経験の幅が広がったと感じています。

――派遣スタッフから正社員に切り替わって、変化した点はありますか。
牛島さん

派遣スタッフとして働いていたときとくらべて、より踏み込んで仕事ができるようになりました。社員と派遣スタッフで分け隔てのない環境ではあるものの、以前は「どこまで踏み込んでいいのだろうか」とためらう場面もありました。正社員に切り替わったことがきっかけで、そのような躊躇がなくなりましたね。より「会社の一員だ」という意識が強くなったのだと思います。新しいプロジェクトに参加させていただく話などもあり、これからはより積極的に新しい挑戦をしていきたいと考えています。

創業当時から変わらないカルチャー

牛島さんが所属するCS本部で本部長を務めていらっしゃる田中さん。マネーフォワードには創業4年目の2015年に入社されました。当時の様子や、牛島さんの働きぶり、管理者としてのマネジメント・フォロー術をお伺いしました。

ミッションやサービスに惹かれて入社

――田中さんの入社のきっかけをお聞かせください。
田中さん

「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションに惹かれたのがきっかけですね。当時、個人向けのお金の管理を前面に出したサービスを提供している企業は少なく、興味を持ちました。自身もフリーランスでデザイナーをしていた経験があり、家計簿や確定申告といったサービスには、当事者意識を持って取り組めると思いました。私が入社したとき、マネーフォワードは創業4年目だったのですが、そのときから一人ひとりの裁量が大きく、手を挙げれば何でもやらせてもらえるといったカルチャーが根付いていました。

――CS本部の業務は、どのようなものでしょうか。
田中さん

CS本部には、多くのメンバーが在籍しており、チャットやメールなどで製品に関するお客さま対応をしています。お客さまの声をプロダクトにどう生かすかというところまでコミットしており、マネーフォワードのサービス開発において非常に重要な役割を担っています。

――田中さんから見た、牛島さんについてお聞かせください。
田中さん

派遣スタッフとして働き始めたときから、「優秀な方だな」と感じていました。アシスタントは新しいメンバーと最初に接するポジションのため、柔らかいコミュニケーションを自分から取れる方を探していました。牛島さんの人とのかかわり方を見て、ベストマッチだと思いました。

また、自分から積極的に仕事を見つけていく姿勢があるので、まさに会社のカルチャーを体現したような方だと思っています。正社員となったことで、今まで以上にお任せできることが増えて、非常に頼もしいですね。

メンバーフォローの基本はフェアネス

――メンバーのフォローは、どのようにされていますか?
田中さん

いわゆるマネジメントというよりは、会社のバリューである「Fairness(フェアネス)」をベースにフォローしています。雇用形態によって情報や学びの機会の差が生じないように意識しており、ミーティングやチャットグループも分けていません。1on1も社員と同様に、派遣スタッフにもおこなっています。本人の意思や希望を聞き、今後の目標をすり合わせ、スキルアップに役立ててもらう機会として活用しています。

直接雇用する話がでることもあります。その際は、派遣会社にご相談したうえで、お話を進めています。直接雇用にあたって試験などはありませんが、キャリアステップを気にされる方も多いので、会社の評価制度やグレード制度などについては事前に説明するようにしていますね。

他人の強みに敬意をもち、自分の強みを活かしながら働いてほしい

創業当時から変わらない文化を維持し続けるマネーフォワード。3つのバリューと5つのカルチャーが日々の業務のなかでも意識されるために、どのような取り組みをされているでしょうか。

5つのカルチャー別にメンバー表彰

――会社のバリューやカルチャーを醸成するためにおこなっていることはありますか。
田中さん

四半期に1回、カルチャーヒーローという表彰をおこなっています。マネーフォワードの5つのカルチャー、「Speed」「Pride」「Teamwork」「Respect」「Fun」、それぞれの視点から、優れた働きかたをした社員を表彰し、その内容を共有する場です。

これは、マネーフォワードの5つのカルチャーのうちのひとつである「Respect」を象徴するようなイベントだと思います。他薦も多く、メンバー間で強みを見つけ合うきっかけにもなっています。

すべての人がすべての点で優れている必要はありません。自分のなかでは「これが足りない…」と思っていても、ほかの人から見たら非常に大きな強みを持っているということはよくあります。ほかのメンバーの強みに対してリスペクトを持ち、自分の強みを活かして働く。そのようなカルチャーを今後も大切にしていきたいと考えています。

まとめ

今回は株式会社マネーフォワードが大切にしている、ミッション・ビジョン・バリュー・カルチャーについて3者の視点からお話をおうかがいしました。社内で働く人すべてに対して、カルチャーフィットを大切にされる姿勢が、安定した定着率につながっているようです。

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