スモールスタートからの直接雇用~紹介予定派遣依頼の背景~|株式会社リロケーションジャパン

スモールスタートからの直接雇用~紹介予定派遣依頼の背景~|株式会社リロケーションジャパン

必要なときに必要な人材を確保するには、広告媒体や人材紹介会社を利用した採用、派遣会社への依頼などさまざまな選択肢がありますが、今回は新たな手段として「紹介予定派遣」の活用を検討されている事例をご紹介いたします。株式会社リロケーションジャパンは企業の人事部門に対して、社宅の管理・運用を行う会社です。契約しているお客様のフォローや取引の拡大を見据えるなかで、紹介予定派遣の依頼を決められた背景やメリットを取締役の河野様、営業第3ユニットの三野様に伺いました。

紹介予定派遣検討の背景はスピード感

紹介予定派遣とは、最大6ヵ月の派遣期間を経たうえで双方合意のもと、直接雇用に切替えをおこなうことができる仕組みです。どのような背景で紹介予定派遣の検討を進めることになったのかお伺いしました。

紹介予定派遣を検討されている部門の業務内容を教えていただけますか?
今回、紹介予定派遣を検討している部門は、社宅管理・運用におけるサービスを利用している契約企業様への取引継続や取引拡大を行う営業部門です。そのなかで、お客様・営業からの問合せ対応や契約に関するオペレーションなどを行うチームサポート業務を依頼したいと考えています。サポート業務と並行してお客様サポートはシステム開発も進めているので、システムに関する運用支援もお願いする予定です。

紹介予定派遣を検討されたきっかけを教えてください。
今年の人事計画として中途社員6名の採用を予定していました。従来どおり人材紹介会社に依頼をしましたが、予定をしていた期日までに採用が追い付かない状況に加え、退職者が発生する事態となったことで採用方法を見直すことが求められました。これまでにも採用方法には課題感を感じていたのですが、このことがきっかけで紹介予定派遣という新しい採用方法を具体的に検討するようになりました。

紹介予定派遣のどのような点をメリットに感じられたのでしょうか?
候補者を選出していただいてから就業開始までの工程が、スピード感をもって実現できると考えた点です。新規の採用が追い付かないことに加えて退職者が出たこともあり、社員一人当たりの業務負担も増えるという状況になってしまっていました。当初の予定から採用スケジュールも遅れていたので、人選依頼をかけてからのスピードは重視したいと思っていました。

就業開始までのスピード以外にも、直接雇用の社員と紹介予定派遣の違いはありますか?
まず、直接雇用であれば面接の段階で「会社に馴染んでもらえるか」という観点を重視して確認します。業務内容に関しても全体を理解してほしいという要望もありますし、人柄もしっかり確認したいと思い、質問も掘り下げます。一方、紹介予定派遣では、派遣期間で実務を確認できることを考えると、面接時の確認事項は業務遂行のうえで即戦力になるかという観点に絞っています。

また、就業開始後の研修に関しても、社員向けの研修は業務の全体を知ってもらうため、すべて終わるまで3ヵ月かかります。派遣からのスタートの場合はコンパクトな研修後、スモールスタートですぐに業務に入っていただきます。今回のように複数名の採用計画がある場合は、社員研修のスタートが人によって時期がずれることもあり、全体の育成が完了するのに長い月日を要するケースも多くなります。さらに、研修後に仮にミスマッチが分かった場合、3ヵ月もの期間を費やしたことはお互いに好ましくありません。その点、紹介予定派遣では、すぐに実務に入ることができ、派遣期間後双方に直接雇用化の確認もできますので、ミスマッチが軽減できる仕組みだと思っています。

紹介予定派遣の仕組み

通常派遣と紹介予定派遣の違い

「お互いの希望がマッチすれば直接雇用へ」という切り替えは通常の派遣でも可能です。そのなかで、はじめから直接雇用化を予定した紹介予定派遣を依頼された理由、また業務の切り分けについてお聞きしました。

通常派遣から直接雇用に切り替えられた実績もあるなかで、はじめから紹介予定派遣を検討されたのはなぜでしょうか?
これまでも派遣で就業いただいたのち、直接雇用に切り替えさせていただいたこともありました。ただ、もちろんそれは派遣スタッフの希望があって叶うものです。なかにはご自分の意思で派遣という働き方を選ばれている方もいると思います。その点、紹介予定派遣であればはじめから社員になる意思のある方を紹介いただけます。こちらもそのつもりで業務を依頼することができると思いました。

具体的には紹介予定派遣の方にどのような業務を任せたいとお考えですか?
退職などが重なったことで人員が減り、営業ひとりあたりのフォロー担当会社を150社から300社に増やすしかない状況になりました。しかし、それは現実的ではないと考え、今まで実現したかったお客様向けシステムも開発を加速させ、問合せの自動化を推進しました。派遣スタッフの方にお願いしたいのはこのシステム管理です。紹介予定派遣は2名、通常派遣は4名を予定しており、紹介予定派遣の方にはリーダー的役割をお願いしたいと考えています。

長く活躍をしてもらうために会社が工夫できること

社員も派遣スタッフも、すべての方に活躍してもらうために会社はどのような工夫ができるのか、人材活用について考えられていることを伺いました。

紹介予定派遣も含め、派遣をもっと活用していこうと考えられたのはなぜでしょう?
これまでは、社員には判断や差配をする役割、派遣の方にはオペレーション化された業務をしっかりと遂行していただくという切り分けをしていました。しかし、プロフェッショナルな領域への派遣や、時短勤務で活躍されている主婦の方の話などを聞き、お手伝いさん的なイメージではダメだと気づきました。こちらが働き方など柔軟に対応できれば、もっと派遣を活用できる時代だと考えています。

社員・派遣、すべての方に活躍してもらうために工夫されていることはありますか?
多用な働き方を重視していきたいと考えています。残業が当たり前だった時代もありましたが、現在は時短勤務の方もいらっしゃいます。共働き世帯や、ライフワークバランスを重視される方が増えるなかで、会社に提供してもらえる時間は限られており、そのなかで会社側はどのように社員にパフォーマンスを上げてもらうか考えなくてはいけない時代になったと思います。まだまだ完全に変えられてはいませんが、一人ひとりが選択している働き方を尊重することが、会社としての人材活用につながると考えています。

まとめ

売り手市場が続き、採用計画を立てても必ずしも想定どおりにいかない企業も多いのではないでしょうか。そのような状況のなか、今回は紹介予定派遣という人材活用の方法の検討をされている事例をご紹介しました。依頼から就業開始までのスピード感とミスマッチを防げる仕組みが検討の決め手だったようです。スモールスタートから実務を経て業務や会社のことを知ってもらうなかで、今後を検討できるのは就業者・企業の双方にとってメリットになるのではないでしょうか。社員採用でお困りの際も、ぜひリクルートスタッフィング担当者までお気軽にお問合せください。

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