派遣スタッフの8割が就業中に次の仕事探しを開始 。スピーディーな人材確保はオンライン職場見学にあり
就業中に次の仕事探しを始める派遣スタッフにとって、オンライン職場見学は、参加しやすく、検討できる仕事の幅も広がります。派遣先企業にとっても、時間調整がしやすかったり、応募率があがったりというメリットがあります。リクルートスタッフィングにて、就業中の派遣スタッフに聞いたオンライン職場見学のアンケート結果と、派遣スタッフの声を紹介します。
目次
＜調査概要＞
調査対象：リクルートスタッフィングにて就業中の派遣スタッフ n＝5384名
調査期間：2022年12月実施
調査方法：インターネット調査
次の仕事を探し始めるのは、就業中が約8割
現在就業中の派遣スタッフに、「在職中に次の仕事を探した経験があるか」を聞いたところ、78%が「ある」と回答しました。
一般的に派遣会社は、派遣スタッフと派遣先企業の意向を聞いたうえで、契約満了の1.5ヶ月～1ヵ月前に再契約するか、終了するかを確定します。そのため、終了の方向になれば、派遣スタッフは契約満了の1.5ヶ月～1ヵ月前から次の仕事を探しはじめます。また、「次の仕事が決まってから契約終了の意思を示したい」という派遣スタッフもいるため、さらに前から仕事探しを始めるケースもあります。
一方、在職中に仕事を探した経験がない人は約2割で、その理由としては、「いったん仕事を辞めて勉強したい」「子育てや介護のため仕事を辞める」「体調を整えるため休養する」などが挙げられました。
在職中の仕事探しで困ることは、仕事が休めないこと
在職中の仕事探しで困ったこととしては、「お仕事紹介の電話に出られない（74％）」「仕事を休みづらい（56％）」「職場見学の時間が取れない（52％）」が挙げられました
お仕事紹介に関しては、派遣会社や人材紹介会社もメールやSNSを利用することが多くなり、休み時間や通勤時間などを利用し、効率よく進めることが可能になっています。仕事を休みづらく職場見学に参加する時間がとれないことに対しては、参加しやすい時間帯に職場見学を行ったりオンライン職場見学を実施したり、派遣先企業側の工夫が必要です。
忙しくても職場見学には参加したい
職場見学については、87％の派遣スタッフが参加を希望しています。参加希望の理由としては以下のような声があります。
応募者側にとっても、職場見学は開始前に詳細を確認できる重要な場であり、最終的に仕事を受けるか判断軸として使用していることがうかがえます。
オンライン職場見学も使いたい：58％
コロナ禍をきっかけとして、オンライン職場見学も増えてきました。オンライン職場見学を希望している派遣スタッフは58％にのぼります。時間の制約のある中で、移動時間の短縮につながることや、就業時間中でも一時的に離席するだけで参加ができることが希望理由にあげられます。また、オンラインでの職場見学が可能であれば、対応可能な日程が増えると答えた派遣スタッフも約6割います。
オンライン職場見学による企業側のメリット
オンライン職場見学による、派遣先企業側のメリットもあります。職場見学は、派遣先企業、派遣会社、派遣スタッフの3者の日程が揃わないと進めることができません。派遣先企業側の参加者が複数名になることも多くあると思いますが、オンライン職場見学であれば、就業場所に限らず実施できるため、おのおのが時間調整をしやすく、企業側のスケジュール調整負担も軽減されます。また、「オンライン職場見学が可能になることで検討できる案件の数が増えた」という派遣スタップの声も多く聞かれ、より多くの派遣スタッフに自社の仕事に興味を持ってもらいやすくなります。
まとめ
インターネットやオンラインサービスを利用して仕事探しをすることが容易になったこともあり、継続して仕事をしたい人が就業中に次の職場を探し始めることは、派遣に限らずどの雇用形態でも行われています。企業側の対応にもスピードや柔軟性が求められています。もちろん、オンラインではなく、対面での職場見学を希望する派遣スタッフも多くいます。対面のよさ、オンラインのよさはそれぞれありますが、参加しやすい体制を整えておくことが大切です。
オンライン職場見学に関しては、以下の記事も参考にしてください。
【派遣スタッフのホンネ】職場見学はオンラインがいい？対面がいい？
