【最新版/翻訳・通訳編】派遣依頼時に活用できる最新マーケットデータ(2024年10月更新)
翻訳・通訳職に関する、2023年度(2024年10月更新)最新マーケットデータをお届けします。案件数、希望する派遣スタッフの割合、平均時給など、人事・総務職の派遣依頼をする際にぜひ参考にしてください。
目次
【翻訳・通訳職】案件数推移と2023年度下期の特徴
翻訳・通訳職における2021年度4月~2023年度3月までの案件数は以下のとおりです。
特徴
毎年3月をピークに案件数が伸びる傾向がありますが、通年で募集が出ている職種です。
2023年度下期の傾向
年間を通じて2022年度を上回る水準で推移しました。コロナ禍が落ち着き、インバウンドや海外取引が回復し、需要が伸びたと考えられます。
【翻訳・通訳】案件数割合と希望する派遣スタッフの割合
翻訳・通訳職の案件数は全体の1%、スタッフ希望も翻訳2%・通訳1%と、小さなマーケットです。
案件の特徴
<翻訳>
翻訳は求められるレベルによって仕事内容が異なります。
社内で内容を確認するだけの翻訳であれば、英語スキルのみでOKな場合も多く、かつ英文事務の仕事の一環で行われます。契約に関するものや、技術的な資料を取り扱う場合は、同様の業界での翻訳実務経験者が求められ、業務は翻訳のみで依頼されるケースが多くなります。
<通訳>
社内外国人の通訳であれば、グループセクレタリーの業務の一部として依頼されます。
役職者の場合は秘書と兼任が多くなります。プロジェクトごとの短期契約もあり、海外視察時や外国人来訪時のみのフォロー依頼もあります。
希望するスタッフの特徴
翻訳・通訳を希望するスタッフは、専門領域をもった業界特化型と、とくに専門領域は持たないスタッフに大きく分かれます。
前者は医薬・車・特許・航空関係など専門領域をもち、その領域分野の仕事を間を空けずに続けたいというニーズがあります。一方で、後者のなかには秘書や事務などの業務の併用を希望するスタッフもいます。
また、フリーランスとして活動し、業務請負と派遣を併用している人も多くいます。そのため派遣では、「残業なし・時短/日短」の仕事を希望するケースも多く、通訳/翻訳業務だけを切り出して時短での募集をすると集まりやすい傾向があります。
【翻訳・通訳職】エリア別案件数割合
都道府県別の人事・総務職の案件数は以下のとおりです。
東京23区では約80%と案件数が偏っています。大阪府でも8%の翻訳・通訳案件が出ており、首都圏に集中する職種といえるでしょう。特許事務所での業務も多いことも首都圏に集中する要因です。神奈川県、愛知県などでも募集がみられますが、自動車メーカーでの通訳業務が多いことも起因していると考えられます。
翻訳・通訳職が首都圏に多いのは、秘書を必要とする役員などが本社に集中するためです。首都圏以外における翻訳・通訳は同じ人が循環する傾向があり、良好な関係性を構築していくことが大切です。
【翻訳・通訳職】都道府県別時給一覧
都道府県ごとの翻訳・通訳職の平均時給は以下のとおりです。
IT職を含む全職種平均と比較して、翻訳・通訳職の時給は1~2割程度高い傾向があります。翻訳・通訳だけでなく、英文事務や秘書業務を兼ねる場合や、希少な言語の翻訳・通訳業務の場合、専門領域に関する業務の場合、さらに時給が上がる可能性があります。
なお、派遣スタッフの時給は派遣会社と派遣スタッフとの合意に基づいて決まるため、あくまで他エリア・職種との比較として参照ください(「派遣料金」とは別になります)。
【翻訳・通訳職】案件レベル目安
リクルートスタッフィングでは翻訳・通訳の案件レベルを4段階にわけています。依頼する業務だけではなく、判断を求められるレベルや、知識・経験などを複合的に判断します。そのため、案件依頼時に何の業務をどのように行ってもらうのか、社員からの指示はどこまであるのかなど、ヒアリングを行います。レベルがあがれば、該当スタッフが少なくなるため依頼段階で業務レベルの調整を行うこともあります
レベル4:
【翻訳】
・マニュアル・技術書等の翻訳、書籍・新聞等の文芸・出版翻訳、放送番組・映画等の翻訳など
(高い英語力が必要ではなく、簡易に対応できるレベル)
レベル3:
【翻訳】
・マニュアル・技術書等の翻訳、書籍・新聞等の文芸・出版翻訳、放送番組・映画等の翻訳など
レベル2:
【翻訳/通訳】
・マニュアル・技術書等の翻訳、書籍・新聞等の文芸・出版翻訳、放送番組・映画等の翻訳など
・逐次通訳業務
レベル1:
【通訳】
・商談・会議・セミナー等での同時通訳など
【その他、高度な業務】
【翻訳・通訳職】派遣依頼するときのコツ
翻訳・通訳の派遣を依頼する際は、以下の点を明確にして派遣会社に伝えておくとよいでしょう。
業務範囲
必要な英語スキルとレベル
英語を使用する業務割合
英語資格の必要有無
社内や部署内の外国籍社員の割合
採用アシスタントに関しての派遣依頼時のポイントについての詳細はこちら記事を参考にしてください。
【英文事務(翻訳、通訳)編】派遣依頼時に伝えるとよいポイント
まとめ
翻訳・通訳職に関する派遣の最新マーケットデータをお届けしました。変わらない傾向値もありますが、状況は常に変化しますので、派遣依頼の際はリクルートスタッフィングの担当者にぜひご相談ください。