20~60代まで活躍!「即戦力の派遣」「未経験可の紹介予定派遣」の併用で人材不足を乗り越える|株式会社みずほ銀行

2025.01.21

20~60代まで活躍!「即戦力の派遣」「未経験可の紹介予定派遣」の併用で人材不足を乗り越える|株式会社みずほ銀行

みずほ銀行の外国為替業務では、即戦力となる経験者の派遣スタッフ、そして未経験者の紹介予定派遣を併用し、減少する事務職対策に備えています。 幅広い人材を受け入れ、充実した研修制度と段階的な育成プログラムで、一人ひとりの成長をサポート。紹介予定派遣からパートナー社員へと直接雇用化されたスタッフは、時短勤務や週休3-4日制など柔軟な働き方を選択することができ、65歳までの長期的なキャリアを築くことができます。 定期的な面談やグループセッションを通じた丁寧なコミュニケーション、快適なオフィス環境、充実した福利厚生など、働きやすさへの配慮を徹底。銀行特有の専門性の高い業務に携わりながら、自分らしく長く活躍できる職場づくりについて、みずほ銀行にお話をおうかがいしました。

他行を定年退職後でも活躍!重宝される即戦力の派遣スタッフ

現在、派遣スタッフや紹介予定派遣から直接雇用された方が担当されている業務を教えてください。
現在、 派遣スタッフの方、紹介予定派遣の方が多くご活躍いただいているのがリモートテラーシステム(RTS)というテレビ窓口業務と、法令入力です。

期間に定めのある派遣スタッフは基本的に経験者、直接雇用化を前提とした紹介予定派遣の方は未経験者でも可と分けて活用されていますね。
急ぎで必要な業務、例えば拡大が予定されている窓口の電話対応や、法令関係で喫緊を要する人材は、即戦力となる派遣の方にお願いしています。一方、紹介予定派遣の方は、今後、中長期的に見て長く育てていきたいという思いから未経験の方でも歓迎しています。

即戦力となる派遣スタッフについておうかがいします。派遣スタッフは経験を重視されているそうですね。
はい。RTSのテレビ窓口業務、例えば送金の受付などは、非常に専門性が高い業務です。特に、外国為替の送金に関しては、初めて海外送金を行うお客様も多く、そのような方にリモートシステムを使って対応することになります。そのため、即戦力として銀行業務に精通している方や、貿易業務の経験がある方に活躍いただいています。現在、リモート送金業務では派遣スタッフの活躍が非常に重要で、派遣スタッフがいないと業務が回らないと現場から声が上がるほど、大変助かっている状況です。

多くは貿易事務や銀行業務の経験者ということですが、他にどのような経験を持っている方がいらっしゃいますか?
RTSのテレビ窓口業務に関しては、お客様とのやり取りが重要で、安心して正しい手続きをできるようご案内したり、お客様が持参した書類を確認したりする業務です。テレビ窓口業務の経験は必要ありませんが、一定の外国為替や銀行業務の専門知識が必要だと思います。また、法令検索の入力業務についても、貿易書類が読める経験者の方に活躍いただいています。貿易書類から英語の単語を抜き出して入力するという単調な作業に見えますが、丁寧に作業できることや、入力作業に抵抗がないことが求められます。パソコンを使った作業に慣れている方に即戦力として活躍いただいています。

直接的な業務経験が必要なわけではないのですね。
貿易業務や銀行業務に少しでも関連した経験がある方は、当行の教育システムを利用してスムーズに業務を開始できるようにしています。銀行業務や外為業務には高いハードルがあると思われがちですが、私たちの導入研修やコンプライアンス研修、情報管理などを通じて、不安は解消されると考えています。

外為業務に関しても、業務内容が明確に分かれており、部分ごとに担当することになるため、外為全般の知識がなくても問題はありません。英語のスキルについても、高度なスキルは必要なく、必要な単語を抜き出す程度の読み書きができれば十分だと思います。

経験者の派遣スタッフの方のなかには、他行で働かれていた方もいらっしゃるそうですね。
はい。「もともと勤めていた銀行では60歳以降は時短でしか働けない制度があったが、フルタイムで働き続けたい」というご希望から、活躍いただいている方がいます。

シニアの方も派遣で活躍されているんですね。
派遣スタッフに関してはそもそも年齢を制限することができないと思いますが、ご経験と思いがあれば私たちも年齢は気にしておりません。

採用制度の変革にともない紹介予定派遣を導入

紹介予定派遣を導入された背景を教えていただけますか?
多くの企業や銀行も同様の状況にあると思いますが、当行でも定年退職などで社員数が減少しています。その補填を中途採用で行っていましたが、紹介予定派遣が導入してみたところ、中途採用より運用しやすいと考えから徐々に活用が進んできたというのが現状です。

中途採用より紹介予定派遣のほうが運用しやすいと思われた理由はありますか?
働き方や社会の変化に合わせ、みずほ銀行でも採用制度を変えてきています。現在、中途採用を含め、正社員の採用は事務職に限定せず、営業や企画などの職種も含めて幅広いフィールドでの活躍を前提に採用する方針に切り替えています。
一方、当部のような事務部門においては、事務に絞ったキャリア志向の人材でも活躍が可能であることから、正社員だけでなく直接雇用のパートナー社員に切り替えを前提とした紹介予定派遣も活用する方向です。

新卒の方が様々な職務にチャレンジできる道が広がっている一方で、事務職のみでは逆に採用が難しくなっている実態もあるということですね。
はい。支店業務の本部への集約にともない、支店から事務部門に異動する人材も多くいます。そのため、急激に人手が不足するわけではありませんが、将来的には少しずつ事務職人材が減っていくという見通しの中で、紹介予定派遣の活用を始めました。

派遣期間終了後は、65歳まで活躍できる「パートナー社員」へ

紹介予定派遣の方は、双方の合意のもと、派遣期間後は「パートナー社員」として直接雇用されるとのことですが、「パートナー社員」とはどのようなものですか?
パートナー社員は事務職など職種が限定されている社員で、当初一定の有期契約期間を経たのち、60歳までの無期雇用契約に切り替えることが可能です。また、60歳以降は最長65歳まで1年毎の更新契約も可能な雇用制度です。

65歳までということは60歳から65歳まで、フルタイムでも継続が可能ということでよいでしょうか?
はい、60歳の段階でご本人のご意向を伺う形です。その際、例えば勤務時間や勤務日数を変更したいという希望があれば、本人の希望を聞いて調整します。

本人の希望があれば、時短勤務や勤務日数を減らすことも、フルタイム勤務も可能ということですね。
はい、60歳以前でもパートナー社員も、結婚や子育て、介護などの理由で短時間勤務制度を利用できます。また、当行では週休3日制や週休4日制といった勤務体系もあり、そのような制度を状況に応じて利用することも可能です。

紹介予定派遣の方が実際に活躍できるレベルになるまでには、どれぐらいの期間が必要になるのでしょうか?
現在、紹介予定派遣の方に担当いだいているおもな業務は、法令入力とRTSを使ったテレビ窓口業務です。

法令入力に関しては、即戦力としての派遣スタッフの方であれば、早い方で1、2週間あれば業務を開始できますが、未経験の紹介予定派遣の方であれば2~3ヵ月ほどかかると思います。RTSのテレビ窓口業務については、お客様対応がおもな業務となるため、最初の6週間は座学を中心とした研修となり、窓口対応は行いません。その後、最長で4ヶ月間、先輩社員が隣について指導する形で実務を学びます。約4ヶ月経つと、一人前として業務を任せる体制になっています。

ということは、紹介予定派遣で採用された場合、その派遣期間のほとんどは研修に充てられ、その間に見極めを行い、直接雇用に切り替えるという流れになるのでしょうか?
はい、そのとおりです。見極めというよりは、業務に慣れていただくという部分が大きいと思います。

担当する業務は、どのように決定されるのでしょうか?
具体的な仕事の内容や求められるスキルをお伝えし、その方の過去の経験や特性、新しいことに対するチャレンジ精神などを見て判断しています。個別にお話をするなかで、最適なポジションに配置されるようにしています。

長く安心して働ける土壌づくりは日々のヒアリングから

実際に紹介予定派遣からパートナー社員として活躍されている方について教えてください。
現在、30代と40代の3名の方に活躍いただいています。1名は銀行経験がありましたが、外為や貿易の経験はなく、3名とも1から学んでいきたいという意欲を持たれていました。また、お子さんがいらっしゃったり、プライベートを重視したいというご希望があったり、残業はせず働きたいというご要望があります。

家庭やプライベートと両立したいという方も活躍されていますが、残業なしでも働ける環境が整っているのでしょうか?
派遣社員やパートナー社員の方が活躍しているRTSのテレビ窓口業務は、お客様の受付時間が決まっており、それほど残業が発生することはありません。法令入力に関しては、現在、約40名の派遣スタッフの方が活躍しており、件数の管理は1日単位ではなく、2〜3日単位でバランスを取りながら対応しています。そのため、過度な残業が発生しにくくなっています。また、残業については、「残業したい・できる」という方もいらっしゃるので、そのような方に対応いただいています。

研修や制度が整っているのはもちろんですが、働く側の希望をしっかり把握されているのだと感じます。個々のニーズに合わせたマネジメントで工夫されている点や、注意していることはありますか?
社員も派遣スタッフの方も含め、定期的に面談を行い、不安や希望を聞くようにしています。また、法令入力業務のようにスタッフが多い部署の場合は、グループディスカッションを設け、全員の意見を集める機会を作るなど、コミュニケーションの場を大切にしています。

グループディスカッションは働き方などに関して、みんなで意見を出し合う場になりますか?
はい。1on1も行いますが、数人が集まることで意見を出しやすいということもあると思いますので、複数人で話す機会も積極的に活用しています。

40名以上の派遣スタッフがいる中で、一人ひとりのケアを行き届かせるのは一般的には難しいかと思います。見えない働き手のニーズが満たされずに終わってしまうケースも他の企業では見受けられることがありますが、みずほ銀行では、スタッフが声を上げやすい場作りや雰囲気作りについて工夫されている点はありますか?
派遣スタッフの方や社員が声を上げやすい環境づくりには特に力を入れています。例えば、RTSの窓口業務はお客様対応による緊張やストレスも多いので、なるべく声をかけてフォローしています。

また、各業務では法令遵守では覚えなければならないことや注意すべき点が多いため、習得管理表を作成し、できるようになったことを見える化しています。指導者と進捗を共有しながら次にやるべきことをお互いに話し合って進めていける環境を整え、不安は定期的に拾い上げ、解消するように心がけています。

派遣スタッフの方からも、「何か心配なことがあった時に遠慮なく相談できる雰囲気がある」というフィードバックを多数いただいており、実際に運用が定着していると感じています。

教える側も学ぶ側も、進捗管理表を使って「ここまでできた」「次はここを目指そう」とキャリアの可視化ができ、業務の成長実感も得られるし、客観的に評価もしやすい土壌があるということですね。それを一人ひとりに対応するのは、指導者の方にとっては大変ではないでしょうか?
RTSの窓口業務は、現在、他社からの派遣を含めて20名のスタッフに活躍いただいています。最初の4ヶ月ほどは進捗管理表を使って育成を行っており、その管理には体力がかかると思います。しかし、最終的に自信を持って窓口業務に出ていただくことが重要なので、このステップは大切にしています。

横と縦のつながりができる研修制度

派遣スタッフの研修制度について教えてください。
はい。まず着任時研修と実際の業務研修は分けて行っています。着任時研修では、同じ業務を担当するわけではないものの、同タイミングで入った派遣スタッフ同士が一緒に研修を受けます。半日ほどですが、昼食も一緒に取るので横のつながりができる機会にもなっていると思います。仕事上で一緒になることは少ないですが、例えば廊下で「同じタイミングで入ってきた人だね」といった感じで、同期のつながりを感じてもらいたいという思いがあります。

着任時研修はどのようなものでしょうか?
銀行で働くために必要な基本的な知識、具体的には、情報管理やソーシャルメディアガイドライン、銀行員として新入行員が学ぶべき基本的な内容を学びます。
なかには長年銀行業務を経験している方もいらっしゃるので、「いまさらこんな研修は不要では?」と思ったのですが、そのような方々からも「私たちが新入行員の時にはやってもらえなかったので、こんな時間を取ってくれてありがたい」「復習して理解が深まった」といった声をいただいています。

その後は部署や業務に分かれて研修を受ける形ですか?
はい。例えば法令業務などはとても難しいので、2〜3人ずつのグループで、より詳しく丁寧な指導にうつります。また、2〜3ヶ月経つと、業務上での悩みごとやうまくいかないことが出てくることがありますが、実際に現場で働いている行員が講師となるワーキンググループでサポートします。同じチーム内の講師もいますが、違うチームの講師もいるため、各々が相談しやすい人に連絡を取って悩みを話すことができるような環境を整えています。

横にも縦にもいろいろなつながりを持つことができ、相談もしやすい環境が作られているということですね。
はい。仲間意識が芽生えることで、お互いに愛着を持ち、長期的に定着してくれると感じています。導入研修で一緒だったスタッフどうしでランチをしている姿も見かけます。私たちも、笑顔で活躍してくれている姿を見ると、更なるモチベーションにつながり、研修内容をブラッシュアップしたり、フォロー体制を整えたり、よりよい環境にしていこうという気持ちになります。

オフィスもきれいで働きやすいですね。
はい。とても働きやすい職場だと思います。特に今、外為事務部が入っているビルは、女性が多いこともあり、働く環境整備にも力を入れております。見学に来ていただいた方々からは、きれいな建物で食堂もしっかりしているという意見をいただいています。職場見学にいらっしゃった方も、ぜひみずほの仲間になっていただければと思いながら迎えています。経験をお持ちの方も初めての方も安心して活躍できるような環境を、皆さんの意見を取り入れながら改善しています。

編集後記

みずほ銀行で派遣スタッフ、派遣からパートナー社員になられた方が対応している業務は、お客様対応も含め、決して簡単な業務ではないと思いますが、未経験者も含め、40名以上のスタッフが常時活躍できる環境づくりがそれを実現させています。人材不足、AIへの代替、働き方の多様化など、社会変化に合わせた柔軟な体制がとれるのは、「1人ひとりがみずほ銀行にとって大切な人材」であるという思いから、働きやすい環境づくりのためスタッフへの気遣い、ヒアリングを徹底されているからだと感じました。

リクルートスタッフィングでは、依頼に適したスタッフを派遣させていただくだけでなく、事業戦略に基づいた人材活用としても派遣サービスのご提案をさせていただいております。ぜひお気軽にご相談ください。

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