【最新版/社会保険事務編】派遣依頼時に活用できる最新マーケットデータ(2024年6月更新)

2024.06.05

【最新版/社会保険事務編】派遣依頼時に活用できる最新マーケットデータ(2024年6月更新)

社会保険事務職に関する、2023年度(2024年6月更新)下期最新マーケットデータをお届けします。案件数、社会保険事務職を希望する派遣スタッフの割合、平均時給など、社会保険事務の派遣依頼をする際にぜひ参考にしてください。

【社会保険事務】案件数推移と2023年度下期の特徴

社会保険事務職における2020年度4月~2023年度3月までの案件数は以下のとおりです。

特徴
・労働保険の年度更新業務件が増える6,7月、また年度の切り替えである3,4月に向けて案件数が増える傾向があります

2023年度上期の傾向
・2023年度下期は2022年度の水準をやや上回りながら推移しました
・2024年度上期は例年通り一度減少が見られると思いますが、全体的な人出不足により2023年度より高い水準か同水準で推移すると予測されます

【社会保険事務】案件数割合

社会保険事務職の案件数は全体の1%に該当し、かなり少数です。同様に、希望するスタッフも多くありません。そのため、知識や経験に拘り過ぎず人選を進めることが必要となります。
社会保険事務のみを業務とする仕事は少ないものの、管理部門内の一般事務として他業務と含めて給与計算や社会保険手続きを行ったり、経理や人事・総務が兼任していたりするケースも多くみられます。

【社会保険事務】エリア別案件数割合

都道府県別の社会保険事務の案件数は以下のとおりです。

社会保険事務案件をエリア別でみると、東京23区では約80%、次いで神奈川県7%、大阪府6%、愛知県3%と続きます。京都府、埼玉県、千葉県などでも募集がみられますが、首都圏に集中する職種といえるでしょう。

エリアで社会保険事務が少ない要因としては、支店内の事務全般を担うなかで社労士や本部へのとりまとめまでを行うため、他業務との兼任で対応しているケースが多いためと考えられます。各企業によって、処理ルールやシステムなども異なるため、経験者は優遇されます。

【社会保険事務】派遣スタッフが対応可能な業務範囲

社会保険事務としての派遣就業場所は、大きく3ヶ所に分けられます。そのため、「社会保険事務としての経験がある」場合でも、どこでの就業経験があるかで対応可能業務も異なってきます。

①派遣先企業の管理部門内

派遣先企業の管理部門で就業する派遣スタッフは、社労士に依頼する手前までを行うケースと、給与計算や社会保険手続きまですべて行うケースがあります。社労士事務所などへの提出までを担当している場合は、福利厚生などの手続きや管理部門内の他の業務を担っているケースもあります。自社内完結型の場合は、直接社会保険事務所とのやり取りも経験しており、様々なパターンを経験している派遣スタッフもいます。

②アウトソーシングで受託している企業

複数の企業から社会保険手続きを受託している企業への就業経験があるスタッフは、グループ会社全体のとりまとめや、福利厚生やライフイベントの手続きなどを含んだ業務経験をしていることが多いでしょう。

③社労士事務所

社労士事務所での就業は、受託企業での業務同様、大量の手続き処理を行いますが、さまざまな規模の企業を複数担当して処理することも多くあります。中小企業の手続きすべてを担うこともあり、多岐にわたる諸手続きやイレギュラーの処理経験も豊富です。

いずれの経験者も非常に少数ではあるため、依頼内容によっては人事・総務や経理などの管理部門経験者や一部の経験のみでも対応可能かを検討したうえで派遣依頼を進めるとよいでしょう。

【社会保険事務】都道府県別時給一覧(2024年3月時点)

都道府県ごとの給与計算・社会保険事務職の平均時給は以下のとおりです。

社会保険事務の平均時給は、IT職を含む全職種平均と比較すると100~200円程度低くなりますが、同じ管理部門の人事・総務や経理事務と比較すると人事・総務よりも高く、経理事務とは同等の金額設定になっていることが多いようです。

社会保険事務と経理事務については、経験者やピンポイントでの知識を求められるケースが多く、時給を押し上げています。また、専門知識だけではなく、大量のデータを扱うことが多いためOAスキルもあわせて高いレベルが求められ、その点でも上昇傾向になります。

なお、派遣スタッフの時給は派遣会社と派遣スタッフとの合意に基づいて決まるため、あくまで他エリア・職種との比較として参照ください(「派遣料金」とは別になります)。

【社会保険事務】案件レベル目安

リクルートスタッフィングでは社会保険事務の案件レベルを4段階にわけています。依頼する業務だけではなく、判断を求められるレベルや、知識・経験などを複合的に判断します。そのため、案件依頼時に何の業務をどのように行ってもらうのか、社員からの指示はどこまであるのかなど、ヒアリングを行います。レベルがあがれば、該当スタッフが少なくなるため依頼段階で業務レベルの調整を行うこともあります

レベル4:
業務遂行に必要である基礎的なスキル(例:簡易な関数を使ったOA操作、ビジネスで必要な電話対応、接客応対等のスキル)を利用しつつ、マニュアルおよび指示に従って対応する

レベル3:
専門的な知識(例:応用関数を使ったOA操作等)を必要とし、指示を仰ぎつつそれを個人で判断しながら対応することが求められる

レベル2:
高度なスキルと専門性(例:高度な関数を組み合わせた集計業務等)を必要とされ、自ら判断・工夫をしながら対応することが求められる

レベル1:
高度な専門性を要するだけでなく、社内外の関係者とコミュニケーションを取りながら、自ら発案企画する、改善提案を行う等ビジネススキルを求められる

【社会保険事務】派遣依頼するときのコツ

社会保険事務の派遣を依頼する際は、以下の点を明確にして派遣会社に伝えておくとよいでしょう。

・業務の種類と処理件数:何をどこまで行うかと、月間の処理件数など
・社労士事務所などへのアウトソーシングの有無(どこまでを行うべきかが明確になる)
・月間の処理件数と月初・月中・月末や年間などでの繁忙時期をセットで伝える
・締め日などのスケジュール
・使用システムやOAスキル、Excelなどでの処理方法や件数など

派遣依頼時のポイントについての詳細はこちら記事を参考にしてください。

【給与計算・社会保険事務(労務事務)編】派遣依頼時に伝えるとよいポイント

まとめ

社会保険事務職に関する派遣の最新マーケットデータをお届けしました。変わらない傾向値もありますが、状況は常に変化しますので、派遣依頼の際はリクルートスタッフィングの担当者にぜひご相談ください。

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