【2023年度上期版/貿易事務編】派遣依頼時に活用できる最新マーケットデータ

2024.02.15

【2023年度上期版/貿易事務編】派遣依頼時に活用できる最新マーケットデータ

貿易事務職に関する、2023年最新マーケットデータをお届けします。案件数、貿易事務職を希望する派遣スタッフの割合、平均時給など、貿易事務の派遣依頼をする際にぜひ参考にしてください。

【貿易事務】案件数推移と2023年度上期の特徴

貿易事務務職における2021年度4月~2023年度9月までの案件数は以下のとおりです。

特徴
・下期に向けて徐々に案件がのびる右肩上がり型です
・5~7月は案件数が落ち着きます

2023年度上期の傾向
・2021年度はコロナ禍後の需要の伸びによるイレギュラーな動きがみられたため、2023年後下期は2022年度より下の水準で同じような動きを見せると予測されます

【貿易事務】案件数割合

貿易事務職の案件数は全体の3%で、専門職の中では割合が低い職種です。希望するスタッフも2%存在し、割合は少ないながらも需給バランスはとれている職務です。ただし、英文事務や営業事務などの職種転換が可能なため、実際は競合が多い職種ともいえるでしょう。

貿易事務は、取り扱う商品や運輸経路、取引国などにより特色がでる職務です。また、業種や会社によって誰がどこまで役割を担うかという点も異なります。自組織での役割分担や、処理数、商材の特徴などを記載することで、興味を持たれやすくなります。

【貿易事務】エリア別案件数割合

都道府県別の貿易事務の案件数は以下のとおりです。                 

東京23区で全体の54%の貿易事務案件が出ており、次いで大阪府29%、愛知県・神奈川県4%と続きます。兵庫県、京都府、福岡県でも募集がありますが、他の県は非常に少なく、一部の都市に集中している職種といえるでしょう。

【貿易事務】都道府県別時給一覧(2023年9月時点)

都道府県ごとの貿易事務職の平均時給は以下のとおりです。

エリアごとの全職種平均時給と比べて、貿易事務は50~100円程度金額が高い設定です。
ただし、貿易事務と同じように英語を利用する英文事務や通訳・翻訳に比べると、低い設定となっています。

貿易事務には、英語スキルがさほど必要なく一定の経験値があればこなせる定型業務もあれば、国内外との折衝があり、英語スキルや貿易知識が必須で、自身で調整や判断を伴うものまで幅広くあります。難易度が高い案件は、英文事務以上の派遣料金になることも多くあります。「英語スキル・経験・依頼業務」の3要素で派遣料金に振れ幅がでる点が特徴です。

なお、派遣スタッフの時給は派遣会社と派遣スタッフとの合意に基づいて決まるため、あくまで他エリア・職種との比較として参照ください(「派遣料金」とは別になります)。

【貿易事務】案件レベル目安

リクルートスタッフィングでは貿易事務の案件レベルを4段階にわけています。依頼する業務だけではなく、判断を求められるレベルや、知識・経験などを複合的に判断します。そのため、案件依頼時に何の業務をどのように行ってもらうのか、社員からの指示はどこまであるのかなど、ヒアリングを行います。レベルがあがれば、該当スタッフが少なくなるため依頼段階で業務レベル調整を行うこともあります

レベル4:
基礎的なスキルを利用しつつ、指示に沿って対応する

レベル3:
専門的な知識を必要とし、指示を仰ぎつつそれを貿易事務個人で判断しながら対応することが求められる(顧客と直接やり取りし、日常的に調整や交渉が発生する)

レベル2:
高度なスキルと専門性を要し自ら判断・工夫をしながら対応することが求められる(クレームの2次対応、高度なシステム知識が必要、外国語のコミュニケーションを使った調整等)

レベル1:
高度な専門性を要するだけでなく、社内外の関係者とコミュニケーションを取りながら、自ら発案企画する、改善提案を行う等ビジネススキルを求められる

【貿易事務】派遣依頼するときのコツ

貿易事務の派遣を依頼する際は、以下の点を明確にして派遣会社に伝えておくとよいでしょう。

・商材や特性
・取引国と輸出入、3国間貿易の有無
・Air(航空便)/Ship(船便)
・国内輸送手配の有無
・通関手続きや外為など、担当範囲
・業務の種類と処理件数:何をどこまで行うかと、月間の処理件数
・締め日などのスケジュール
・月間の処理件数と
・繁忙時期(月初・月中・月末や年間など)
・使用システムやOAスキル、Excelなどでの処理方法や件数など

派遣依頼時のポイントについての詳細はこちら記事を参考にしてください。

【貿易事務編】派遣依頼時に伝えるとよいポイント

まとめ

貿易事務職に関する派遣の最新マーケットデータをお届けしました。変わらない傾向値もありますが、状況は常に変化しますので、派遣依頼の際はリクルートスタッフィングの担当者にぜひご相談ください。

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