派遣スタッフの後任に備える|派遣活用の6STEP⑥契約終了~後任手配

2021.06.29

派遣スタッフの後任に備える|派遣活用の6STEP⑥契約終了~後任手配

派遣スタッフが同一部署に派遣就業できるのは原則最長3年の有期契約のため、派遣スタッフの人員交代の機会は必ず発生します。交代の際にスムーズに業務が引き継がれることで、業務の流れを止めずに全体への影響や負担を軽減することができます。派遣を依頼する業務は、内容や幅が変化していく可能性があるため、以前の依頼内容のままを継承するのではなく、現在の派遣スタッフの業務内容を把握し、工程や分担を再設計したうえで派遣会社に依頼しましょう。

現在の業務を把握する

人員の交代に備えて、まずは現在の派遣スタッフの業務を改めて確認しましょう。どのような業務を担当しているかに加え、業務の難易度も確認します。

業務の難易度は、専門知識や実務経験が必要な内容かを確認すると客観的に判断がしやすくなります。また、長期で就業していたスタッフの業務は属人化しているケースもあるので、派遣スタッフしか分からないことがないようにしておくことが大切です。

現在の派遣スタッフの就業が終了する前に、マニュアルや引き継ぎ書にまとめてもらうとよいでしょう。

依頼内容を再設計する

現状の業務内容の確認ができたら、後任に引き継ぐ内容を精査し依頼内容に落とし込みます。

部署全体の人員体制や繁閑の時期などを考慮し、後任となるスタッフに求めるスキルや経験を整理していきます。スキルや経験を深く狭くしてしまうと、派遣会社の人選の難易度が高まることも考えられるので、適宜担当者に相談するとよいでしょう。

また、引き継ぎのスケジュール設計もおこないます。前任と後任の就業が被る時期をつくり、直接引継ぎをしてもらうことが理想ですが、どうしても前任者からの引継ぎができない場合は、社内でどのような工夫や対処ができるかを想定しておきます。

派遣会社に依頼する

業務の再設計と引継ぎのスケジュールが整ったら、派遣会社に後任を依頼します。派遣会社に正しい情報が優先順位をつけて伝わっているか、ニーズが派遣マーケットから大きく乖離していないか確認しましょう。

依頼時のポイントについては以下の記事を参考にしてください。
【基本編】派遣依頼時に伝えるとよいポイント

長期就業スタッフの後任について
派遣法で派遣期間の制限が設定されたことで、長期就業していたスタッフからの交代が以前よりも多くなっています。⻑年培った経験や知識によって、業務の進め⽅が属人化していることもあり、 指揮命令者の関与が不⼗分だとうまく接続できない可能性があります。 長期就業をしていたスタッフの後任依頼は、業務設計と周囲のサポートがより重要となります。

まとめ

派遣スタッフ交代の時期になってから焦らないよう、現状の業務確認、整理は定期的におこないましょう。後任が決まったら、受入準備をはじめます。派遣活用の6STEPを円滑に巡回させることで、派遣を最大限に活用することができます。

~派遣活用の6STEP~

派遣を依頼する前に決めておくこと|派遣活用の6STEP①依頼

職場見学の流れと注意すべきポイント|派遣活用の6STEP②職場見学

人材派遣における契約の流れ|派遣活用の6STEP③契約

派遣スタッフ受入前に準備しておくこと|派遣活用の6STEP④受入準備

派遣スタッフのフォロー・マネジメント|派遣活用の6STEP⑤就業マネジメント

派遣スタッフの後任に備える|派遣活用の6STEP⑥契約終了~後任手配

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