いつもたくさんのご応募、本当にありがとうございます。

前回ご紹介した藤井佐和子さんの『どんな職場でも求められる人になるためにいますぐはじめられる47のこと』をはじめとした複数の書籍プレゼントへのたくさんのご応募、本当にありがとうございます。また、たくさんのコメントをお寄せいただき、たいへん嬉しく思っています。今回は文章力にまつわる書籍のご紹介ということで、書き手の私もとても緊張しています。が、とりあえず、スタートです。

文章力という言葉に「自信あります!」と答えられますか?

文章力という言葉を目にして、皆さんはどんなことを思い浮かべますか? 例えば、学生時代の国語の時間、作文を書くのに苦労したという苦い記憶を思い出す人もいるかもしれません。社会人一年目に上司から「あなたが書く文章は、なにを言っているのかがわからないからダメ」と怒られた悲しい出来事が、と、このくらいにしておきましょうか。

文章を書くという行為は、ビジネスパーソンになっても求められる必須の能力といっても過言ではありませんが、一方できちんとしたトレーニングを受けたという人はそれほど多くないのも事実。文章を書くことに対して自信がないという人がいても不思議ではありません。

今回ご紹介する宮澤節夫さんの『伝わる言葉に文章力はいらない』は、ベテランコピーライター、いわば文章のプロが教える文章術。文章を書くことに自信がないと思っている皆さんにとって、まさに助かる一冊なのです。

文章を書くことが苦手な人が勘違いしている一つのこと

本書の腰帯には「センスも経験もいらない文章講座」と銘打たれています。文章を書くとなると、言葉選びや文章の運びなど、上手さやキラッと光るような部分がないとダメなんじゃないかと思う人は多いはずです。が、それは必要ないと、宮澤さんは説いています。こと、仕事においては、名文と呼ばれるような豊かな表現力は必要なく、書き手の意図が「伝わる」文章を書くことが大切なのだと。そう言われると「語彙力に自信がない」とか「流れるような文章は書けない」と尻込みしなくて大丈夫、そんな気になります。

また、伝わる文章を書くためには「文章に目的を設定すること」が重要だと、本書では教えてくれています。その文章を書くことでなにがしたいのか、そう、目的が定まっていない文章を書いてしまうと「この文章は、いったいなにがいいたいのだろう?」と、読み手側が混乱してしまうのです。そうなってしまうと、伝わらない文章になってしまうのは当然。この本では目的を「知ってもらう」「関心を高めてもらう」「行動を起こそうと思ってもらう」の三つに分類しています。確かに、仕事などで書く文章の多くは、なにかを伝える、つまり「知ってもらう」ための文章や、なにかをしてもらう、そう「行動を喚起させる」内容のものが多いはずです。ただ、それを改めて意識したことがあるという人は意外に少ないはず。

さらに読み手のことをイメージすると、文章はさらに伝わる

さらに、読後にどんなことを残したい=伝えたい、のかを「事実」「メリット」「本音」の三つに分類してあります。先ほどの三つの目的とかけ合わせると、ちょうど九つのマス目ができて、ここに単語を埋めていくと「誰」に対して「どんな目的」で「どんなこと」を書けばいいのかが整理できるのですが、詳しい解説は本書に譲ることにしましょう。

ご紹介した書籍をプレゼントします。

今回ご紹介した『伝わる言葉に文章力はいらない』も、このコラムをお読みいただいた皆さんにプレゼントしたいと思います。また、著者の宮澤節夫さんには、リクルートスタッフィングが運営するエンジニア向けのサイト「エンジニアスタイル」のイベントに講演いただいています。


「伝わる言葉に“文章力”はいらない」の著者が語る「効く」文章を書く方法

さて、今回は『伝わる言葉に文章力はいらない』以外にも、伝え方のスキルを磨く書籍として以下もプレゼントにご用意しました。こちらの記事も、ぜひ参考にしてみてください。皆さんのご応募をお待ちしています。

『それちょっと、数字で説明してくれる?と言われて困らない できる人のデータ・統計術』/柏木 吉基さん

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コラム執筆:サカタカツミ

合同会社シゴトトセイカツ代表・クリエイティブディレクター。『らしさオンライン』『エンジニアスタイル』などをはじめとして、就職や転職、キャリア開発に関するウェブサービスのプロデュースやディレクションを手がける。著書に『就職のオキテ』『会社のオキテ』。 日本の採用事情や個人のキャリア、 スキルや組織コンディションの可視化などに関する寄稿記事や登壇も多い。

これまでのコラム
第0回「読書とは読まなくていいというその真意とは?」
第1回「すべての仕事は「問い」からはじまるのか?」
第2回 「世界一速く結果を出す」ためにできることとは?
第3回 職場で発生する「問題」への対処法はあるのか?
第4回 「即決される」資料を作成することはできるか?
第5回 湧き上がってきた「感情」の持つ意味を知っていますか?
第6回 どんな職場でも「求められる人」に、本当になれるのか?

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